なぜベンチャーの経営層にはコンサル出身者がいることが多いのか?

なぜベンチャーの経営層にはコンサル出身者がいることが多いのか?

「コンサル出身者は机上の話が多く実行力に乏しいため、ベンチャーにはいらない」という声がある一方で、ベンチャー企業、特にアーリーステージの経営層には未だにコンサル出身者が多く名を連ねています。

今回は「なぜ-そうなのか?」に加え、「何が評価され求められているのか?」をまとめました。

世の中的に一番難しい課題を解決し続けてきたから

クライアント企業の「社内では解決できない重要事案」がコンサルティングファームへと依頼されます。

そのため、大手ファームのプロジェクトテーマは、「日本を代表する企業が抱える、社内では解決できない、プライオリティの高いテーマ」となります。

コンサルタントは失敗できないプレッシャーに常にさらされ、かつ難易度も高い課題ばかりをずっと解決する、という経験を積むことになります。

優秀なカウンターパートが納得するようなアウトプットを出し続けてきたから

例えば、大手コンサルティングファームでは、大手企業の経営企画などがカウンターパートになります。

大手企業の経営企画と言えば、優秀な人が集まる難関企業の、さらにエース級にあたる人員で構成されたチームです。

当然、彼らを上回る問題解決能力が必要で、さらには彼らを納得させるアウトプットが求められます。

加えて、要求される締切もタイトで期限が明確に決まっているため、ゴール設定をして進行を管理するマネジメント力も必要になります。

社内政治や理不尽祭りへのストレス耐性も高く、柔軟だから

大手クライアントには、どうしても根回しや社内調整が必要な場面が一定数ついてまわります。

それ以外にもコンサルファームとクライアントは、受発注関係にあることから、いわゆる理不尽なシーンに直面することもあります。

それらの予期せぬ事態にもめげずに課題解決をする実行力や柔軟な交渉力が他業界に比べて高く評価される点といえるでしょう。

「優秀だから」「知識やスキル」が理由ではない

概して優秀であるとされるコンサルタントですが、業界の枠を超えて考えれば世の中にはもっと優秀な人はいるはずです。

しかし上記のような経験を積むことで、ベンチャー企業の経営層としても活躍の場を広げています。

コンサルタント出身者は何かの課題にぶつかったときに、それをどうクリアしていくかに本質的に長けています。

「知識やスキルではなく、どれだけ難しい状況でどれだけハードルの高い課題を解決してきたか?」が評価の対象となっていると言えます。

実効性に乏しいという弱点も埋まりつつある

コンサルタント出身者は「机上の話ばかりで、実効性に乏しいから敬遠される」という声もあります。

しかし、現在はコンサル自体のビジネスモデルが変わりつつあります。

今や実行支援をやっていないコンサルの方が珍しく、実効性に乏しいという弱点も埋まりつつあります。

もちろん、コンサルタントになって目の前の仕事を漠然とやっていれば、自動的にベンチャーの経営層として活躍できるわけではありません。

ただ、覚悟とマーケット感覚を持ちながら日々取り組めば、確実に事業会社からの引き合いは強まるでしょう。

コンサル出身の起業家(2015年以降)

(例)

  • ウェルスナビ 柴山和久氏
  • サイシード 中村陽二氏
  • アストラッド(現トランビ) 高橋聡氏
  • SENSATION 有吉洋平氏、など

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今回は、ベンチャーの経営層にコンサル出身者が多い理由について解説いたしました。

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