丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 CEO&CSO インタビュー/「商社系ITソリューション企業」としてフルラインのデジタル価値を提供、投資とネットワークを生かした成長戦略に挑む

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 CEO&CSO インタビュー/「商社系ITソリューション企業」としてフルラインのデジタル価値を提供、投資とネットワークを生かした成長戦略に挑む

丸紅グループの新たな挑戦として2023年に設立された丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社。丸紅グループ内のIT事業会社4社を統括する中間持株会社として、デジタルソリューション、製造、流通・産業、IT基盤の4つの事業セグメントで成長戦略を推進しています。商社の強みである幅広い顧客基盤とネットワークを生かし、従来型のSI企業とは一線を画す独自のポジショニングを確立しようとしています。

今回は、丸紅の情報ソリューション本部副本部長やドルビックス・コンサルティングの社長を歴任するなど国内ICT事業をリードしてきた代表取締役社長 佐藤由浩様と、グローバルIT企業や外資系コンサルティングファームでの経験を経て、2024年に同社グループに参画したCSO 堀佳介様に、商社系ITソリューション企業として目指す独自の成長戦略と、4社統合による新たな価値創造への挑戦についてお話を伺いました。
※2025年4月時点の内容です

商社とコンサルティングのトップランナーがリードする丸紅I-DIGIOグループの新体制

田中
お二人のこれまでのご経歴についてお聞かせください。まずは佐藤様からお願いできますでしょうか。

佐藤様
私は丸紅に入社後、海外の通信プラント輸出事業を中心に携わってきました。国内通信機器メーカーと提携し、アフリカやアジアを中心に通信設備の輸出や、政府系ITプロジェクトを長年手掛けてきました。その後、国内のIT事業管轄に移り、複数のIT事業会社に経営メンバーとして参画。丸紅の情報ソリューション本部副本部長を4年務めた後、2021年にはドルビックス・コンサルティング社長、本年4月には丸紅I-DIGIOホールディングス社長に就任しました。

田中
情報ソリューション領域で一貫したご経験をお持ちという事でしょうか。

佐藤様
はい、その通りです。前半は海外の通信プラント事業、後半は国内ICT事業というのが守備領域となります。

佐藤様

田中
堀様、続いてご経歴をお聞かせください。

堀様
1997年に理学系の大学院を修了後、グローバルIT企業でソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。その後2002年にコンサルタントへ転身し、米国系戦略コンサルティングファームや、総合系コンサルティングファーム等で通算22年コンサルを経験。丸紅I-DIGIOグループに参画したのは2024年4月です。

田中
前職のコンサルティングファームから御社へ転身された経緯について、詳しくお聞かせいただけますでしょうか。

堀様
気がつけば計22年間のコンサルタント生活のうち、パートナーになるまで12年、なってから10年が経っていました。コンサルティングという仕事は能力的にも性格的にも自分に向いていると満足して従事していたものの、いつまでも客観的な二人称の立場で顧客に接しないといけない点に長くジレンマを感じていました。50代は、事業会社、それも自分の社会人としての原点であるIT業界にもどり、再び一人称の立場から恩返しをしていきたいと考えるようになったんです。

佐藤様
堀とは当初、ドルビックス・コンサルティングの立場で会ったのですが、コンサル会社に来てもらうよりも、むしろ丸紅グループのIT事業の内側に入り、これまでの知見を生かす方が適していると思い、丸紅本社の主管部部長や役員に紹介したという経緯があります。その後、自分自身も丸紅I-DIGIOホールディングスに移る事になり、今では同じ職場で共にI-DIGIOグループの成長を目指しています。

田中
おそらく他企業からもお声がけがあったかと思いますが、御社を選ばれた理由をお聞かせください。

堀様
非常にありがたい事にかつてのお客さまや先輩、同僚等からいろいろと魅力的なお話を頂戴していたんです。しかしいずれのお誘いもすでに完成しているものをさらに伸ばしていく事を期待されたロールでした。放っておいてもどんどん伸びていくだろうな、そういうところでは自分の貢献によるマグニチュードを発揮できないだろうな、と思っておりました。
また、元々ITメーカーで働いていた事もあり、自社ブランドにこだわる事なくお客さまの状況に合わせて最適なソリューションやサービスを扱ってみたいとも考えていたんです。
そこでたまたまいくつかのご縁が重なり、丸紅の方々とお会いする機会を得ました。お会いした方々はどなたも優秀かつ業界での経験も豊富、組織風土もマチュアで自由度が高いという点に好感を覚えましたね。

田中
御社を選択された決め手について、もう少し詳しくお聞かせください。

堀様
丸紅グループ全体で最もハイライトされている領域の1つであるICT・デジタル事業の成長というミッションに大きな魅力を感じました。当社グループはIT業界でも珍しい立ち位置だと考えています。商社の強みを生かし、多様なソリューションをお客さまに提供できる。そこに自身の経験を生かせる可能性を強く感じました。これまでのコンサル経験とIT業界での経験、グローバルでの経験、M&A・事業開発の経験を生かせる環境だと確信したのです。

堀様

4つの事業会社を統括する中間持株会社として、製造・流通・IT基盤・デジタルの4セグメントで成長戦略を加速

田中
丸紅I-DIGIOグループの全体像についてお伺いできればと思います。丸紅情報システムズ、丸紅ITソリューションズ、丸紅ネットワークソリューションズ、イーツの4社を束ねる中間持株会社として設立された背景をお聞かせください。

佐藤様
約2年前に丸紅I-DIGIOホールディングスを設立した最大の狙いは、個社での成長限界を打破する事でした。各事業会社は個別に事業展開していたのですが、なかなか大きな成長を遂げられないという時期が続いていました。他の商社系IT企業と比較しても、規模感や成長率で見劣りする中でどうしていくか。考えた結果、IT系事業会社である4社を統合する事により、成長を加速させる戦略を取る事にしたんです。コーポレートの集約化によるコスト削減効果もありますが、それ以上に事業成長に向けた新たな戦略を4社が一体となって実行していく事が主眼ですね。

田中
市場におけるポジショニングや、今後の方向性についてお聞かせください。

佐藤様
当社は規模こそ小さいものの、事業領域のカバレッジは非常に広く、各社が多様な事業を展開してきました。ただし、重複する部分も多かったため、昨年度に策定した中期計画で、事業を4つのセグメントに再編する事を決定しました。
まず「製造ソリューションセグメント」は、丸紅情報システムズを中核に、製造業向けビジネスを展開しています。具体的には、米国製3Dプリンターや、ドイツ製3D計測器、自動車業界を中心に1,000社以上の顧客基盤を持つ製品群を扱っています。

次に「流通産業ソリューションセグメント」では、丸紅ITソリューションズが中心となり、丸紅および丸紅グループ会社向けの基幹システムや各種システムの開発を手掛けています。また外販としてはコンタクトセンターソリューション等を金融機関向けに開発・提供しています。
3つ目の「IT基盤サービスセグメント」では、丸紅内外向けにネットワークやクラウド、セキュリティーソリューションなど、IT基盤領域の設計・構築・運用全般を展開。
最後の「デジタルソリューションセグメント」では、ネットアップのストレージ製品や、ファイル共有サービス「Box」等のSaaS系ITソリューション(対象領域は、ネットワーク、ストレージ、セキュリティ、クラウド等)を扱っています。特にBoxは売上が100億円を超える主力事業に成長しました。
このセグメント再編に伴い、今年4月からセグメント経営への移行を開始しています。各社の融合を促進するため、人事制度を完全統一し、どの会社でも同じ環境で働ける体制を整備しました。成長加速のためには、オーガニックな相乗効果だけでなく、M&Aも重要な選択肢として位置付けています。また、上流機能を強化する事で、既存顧客へのソリューション提供の幅を広げ、これまで実現できなかったビジネス展開も目指します。

堀様
例を挙げますと、従来のソリューションに最先端のデジタルテクノロジーも組み合わせる事で新たな価値をお届けしていくための取り組みも始まっています。たとえば製造ソリューションセグメントでは、設計や開発のさまざまな現場でご活用いただいている3Dプリンターや計測機器といったフィジカルなソリューションに加え、これらの工程のすべてをデジタル空間上で実現・完結するためのデジタルエンジニアリングのプロジェクトを大手メーカー様と開始しています。フィジカルからデジタル空間への移行を実現する事が、今後の大きな方向性の1つです。

田中
御社の事業はSIという枠組みだけでは表現しきれない印象を受けました。

堀様
従業員1人あたりの売上高は5,000万円を超えており、これは多くの大手SIerよりも高い水準です。商社機能を併せ持つ事で、SI事業だけでなく、商社系ビジネスや運用・アウトソーシング事業など、多様な収益源を確保できているためです。実際、売上の8~9割は個々の要素で見ると、どこかの会社と重なる部分があります。SI、ネットワークインテグレーション、運用アウトソーシング、商社機能など、それぞれ単体では他社も手掛けていますが、これらすべてをフルラインで展開している企業は珍しい。そのため、むしろわれわれの真のコンピタンスを特定するのに苦心するほどです。今後は、このポートフォリオの中で利益を最大化できる方向性を探っていきたいと考えています。

「商社系ITソリューション企業」として、丸紅グループのネットワークを生かした独自のポジショニングを確立

田中
丸紅I-DIGIOホールディングスの強みや立ち位置について教えていただけますでしょうか。

佐藤様
他の商社系IT会社は主としてSI事業を展開していますが、われわれは「商社系ITソリューション企業」という独自のポジションを目指しています。商社としての特色を生かしながら、既存の機能を整理統合し、新しいソリューションを取り入れる事で差別化を図っていきたいと考えています。今後は、システム開発の人材を増やしてSI収益を上げるのではなく、お客さまのニーズに最適なソリューションを組み立て、丸紅グループの一員として効率的にデリバリーしていく体制を目指す予定です。AIの時代において、従来型のSI事業は変革を迫られていますから、われわれは異なるアプローチを取る必要があると考えています。

田中
既存の枠組みにとらわれない、ユニークな存在を目指されているという事ですね。

堀様
最大の強みは、丸紅株式会社の一部である事です。われわれはまだそのポテンシャルを完全に生かしきれていませんが、丸紅グループが持つ膨大なお取引先とのネットワークは、さまざまなソリューション提供の機会を生み出します。丸紅の各営業部門の取引先に対して、デジタルソリューションをアップセル、クロスセルしていけます。実際、丸紅の営業部門が持つ取引先の数は驚くほど多く、そこからの紹介案件だけでもさまざまなソリューションを提供できる可能性があります。

田中
その強みをより具体的に教えていただけますでしょうか。

堀様
丸紅の他の営業部門が投資している企業やお取引先に対して、われわれのデジタルソリューションを提供する機会が豊富にあります。これは他のIT企業にはない独自の強みです。また、私の理解では、今回のホールディングス化も、このような丸紅グループのネットワークをより効果的に活用するためのものでした。4社がバラバラに営業するのではなく、1つのトータルICTソリューションカンパニーとして、丸紅の取引先に対して包括的なソリューションを提供する事が狙いだったと考えています。

佐藤様
目指す姿を実現するために必要な機能は、投資を通じて獲得する事も検討しています。商社ならではの投資機能を活用し、時代に合わせた業態変革を進める予定です。われわれは丸紅グループの一員として、投資判断を機動的に行える立場にあり、このような投資の自由度は、一般のIT企業にはない強みと言えるでしょう。

佐藤様

経営戦略とコンサルティング&SIの2本部体制で、M&Aから顧客提案までをリード

田中
堀様がグループCSOとして管轄されている組織について、お聞かせいただけますでしょうか。

堀様
私の下には2つの本部を設置しています。1つは経営戦略本部、もう1つが新設のコンサルティング&SI本部です。経営戦略本部は、4つの事業セグメントそれぞれの成長戦略を立案する事業戦略部と、M&Aやアライアンスをリードする投資アライアンス部で構成されています。コンサルティング&SI本部には、戦略アカウント営業部とITコンサルティング部の2部門があります。戦略アカウント営業部は、特に重要なお客さまに対して集中的な営業活動を展開するのが特徴です。特定のソリューションだけでなく、お客さまの課題を包括的に解決するため、日常的な接点を持ちながらさまざまな機会を発掘します。そしてITコンサルティング部は、戦略アカウント営業部が収集した顧客課題を分析し、適切なITソリューションを組み立てて提案する役割を担います。4つのビジネスセグメントが持つソリューションを最適に組み合わせ、お客さまの抱える課題を解決に導くのが目標です。

田中
各部門の具体的な役割について、特に投資アライアンス部とITコンサルティング部に焦点を当ててお聞かせください。

堀様
投資アライアンス部は、総合商社である丸紅の投資機能の一端を担うのが特徴です。丸紅は世界中でさまざまな事業への投資を行い、マジョリティーやマイノリティーの立場で事業を運営しています。当社は丸紅の情報ソリューション部門に属していますが、その文脈の中で投資機能の一部を担当しています。現在は少人数体制のため、せっかくの投資案件やJV案件があっても十分にさばききれない状況です。また、戦略的に追求したい領域へのソーシングやネットワーキングにもまだ十分な時間を割けていません。そのため、ICT・デジタル業界に興味があり、M&A経験を持つ若手人材や、総合商社系の事業会社で投資アライアンス案件を手掛けたい方を積極的に募集しています。
一方、ITコンサルティング部は、文字通りITコンサルティングを行いますが、一般的なコンサルティングファームとは異なります。当部門の役割は、4つのビジネスセグメントが持つソリューションを最適に組み合わせ、お客さまに提供する事です。コンサルティング自体での収益化は目的ではなく、お客さまの課題に対して最適なソリューションを提案し、実際のビジネスにつなげる事に主眼を置いています。

田中
ITコンサルティング部は、コンサルティングでありながらプリセールスの側面も持つという事でしょうか。

堀様
その通りです。ただし、単なる受注のための営業ではありません。丸紅I-DIGIOグループとしてお客さまに最大の価値を提供できるソリューションを見極め、提案をまとめ上げる事が仕事です。そのためコンサルティング経験は必要ですが、コンサルティングで完結するのではなく、必ず後続のソリューション提供につなげていく事がミッションです。
このポジションは、コンサルティング会社から事業会社に移る方々にとって大きなチャレンジとなります。コンサルタント時代は自分が価値発揮を担う主役でしたが、事業会社では他のメンバーの価値を最大化するマネジメントの視点が求められるからです。お客さまの前で自分自身が輝く事ではなく、各セグメントのソリューションを適切に紹介し、お客さまにとって最大の価値を生み出す組み立てをする事が求められます。
また、各ソリューション部門のメンバーは既存の顧客対応で多忙なため、新規案件への参画を促すには慎重なアプローチが必要です。そのため、高いコミュニケーション能力や人間性も重要になってきます。

田中
新設される組織という事で、現時点での組織の特徴についてお聞かせください。

堀様
新設組織のため、まだスタッフは限られています。営業部門には、顧客に深く入り込めるバイタリティーあふれる人材が集まっていますが、コンサルティング部門では、十分なコンサル経験を持ち、かつ「利己」から「利他」へと軸足を移せる人材を求めています。
お任せするロールは本部長や部長という役職になりますが、それぞれの役職・立場から常に全体を俯瞰する視点が必要です。各事業会社が自律的にクロスセル・アップセルできれば理想的ですが、さらに高い付加価値を提供していこうとすると誰かが全体を見渡し、お客さまのニーズを正確に理解し、適切なソリューションを組み合わせて提案する必要があります。そのため、非常に高い視座が求められます。ポストコンサルタントとして、これまでのコンサルティングのご経験に加え、組織全体をマネージする立場として機能する事が重要になってきます。

「利他」の視点を持ち、組織全体の価値を高められる人材を求める

田中
先ほどの質問と重複する点はございますが、組織として求める人材像についてお聞かせください。

堀様
新設組織のため、現時点ではまだスタッフは限られています。営業部門には、お客さまの中にしっかりと入り込める積極的な人材が集まっています。一方、現在パイプラインに残っている候補者の方々は、コンサルティングを十分に経験され、「利己」から「利他」へと軸足を移せる方々です。経験やスキルセットには全く問題がありませんが、他のビジネスセグメントを生かしていけるかどうか、つまり「利他」の視点を持てるかどうかが重要なポイントとなっています。

田中
年齢層などについての方向性はありますか。

堀様
ポストコンサルタント人材としてご活躍できる方を求めている事もあり、コンサルティング業界で少なくとも15年以上のご実績をお持ちの方をさがしています。結果として30代よりも40代以上の方が中心となります。40代前半は、仮に社会人人生を40年とすると、ちょうど折り返し地点にあたります。サッカーで言えばハーフタイムですね。以前、まだ30代前半の頃、上司から「前半戦はインプットの時期で、後半戦はアウトプットの時期だ。今は徹底的にインプットしろ」といった趣旨のご指導をいただいた事があります。「価値あるアウトプットができなければ、君に価値はない」というコンサルティング会社にあって、なんて変わった事をおっしゃる人なのだと当時はその真意をほとんど理解できていませんでしたが、50を過ぎた今になって、その意味がしみじみとわかるようになりました。実際のところ、現在担当している戦略策定や、経営課題、その解決のための改革等、どのテーマについても過去にどこかで幾度となく経験しており、当時の事を振り返りながら今回のケースに当てはめる事で、精度高く必要な施策を定義し、実行に移す事ができています。それでもわからない事や最新の情報でアップデートする必要があるテーマがあれば、それを得意としている当時の仲間たちに相談させていただく事で、考えをまとめる際の強い助けとなっています。

田中
ポストコンサルを目指される方に対して、どのような場や経験を提供できるかについて、深掘りさせていただけますでしょうか。

堀様
2つあると思います。
まず、ポストコンサルと言っても、30代と40代では求められる役割が異なると考えています。30代までの間は、現場の優秀なマネジャーとして、コンサルティングの経験を通して培ったスキルを発揮する事で、それまでの延長線上での直接的な貢献が求められますが、業界でそれよりもう少し多くの経験を積まれてきた方には、事業会社内の多様な価値観やバックグラウンドを受け入れて、強いチームへと仕上げ、組織全体を次のステージへと押し上げていく事が求められます。そのためには「プロフェッショナルとして自分が価値発揮する」という価値観から、「チーム全体を価値発揮できる組織へと変革する」という価値観にアップデートしていただく必要があり、そのための実践的な環境をご提供できると考えています。

もう1つ、二人称ではなく一人称で判断をし、実行していく環境をご提供できると考えています。これは現役のコンサルタントとしてご活躍中の方であればおわかりになりやすいと思いますが、プロジェクト提案書のSOW(Statement of Work)を超えた部分はクライアントが判断し、実行に移していく事に、寂しさややるせなさを感じている方も多いのではないでしょうか。私自身が当社グループを選んだ理由の1つでもある事から、実行まで踏み込みたいという強い思いをお持ちの方には、決してその期待を裏切らない環境をご提供できると考えています。

堀様

変革期のビジネスを共に創り上げ、「一人称」で成長を実感できる機会を提供

田中
今後御社を志望される方へのメッセージをいただけますでしょうか。

佐藤様
私どもは今まさに変革の荒波の中にあり、今後は実行フェーズに入ります。大変な局面もありますが、このような変革期に立ち会える事は、われわれにとっても、新たに加わっていただく方々にとっても、非常に貴重な経験になると考えています。今までの仕事の枠にとらわれず、より高い視座で幅広い視野を持って、大きな仕掛けを作っていく。そんな挑戦に共に取り組める方をお待ちしています。

堀様
私がコンサルティングを20年以上続けてきた者であったにもかかわらず、佐藤が私を事業会社である丸紅に紹介してくれた最大の理由は、「一人称で仕事をしたい」と述べた事だったと思います。

佐藤様
それは間違いありませんね。

堀様
繰り返しになりますが、コンサルティングの世界では、客観性を求められる事から二人称の視点や立場での仕事になりがちです。長年この立場にもどかしさを感じており、一人称で仕事がしたいという思いを佐藤に伝えたところ、「では丸紅がいいのではないか」とご紹介いただき、結果として本当に良かったと感じています。
現在は、自分で考え、メンバーと議論を重ね、決定した事を実行に移す。その結果が必ずブーメランのように自分に返ってきます。逃げ場はありませんが、この緊張感と醍醐味は、コンサルティングでは決して味わえないものです。

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社

資本金 790百万円
株主 丸紅株式会社 100%
設立 2023年 4月 3日
事業内容 情報通信業に係る子会社の経営管理
所在地 東京都文京区後楽二丁目6番1号 住友不動産飯田橋ファーストタワー
電話番号 03-4512-3700

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

Writer 著者情報

佐藤由浩 様
丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 代表取締役社長 兼 CEO(Chief Executive Officer)

大学卒業後、丸紅株式会社に入社。長年にわたり海外のICTプロジェクトに従事。2015年より情報・不動産本部副本部長として国内ICT事業を管轄し、傘下事業会社の取締役を歴任。2021年よりドルビックス・コンサルティング株式会社社長を経て、2024年より丸紅I-GIDIOグループに参画。

堀佳介 様
丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社

丸紅I-DIGIOホールディングス株式会社 専務執行役員 兼 CSO(Chief Strategy Officer)

米国系IT企業でソフトウェアエンジニアとして5年ほどキャリアを積んだ後、コンサルティング業界に転身。大手シンクタンク、米国系戦略コンサルティングファーム、総合系コンサルティングファーム等での22年のコンサルティング経験を経て、2024年より丸紅I-DIGIOグループに参画。

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