ボストンコンサルティンググループがIT人材を採用する理由とは?

ボストンコンサルティンググループがIT人材を採用する理由とは?

世界のトップ企業をクライアントとする経営コンサルティングファーム「ボストンコンサルティンググループ」。同社が現在特に力を入れているのがIT人材の採用だそうです。IT人材採用の背景や、同社で得られるキャリアパスについて実際にIT業界から転職された高部陽平様にアクシスコンサルティングの最上がお話を伺いました。
文中の情報及びデータ等は2016年6月現在のものです。

BCGジャパンは、グローバルBCGの中でも、鍵となる重要な位置づけにある

最上
グローバルの中での日本法人の位置づけや役割は何ですか。

高部様
東京オフィスは、1966年にボストンに次ぐ2番目の拠点として設立され、今年設立50周年を迎えています。日本の第二の拠点としては、中部・関西オフィスが2003年に開設されました。

BCGは、グローバルのどこかに本社があり、日本や他の地域がその支社であるような考え方ではありません。全員がグローバルBCGの一員であり、その上で、各地域・拠点でクライアントを支援しています。

日本法人は、特に日本企業の変革を支援するのはもちろんのこと、海外の企業の日本での戦略を支援することもあります。

当然、日本は世界の中でもいまだ大変重要な地域であり、それ故、BCGジャパンは、グローバルBCGの中でも、鍵となる重要な位置づけにあります。

高部様

戦略とITをつないで顧客の事業価値を高める醍醐味を味わってもらいたい

最上
現在積極的に人員を募集されていると思いますが、その背景を教えてください。

高部様
現代社会はますます複雑多様化し、様々な分野で進化を遂げています。その様な背景のもと、企業が抱える課題は、どんどん難しくなってきていると考えています。

結果、経営者の悩みは深くなり、我々のサービスに対するニーズはさらに高まっています。よって、当社としては、より多くの優秀な皆さんと、経営者のニーズに応えていきたいと考え、積極採用を進めています。

最上
中でも今回、特にIT系出身人材を募集しているのは何故ですか。

高部様
まず、前提ではありますが、私達が求めているのは、一般的に言われている「ITコンサルタント」ではなく、あくまでも「経営コンサルタント」です。

企業の抱える課題が複雑化する中、特にITに関わる技術進化や環境変化は目覚ましく、その結果、経営戦略のコアに技術を取り込んでいくようなケースも増えてまいりました。

だからこそ、当社では、ITという分野をTA(Technology Advantage)という分野として捉えなおしており、具体的には、デジタル化、IoT、ビッグデータ、プログラムマネジメントなどのテーマも効果的にサービスとして提供できる人材も求めているのが背景にあります。

最上
戦略コンサルタントとしての素養以外に、特にIT系出身人材に期待したいスキル・経験は何ですか。

高部様
もちろん、経営戦略に関わっていく上でコンサルティングスキルは必要ですが、それは入社後の実務を通して習得していただくことを想定しています。

その想定のもと、皆さんのITプロジェクトでのマネジメント経験や、アーキテクチャ、ビッグデータといったIT分野の知見を活かしていただきながら、戦略とITをつないで顧客の事業価値を高める醍醐味を味わっていただきたいと考えています。

より経営に近い立場でコンサルティングスキルを養える

最上
御社以外にも多数のコンサルティングファームが積極採用をおこなっていますが、御社を選ぶ価値は何だと思われますか。

高部様
まず、BCGでは、企業の変革を経営者のパートナーとして支援するという、難しくも、やりがいのある仕事にチャレンジすることができます。

IT系にバックグラウンドを持つ方には、もちろん得意分野の知見を発揮していただくことを期待していますが、あくまでも私たちのコンサルティングのコアは優れた経営戦略の立案・提言・実行支援です。

IT以外の分野に関するコンサルティングにも関わっていただく機会は十分にありますので、より経営に近い立場でコンサルティングスキルを養えるというのも、IT系人材の方にとってはこれまでと違ったキャリアを歩んでいただけるのだと思います。

最上

最上
高部様はなぜボストンコンサルティンググループへのキャリアを選択されたのでしょうか。

高部様
前職では、基幹システムの導入からモバイル等のテクノロジーを使った業務改革・新サービスの企画などをおこなっていました。大規模システム導入のマネジメントをおこなう仕事を通じ、様々な関係者を巻き込みながら一つの目的を達成する力が養われたと思います。

しかしながら、システムの会社である以上、どうしても開発や運用というフェーズでビジネスを広げることに力点を置きがちという側面がありました。

クライアントのためを考え抜いた仕事をするには、より上流の経営に近いところを目指す必要があると思ったのが、転職のきっかけです。

元々私は社会の仕組みをより良くしていくことで、社会に責任を果たしていきたいと考えていました。だからこそ世界有数の経営コンサルティングファームならば、社会に大きなインパクトを創出できると思い、当社を志しました。

実際に入社してみると、社内のコンサルタントたちは実にユニーク。一人一人の個性が際立つ自由な風土だからこそ、クライアントのためにやりたいことをやらせてもらえますし、それを個々のコンサルタントが実現していくための仕組みやツールが整っているのも、魅力的です。

新たなチャレンジをするつもりでの転職でしたので、現職のスキルが活かせるかどうかは気にしていませんでした。

しかし経営戦略において、もはやITは必要不可欠な存在。あくまでも経営を起点としつつも、その戦略を実現するための仕組みやシステムは何なのか、導入にはどれくらいの期間とコストが掛かるのかといった、肌感覚で語れるものが自分にあるのはアドバンテージになっています。

何より、システムに閉じないで本当にクライアントに必要な打ち手を講じることができるのは、大きな醍醐味です。幅広い観点でクライアントの役に立つことができる仕事だと実感しています。

女性はBCGのビジネスになくてはならない存在

最上
女性コンサルタントの方も活躍されていらっしゃるようですが、働く環境という観点から御社について教えてください。

高部様
まず、広く世間で言われているような、キャリアを築く上での”見えない壁”のようなものは、BCGでは存在しないと考えています。

実際にBCGでは、女性のパートナーもおり、企業の変革に尽力しています。特に、全てのBCGコンサルタントに共通する知的好奇心と高い理想に加え、女性が持つ共感力、交渉力、対人関係構築力の観点からも、クライアントから評価される強みを発揮しています。

女性はBCGのビジネスになくてはならない存在であり、BCGは、優秀な女性から「入社したい、働き続けたい」と思われるコンサルティングファームでありたいと考えています。

その前提の上で、BCGでは、家庭や個人的な事情に合わせたフレキシブルな働き方を必要とする女性には、短縮時間勤務、休職、クライアントワーク以外へのアサインなど、さまざまな選択肢を準備してきました。

高部 陽平 様 ボストンコンサルティンググループ Partner & Managing Director

慶応義塾大学環境情報学部卒。
会計/IT系コンサルティングファームの戦略コンサルティング部門を経て2005年にBCGへ入社。
2008年、アンバサダー・プログラムでBCGミュンヘンオフィスにて勤務。
テクノロージーアドバンテージプラクティスのコアメンバー。

ボストンコンサルティンググループ

世界をリードする経営コンサルティングファーム。世界のトップ企業をはじめ、政府・非営利団体など、様々な業種・マーケットをクライアントに持つ。カスタムメイドのアプローチ、企業・市場に対する深い洞察、クライアントとの緊密な協働により、クライアントが持続的競争優位を築き、組織能力(ケイパビリティ)を高め、継続的に優れた業績をあげられるよう支援をおこなっている。

アクシスコンサルティング

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