デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Region Unit インタビュー/「西日本」密着型コンサルティング、”自分が心から住みたいと思える街・社会を創る”という挑戦

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 Region Unit インタビュー/「西日本」密着型コンサルティング、”自分が心から住みたいと思える街・社会を創る”という挑戦

コンサルティングの世界で、「東京一極集中」から「地域密着」への転換が進んでいます。その最前線で注目を集めているのが、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、DTC)のRegion Unitです。約200名の組織体制で大阪・京都・福岡を拠点とし、西日本エリアの企業に寄り添った独自のコンサルティングサービスを展開しています。

Region Unitの特徴は、特定の業界やサービスに限定されない柔軟な対応力。”ミニDTC”とも呼ばれる組織形態により、地域企業の課題に幅広く対応しながら、DTCのグローバルネットワークを活用した高度なソリューションを提供しています。
今回は、Region Unitをリードされる執行役員 山口将志様、越智隆之様、西村崇宏様より、地域密着型コンサルティングの可能性と、地域とグローバルの両立、そして西日本への熱い思いについてお話を伺いました。
※2025年2月時点での内容です

「西日本の成長」に挑む3人のプロフェッショナル―関西・九州への深い思いとキャリアの選択

アクシス
自己紹介をお願いいたします。

山口様
私はDTCに入社して約8年間、関西を拠点に消費財・飲料食品メーカー、流通、鉄道などの運輸といったCB&T(消費財・小売・輸送)業界を担当しています。

過去には一時期、約3年間東京で勤務しましたが、生まれ育った関西で働きたいという思いが強くありました。また、関西のお客さまは一度信頼を得られれば、長期的に関係を築けるという傾向があり、その点にも大きな魅力を感じていました。

DTCに入社した決め手は、西日本市場への注力度の高さと、関西におけるコンサルティングの可能性を強く感じたことです。現在も関西に根ざし、クライアントと共に課題解決に取り組んでいます。

山口様

越智様
私はもともと通信キャリア業界に勤務し、約3年間、法人営業を担当していました。その後、海外のM&Aや経営管理の業務に携わるようになり、投資銀行などのプロフェッショナルファームと関わる中でコンサルティングという仕事の存在を知り、より専門的なスキルを身につけたいと考えるようになりました。

約12年前大阪に引っ越すことになり、関西圏で転職先を探していた際にDTCと出会いました。グローバル展開をしている点にも魅力に感じ入社を決意しました。現在はTMT(テレコム・メディア・テクノロジー)セクターをメインに、特に関西に多く拠点を持つ企業向けの戦略策定や新規事業開発領域を中心に事業に取り組んでいます。

越智様

西村様
私は熊本出身で、大学進学を機に上京し、新卒で他のコンサルティングファームに入社しました。最後の2年間は家庭の事情で福岡に赴任しましたが、その後、東京に戻りベンチャー企業でコンサルティング業務を経験しました。しかし、再び九州を拠点にしたいと考え、前職時代の上司がDTCに在籍していたこともあり、相談の上でDTCに入社しました。

専門領域は、地域脱炭素や再生可能エネルギー、水素といったエネルギー分野です。今で言う「カーボンニュートラル」や「GX(グリーントランスフォーメーション)」といったテーマのコンサルティング業務を東京以外の地方都市を中心に担当してきました。現在は業務の拡大に伴い、官公庁や電力会社、ゼネコンといった全国のクライアントとも関わる機会が増えています。

また、最近では社会課題、地域課題と呼ばれるものが複雑化してきていることもあり、エネルギー課題にとどまらず、スマートシティの推進などにも携わっています。さらに、「九州DX推進コンソーシアム」の立ち上げにも参画し、経済団体や大学、地方公共団体、地域企業と連携しながら、地域におけるデジタル人材育成と産業創出を両輪で進めていくことにチャレンジしています。

西村様

「インダストリー×オファリング」を超えるDTC第3の軸、地域発の価値創出へ

アクシス
Region Unitの概要や組織体制についてお話しいただけますか。

山口様
DTCの組織は大きく「インダストリー(業界)」と「オファリング(テーマ)」の2つの軸で構成されています。一方、Region Unitはこの2つの軸とは異なる「第3の軸」に位置づけられており、特定の業界やサービスに限定されず、大阪・京都・福岡といった地域に根ざしながら、幅広いクライアントにサービスを提供する組織です。つまり、地域の企業に対して、インダストリーとオファリングの強みを掛け合わせながら課題解決できるのがRegion Unitの特徴です。

この地域密着型のアプローチにより、東京からの支援だけでは難しいクライアントとの関係構築が可能になります。もちろん、東京のチームが関西・福岡の企業を支援することもありますが、物理的な距離があると関係性を深めるのが難しい場面もあります。そこで、われわれは地理的な優位性を生かし、迅速かつ的確な対応を行うことでクライアントとの信頼関係を強化し、新たなビジネスの創出を目指しています。

また、Region Unitのメンバーは、地域のクライアントと近い距離で仕事をしながらも、東京の専門家と連携し、チームを組成してリードすることが可能です。こうした環境により、Region Unitで経験を積んだメンバーが東京で求められる存在になることも多く、結果として人材育成、ビジネス組成両面において好循環が生まれています。

組織体制としては、Region Unit全体で約200名規模です。ただし、大阪・福岡勤務でありながらRegion Unitに所属していないメンバーもいるため、勤務地と組織の所属は必ずしも一致しない点が特徴ですね。

アクシス
Region Unitに所属する方としない方の違いは何でしょうか。

山口様
個人のキャリア志向による違いが大きいですね。たとえば、「特定のサービスに特化したい」「大阪に住んでいるが、東京の案件を中心に担当したい」という方は、東京の組織に所属しながら大阪・福岡に勤務するケースもあります。

一方、「地域の企業との密接な関係を築きながら、幅広い業界・サービスに関わりたい」という志向の方はRegion Unitに所属する傾向があります。実際、スタッフの期間に幅広いサービスを経験することで、マネジャー以上になった際にクライアントの経営層と幅広いテーマで討議できるような人材を育成できる土壌にもなっています。これらクライアントに貢献していけるタレントを輩出してきたこともRegion Unitの強みの一つです。

アクシス
御社が長年、大阪・京都・福岡に拠点を構えてきたことによるメリットはどのようなものがあるでしょうか。

山口様
最大のメリットは、クライアントとの信頼関係を築きやすいことです。

長年の拠点展開により、地域企業と強い結び付きがあり、デロイト トーマツ グループ全体のブランド力も相まって、長期のお付き合いをさせていただいているクライアントも多いです。加えて新規クライアントにおいても西日本でコンサルティングを頼むならまずDTCにと認知いただけていることも強みの一つです。

また、過去に関係が途切れた場合でも、「昔〇〇さんにお世話になった」といった形で自然に再接点が生まれる ケースも多く、長年培った信頼はわれわれの大きな資産になっています。もちろん、これに甘んじることなく、挑戦を続けることがさらなる価値の創出につながると考えています。

アクシス
福岡のお客さまに関しても、関西と同様のメリットを感じることはありますか。

西村様
そうですね。福岡は有限責任監査法人トーマツのシェアが高いこともあり、デロイト トーマツ グループに対して信頼していただいていると感じる場面は多いです。実際「デロイト トーマツ グループの提案なら聞いてみよう」と言っていただけることは多く、初期段階からスムーズに話が進みやすいですね。

また、福岡オフィスは東京やグローバルレベルの知見を生かし、地域企業に対して高度なコンサルティングを提供できる環境が整っていることも関西と共通したメリットです。たとえば、福岡のクライアントが天神のオフィスに来られた際に、DTCのグローバルネットワークを活用し、世界基準のソリューションに関する情報を提供できることは、地元のブティックファームにはない付加価値と自負しています。

“ミニDTC”として「東京では対応しきれないミッシングパーツを埋める」

アクシス
Region Unitの特徴として、特定のインダストリーやオファリングに限定されない柔軟な対応が可能とのことですが、具体的にどのような強みになっているのでしょうか。

西村様
そうですね。私自身は、広義にはサステナビリティのオファリング領域に属していますが、クライアントの課題は業界や地域ごとに異なり、旧来型のインダストリー×オファリングの縦横だけでは対応しきれないことが多いです。たとえば、「東京に本社はあるが、カーボンニュートラルに向けた実際の取り組みは地方の工場で推進している」といったケースでは、東京の基準だけでは地方の実情を十分に把握できないことがあります。Region Unitは、そうした東京のUnitだけでは対応しきれないミッシングパーツを埋める存在だと考えています。

また、われわれのUnitは「この領域だけを担当する」と明確に役割が決まっているわけではないため、「かゆいところに手が届く」ようなコンサルティング支援ができる点も強みですね。

アクシス
越智様は業務ではどのような動き方をされているのでしょうか?

越智様
TMTをメインの所属としながらRegion Unitも兼務しています。そのため、東京のメンバーと連携しながらTMT業界のプロジェクトに関与する一方で、関西圏のクライアントとも幅広く関わる機会があります。

特にAI等の先端テクノロジーを活用した変革を進めたいクライアントはTMT以外の業界にも多く、TMT業界の知見を他業界に持ち込む形でクライアントのニーズに柔軟に対応しています。

また、Region Unitでは関西の企業のグローバル展開支援にも注力しており、その一環としてデロイトのグローバル拠点と連携してビジネスを推進する機会も多くあります。たとえば、デロイトSEA(東南アジア)やデロイト韓国との協業を通じてグローバル市場での事業拡大や変革を支援するなどの取り組みも行っています。

山口様
Region Unitの大きな特徴は、「われわれの提供サービスはこれです」と明確に決まっていない点です。最近では「ミニDTC」や「クロスインダストリー」といった表現も使われますが、特定の業界やサービス領域にとらわれず、従来の枠組みにとらわれない新しいビジネスにチャレンジできる環境があります。そのため、与えられた業務をこなすよりも、自ら課題を見つけて取り組みたい、積極的に挑戦したいという人にとっては非常にチャレンジしやすい環境ですね。

アクシス
一般的なコンサルティングファームでは、入社を希望する方が応募した際、「どのインダストリーやオファリングに所属するか」といった点が重視されがちです。しかし、Region Unitでは「どこに所属するか」ではなく、「自分が何をやりたいのか」という視点が重要になりますね。

山口様
そうですね。特に若手は最初から「自分で何かを作る」という意識を持つのは難しいかもしれませんが、Region Unitではさまざまな経験を積みながら自分がやりたいことを見つけていけます。特定の領域を限定せず、多様な業界やテーマに関われるため、一つのことだけを淡々とこなすのではなく、異なる分野を「飛び地」として経験して、それらを自分の中で結び付けながら新たな価値の創出を考えていくことが可能です。最初から何を作り出すというよりもコンサルタントとしてのキャリアの中でやりたいことを見つけ出していただき、自身の専門性に昇華いただくようなキャリア支援を進めています。まずはそのような環境でチャレンジしたいという意欲を大事にしたいと考えています。

アクシス
若手にとって幅広い経験を積める環境が魅力ですね。一方で、マネジャークラス以上の方がRegion Unitに所属することの魅力は何でしょうか。

山口様
一般的な組織では、マネジャーになると特定の領域にフォーカスすることが求められ、キャリアの選択肢が限定されがちです。しかし、Region Unitでは、そうした制約が少なく、より柔軟にビジネスを考えることができます。

自分がやりたいことを明確に持ち、それを形にしていきたいと考えている方にとっては、そのリード、チーム組成を含めて実現できる機会があります。そういう意味ではRegion Unitの可能性は無限です。一方で、まだ方向性を定めきれていない方にとっても、「余白」があるからこそ、自分自身を見つめ直しながら新たなチャレンジの機会を模索できる魅力的な環境だと思います。

山口様

“自分が心から住みたいと思える街・社会を創りたい”という思いを胸に、「収益性」と「地域経済の発展」の両立を実現

アクシス
福岡で今、ホットな案件やクライアントの特徴はありますか。

西村様
プロジェクトではないのですが、現在、九州では半導体の話が盛り上がっています。これはまさにクロスインダストリーの課題の典型であり、銀行や電力会社などさまざまな業種の企業が一丸となって取り組む必要があります。現状、多くの企業が「どう対応すれば良いのか」と模索しており、われわれが関与する機会が増えています。

加えて、先ほども申し上げた通り、九州地域で長年の実績と信頼を築いてきた有限責任監査法人トーマツをはじめ、デロイト トーマツ グループ各社との連携の中で新たな提案がしやすい環境が整っています。そのため、コンソーシアム組成の話が順調に進みましたし、最近では、地域経済の活性化についての議論も多くなっています。

西村様

アクシス
福岡の地域に根付いた信頼が、コンサルティングにも良い影響を与えているのですね。

西村様
そうですね。コンサルティングファームとして、当然ながら収益を生み出すことは求められますが、「一定の収益性を確保しつつ、地域経済の発展にも寄与できる環境がある」ことがRegion Unitの強みです。最近は特に、この“余白”こそ、新たな価値を生み出すために大事だと感じています。

たとえば私の所属するArea Value Creationチームでは、収益を確保しながら新たなビジネスを生み出すことを目指し、地域におけるGX、DX関連のプロジェクトを手がけています。

こうした取り組みの根底には、「自分が心から住みたいと思える街・社会を創りたい」という思いがあります。我々ができることはわずかかもしれませんが、コンサルタントとしても、地域住民としても、子を持つ親としても、後世のためにサステナブルな街・社会を創り、残していく必要があると考えています。しかし、そのためには、単なる地域貢献ではなく、実効性のあるビジネス展開が重要です。監査法人を母体とする信頼があるとはいえ、「世界で成功している事例をそのまま九州で展開しましょう」と言っても、地域の皆様には響きません。

大切なのは実際の課題やニーズに即した形で、「この海外の成功事例を参考にすると、これなら地域にフィットするのでは?」と提案すること。こうすることで、多くの皆様方の納得感が高まり、より受け入れられやすくなるのだと考えています。

アクシス
地域での実績が、国のプロジェクトにもつながるというサイクルがあるのでしょうか。

西村様
そうですね。現在、某中央省庁のプロジェクトにも携わっていますが、それも地域での取り組みが評価された結果と考えています。地方のリアルな課題を理解しているからこそ、「政策としてどうあるべきか」を提言でき、それを実際のプロジェクトへとつなげられる。さらには、そこで得た知見を再び地域に還元するという好循環が生まれています。

アクシス
収益性と「余白」のバランスはどのようにお考えですか。

山口様
西村が言ったことは、多くのメンバーが共感する部分だと思います。目先の収益だけを追うことは可能ですが、それだけでは面白くない、というのが正直なところですね。

もちろん、コンサルタントとして成果を出すことは重要です。しかし、それだけを考えているとワクワクしない。逆に、やりたいことだけをやるのもビジネスとしては成り立ちません。その両輪を回すことが、Region Unitの価値だと思います。

結局、ワクワクすることだけをやっていても、それで全然収益が出なかったら、社会人として会社の期待値に応えられていないという後ろめたさが出てきてしまう。逆に収益性だけを追い求めても、それが本当に楽しい仕事なのかと考えてしまう。そのバランスを取りながら、やりたいことにも挑戦できる環境があるからこそRegion Unitは魅力的なのです。

西村様
そうした環境を支えているのが「相談しやすい環境」だと思いますね。たとえば、オフィスの規模感も適度なので、有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社の皆様にも気軽に声をかけて相談できる。この距離の近さが、スピード感のある支援につながっています。

また、Region Unitはすでにお話しした通り役割特化ではなくエリアに根差した横断型組織のため、組織の枠組みにとらわれず、東京を含めた社内のすべての組織とも柔軟に連携できるのが特徴です。さまざまな組織の橋渡し役として協力しやすい立場にあるため、幅広い視点で課題解決に取り組めるのが強みですね。

山口様
そうですね。たとえば、私が担当しているCB&Tや、越智が担当するTMTも、Region Unitの枠組みの中では自然に連携しています。「どこかと競合する」のではなく、「どのチームとも協力しやすい」というのがRegion Unitの特徴ですね。

アクシス
そうした連携のしやすさは具体的にどのような形で業務に反映されているのでしょうか。

越智様
たとえば、東京のメンバーと名古屋のクライアントがいた場合、「どちらが対応するか?」となった時に、距離的に近い私どもが対応することもあります。逆に、福岡から鳥取や島根に行くよりも、東京から行った方が早い場合もあるので、ケース・バイ・ケースで役割分担をしています。また、東北などの案件では、東京から行くよりも福岡から飛行機で行った方が早い場合もあります。こうした「時間距離」を考慮しながら最適な対応を柔軟に行えるのがRegion Unitの強みですね。

さらに、Region Unitは東京の補完的な役割を担うだけでなく、地域に密着した独自のビジネスを展開することで実践的なノウハウを蓄積しています。こうした経験をもとに、東京のプロジェクトにも貢献し、全国レベルで価値を発揮できます。結果として、Region Unitは東京の支援を受けるだけでなく、東京に対しても独自の強みを持ったパートナーとして機能する存在だと思います。

「この地域で働きたい」という共通の思いが紡ぐ、風通しの良いカルチャー

アクシス
Region Unitは、「第3の軸」としての独自の役割を持ちつつ、他ユニットと補完関係をうまく築いているからこそ、うまく機能できているのですね。続いて、チームの雰囲気について教えていただけますか。

越智様
比較的人数が少ないため、お互いの顔が見えやすく、風通しの良い環境です。東京では、新人は特定のチームや部署に固定されず、プロジェクトベースで異なるチームに配属される形態が多いですが、Region Unitでは最初から同じ組織の中で働きながら徐々にインダストリーやオファリングの専門性を身につけます。そのため、メンバー間の距離が近く、チームの一体感が生まれやすいですね。

アクシス
中途入社の方がRegion Unit内で関係を築き、顔を広げていくために何か工夫されていることはありますか。

越智様
定期的に全体会議や出社奨励曜日を設けるほか、同じランクのメンバーが集まれる機会を作ることで、自然と交流が生まれるようになっています。特に若手はメンバー同士で集まる機会が多く仲がいいですね。もちろん、コンサルティング業界なので流動性はありますが、若手メンバーの離職率は比較的低いと思います。

山口様
大阪や福岡で働く理由には、生まれ育った土地での生活や家族の事情など、何らかのプライベートな背景がある方が多いです。そのため、皆が「この地域で働きたい」という共通の思いを持っており、組織の文化をより良くしようという意識が強いですね。

たとえば中途採用や新卒採用でも、単にパートナーや人事だけではなくて、スタッフレベルから積極的に関与しています。組織の発展に対する貢献意識が高く、プロジェクト外の活動にも積極的に関わることで、コミュニケーションの活性化につながっています。

アクシス
仕事と生活のバランスという観点では、どのような点が魅力でしょうか。

西村様
福岡や大阪の方が家賃や生活コストが低い中に東京と同じ給与水準であることや、福岡では多くのメンバーが通勤30分以内という環境で働いていることは魅力だと思います。ワークライフバランスが良いため、余裕を持って仕事に取り組める環境が整っていると言えます。

実際、ワークライフバランス充実も一つの要因として、Uターン・Iターンで環境を変えようとRegion Unitに転職するケースは多いです。また、最近特に興味深いのは、生まれも育ちも都会という方があえて福岡でのファーストキャリアを選ぶケースが出てきていることです。これは、ワークライフバランスや住環境の質を重視する、若い世代の新しい価値観の表れと言えるかもしれませんね。

山口様
「地方で働くと小規模な仕事しかできないのでは?」という懸念を持つ方もいるかもしれませんが、Region Unitでは東京と連携しながら大規模案件やグローバル案件にも関与できます。キャリアを諦めることなく、生活の質も向上させられる環境が整っていると思います。

アクシス
事業会社への転職を考える方も多いと思いますが、Region Unitならではの魅力はどちらにありますか。

越智様
事業会社に行くと、ロケーションがキャリアの制約になる可能性がありますが、DTCでは世界中の案件に関われるため、地元に住みながらもグローバルなキャリアを築けます。情報や機会の豊富さを担保しつつ、ライフスタイルの自由度も確保できる点が大きな魅力ですね。

越智様

「専門性」と「主体性」が織りなす可能性―Region Unitが求めるイノベーティブな人材像

アクシス
スキル面ではどのような方を求めていますか。

越智様
TMT領域では製造業出身の方が多く、現場を理解している方や事業会社の経験者は非常に適していると思いますね。

西村様
エネルギー分野でも、たとえば商社で海外事業を立ち上げた経験がある方や、事業会社で規模は小さくとも新規事業を立ち上げた経験のある方は即戦力になります。事業がどのように利益を生み出すのか、また資金や人材をどう活用するかといった仕組みを理解している方がいいですね。

山口様
事業会社でルーティン業務を担当していたとしても、どのように改善すればより良くなるかを考えながら業務に取り組んできた方、業務の枠組みを超えて他者と連携しながら推進してきた経験がある方は、コンサルタントとして活躍する素養があると思います。大切なのは与えられた仕事をただこなすのではなく、常に変革を考える姿勢ですね。

アクシス
最後に、Region Unitで働くことに興味のある方にメッセージをお願いします。

西村様
社会課題や地域課題の解決には、ビジネスとしての難しさがありますが、だからこそイノベーティブな発想が必要です。

われわれが求めているのは、専門性を持ちながら革新的な解決策を生み出せる方。専門性は、データ分析でも、業界知識でも、プロジェクトマネジメントでも構いません。そうした専門性を生かしながら、社会課題や地域課題の解決に挑戦したい方と働きたいです。

越智様
クライアントの課題は「グローバルの中でどう成長につなげるか」がテーマの中心となることが多いです。「関西に住みたい」といった生活の希望は大切にしながら、グローバル志向で課題解決に取り組める方を求めています。

また、組織の壁が少なく、柔軟に動ける環境だからこそ、一人ひとりが自律的であることが重要になります。主体性を持って取り組める方と一緒に働けることを楽しみにしています。

山口様
面接でよく「地域に貢献したい」という声を聞きますが、その奥には必ず、より個人的な理由があります。ご自身の地元への思い、ご家族の事情、あるいは京都に住みたいという夢など、そうした生々しい動機こそが、実は地域で働く本当の原動力になるのだと思います。

地域貢献も大切ですが、それだけで東京から引っ越してくる人はほとんどいないでしょう。むしろ、個人的な理由をきっかけに、この地で自分なりのキャリアを築き、新しいチャレンジをしたいという方と共に働きたい。

われわれは「西日本から日本、そして世界を変える」という思いを持っていますが、大切なのは、その実現に向けて自分なりのアプローチを考え、行動できること。現時点の能力よりも、目指すものに向かってプロアクティブに動こうとするモチベーションとパッションを重視しています。そんな思いを持つ方にわれわれは最高の環境と機会を提供していきたいと思っています。

山口将志 様 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員 / Region Unitにおける採用責任者

他ファームよりDTCに中途採用で参画し、関西・西日本における消費財、小売・流通、運輸等のコンシューマー業界を担当。
当該インダストリーにおける戦略立案、業務/IT変革、実行支援において豊富な経験を有する。近年はデジタルトランスフォーメーション・全社変革推進支援として、構想策定から伴走型による実行支援までEnd to Endでのプロジェクトを数多く手掛ける。

越智隆之 様 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員

大手通信会社の海外M&A部門を経て現職。
AI・5G・ロボティクス・デジタルツインなどのエマージングテクノロジー領域の新規事業戦略策定・実行支援、中長期のイノベーション戦略策定、R&D戦略・ポートフォリオマネジメントなど多数のプロジェクトに従事している。

西村崇宏 様 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 執行役員

地域脱炭素や再生可能エネルギー/水素に関する市場調査・新規ビジネス構想化・実証プロジェクト支援など、官民双方に対するエネルギー関連のコンサルティング業務に長年従事。近年は、地域における支援実績を生かし、スマートサービスを活用した地域活性化や地域におけるデジタル人材育成など、地域課題解決に向けた官民連携プロジェクトも手掛けている。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社

DTCは国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)のメンバーで、日本ではデロイト トーマツ グループに属しています。DTCはデロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、デロイトおよびデロイト トーマツ グループで有する監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力を活かし、あらゆる組織・機能に対応したサービスとあらゆるセクターに対応したサービスで、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームです。4,000名規模のコンサルタントが、デロイトの各国現地事務所と連携して、世界中のリージョン、エリアに最適なサービスを提供できる体制を有しています。

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社の求人情報

募集職種

Region Unit 西日本エリア(関西・福岡オフィス)コンサルティングサービス領域

職務内容

DTCのRegion Divisionでは、西日本のクライアントに対する圧倒的な価値提供を追求し、他の総合ファームでは類を見ないIndustry(業界)とOffering(専門領域)の垣根を超えた「オーケストレーター」として、画一的ではない最適なサービスを提供しています。西日本に拠点を置き、各種業界を代表するグローバルレベルの企業や、官公庁・地方自治体等の様々なクライアントに対し、経営戦略、新規事業開発、各種オペレーション・組織改革、デジタルトランスフォーメーションまで含めたEnd to Endの全社改革を、様々なバックグラウンドをもった仲間たちと共に推進していただきます。

【Region Divsionの3つのコンサルティング領域】
Region Divisionは以下の3つのチームで構成され、Division内やDTC他ユニット、各グループ法人ともコラボレーションしながらプロジェクトを推進いただきます。

①Industry領域
業界に特化したコンサルティングチームとして、顧客深耕や業界特有の課題解決がミッションとなります。
各業界のクライアントをご担当いただき、戦略・業務コンサルティングからIT・デジタルなどの実行フェーズまでEnd to Endで推進いただききます。
※Industry例:素材・産業機械・電機・消費財・流通・小売・テクノロジー・メディア・通信・ヘルスケア・金融・官公庁等

②Area Value Creation(地域課題)
地域における課題解決に向け、社会課題アジェンダ軸で活動いただくチームとなります。
民間企業、自治体、中央官庁など業界横断で活動し、社内外の各所との協奏を図りながらプロジェクトを推進いただきます。

③サービスオファリング領域
戦略、セールスマーケティング、テクノロジーなど、サービスオファリングに専門性を持ちコンサルティングを推進していくチームとなります。
複数のOfferingを組み合わせた課題解決提案なども推進いただきます。
※Offering例:戦略、M&A、AI、セールスマーケティング、デジタル・テクノロジー、SCM、人事組織戦略など

【プロジェクト事例】
・経営ビジョン・中期経営計画策定、組織再編、M&A等の戦略案件
・先端技術を用いた新規事業企画および事業化支援(メタバース・5G・AI・Data Analytics等)
・全社DX構想および改革テーマの立案とプログラムマネジメント
・マーケティング・セールス・アフターサービス一気通貫の顧客接点改革構想とデジタルソリューションを用いた実行支援
・グローバルの製販連携およびデータの統合化を伴うサプライチェーンDX
・グローバル財務・管理会計やESG経営における非財務情報も含めた経営管理改革
・気候変動に伴うカーボンニュートラル・サーキュラーエコノミー等のサステナビリティ経営の実現支援
・省庁、自治体、民間と連携した再生可能エネルギーの実証活動
・経営戦略やDX実現のための組織・人材マネジメント改革

応募要件

【マネージャー以上】
・コンサルティングファームにて、職務内容に記載の類似案件におけるプロジェクトデリバリーのリードや、提案活動を通じたクライアントリレーション構築の経験(コンサルティングファーム出身でなくとも、同等のCapabilityを有する経験があれば可)

【コンサルタント・シニアコンサルタント】
コンサルティングファーム出身者に加え、事業会社やITベンダー等の出身者を積極的に募集しています。
・社外や社内部門横断での連携や課題解決を伴う業務・プロジェクト経験
・デジタルを活用した業務改革の企画からオペレーションに至るまでの遂行経験
・市場分析をもとに事業の方向性を整理し、事業立ち上げの経験(特にデジタルを活用した事業立ち上げ)
・顧客との折衝の中で課題を特定し、解決に向けた商品・ソリューションの提案経験
・基幹システムや、顧客接点・生産・設計領域等における業務アプリケーション、xR・AI・IoT・Cloud・Data Analytics等のデジタルサービスの営業・導入経験
・その他、本人の資質と意欲次第で採用を検討

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