株式会社Preferred Networks インタビュー/「AI技術のバリューチェーンを自社内完結」圧倒的な技術力を価値に変えるビジネス開発チームの挑戦

株式会社Preferred Networks インタビュー/「AI技術のバリューチェーンを自社内完結」圧倒的な技術力を価値に変えるビジネス開発チームの挑戦

「現実世界を計算可能にする」をミッションに掲げる株式会社Preferred Networks。AIチップの開発からクラウド計算基盤、大規模言語モデル、そしてプロダクト・ソリューションまで、AI技術のバリューチェーンを自社内で垂直統合するグローバルでも希少な存在です。世界トップクラスの研究開発者が多数在籍し、技術力を武器に、製造業から金融、素材、ヘルスケアまで、各産業の深い課題にAIで挑んでいます。

今回は、AI Products & Solutions部門の岡田利久様、野内英莉様、そしてMaterials and Drug Discovery部門の大河原昂広様に、垂直統合型企業ならではの競争優位性、産業特化型AIの戦略、そして技術ドリブン企業の成長を支えるビジネス開発の役割についてお話を伺いました。

AIの半導体開発から提供まで一気通貫を掲げる国内唯一無二の存在

アクシス
早速ですが、Preferred Networks(以下、PFN)の事業内容と、御社ならではの強みについて教えていただけますか。

岡田様
当社は「AI技術のバリューチェーンを自社内で垂直統合する」という方針を掲げています。

具体的には、AIチップの開発から、クラウド計算基盤、大規模言語モデル(LLM)などの生成AI基盤、そしてそれらを活用したプロダクト/ソリューションに至るまで、AIに必要なすべての技術要素を社内で一貫して開発・提供できる体制を構築しています。

こうした垂直統合型の体制を持つ企業は、GAFAMのような一部を除けば世界的にもまれです。日本国内においては、私たちPFNが唯一無二の存在だと自負しています。さらに、世界でもトップクラスのAI研究開発者が多数在籍している点も、当社の大きな強みです。

アクシス
AIチップまで自社で開発されているのは驚きです。その領域にまで踏み込む理由と意義を教えてください。

岡田様
現状、AIチップ市場はNVIDIAの事実上の独占状態にあり、価格も高騰しています。経済安全保障の観点から見ても、この構造は日本にとってリスクとなり得ます。

私たちは国内企業としてAIチップの開発から手がけ、垂直統合型の体制を構築することで、自社の競争力を高めるだけでなく、日本の技術基盤や供給安定性にも貢献できると考えています。

技術面でも、現在開発中の推論専用AIチップは、既存の手法と比べて最大10倍近い高速化を見込んでいます。こうした技術を武器に、世界市場で戦える国産AIチップの実現を目指しています。

岡田様

大河原様
AIバリューチェーン全体を自社で手がける理由について補足すると、半導体の世界では、長年、指数関数的な性能向上が続いてきました。近年では微細化の限界も語られますが、進化のスピードは圧倒的です。

そして今、その進化の上に、大規模言語モデルのような技術が急速に伸びています。たとえばChatGPTが登場した時のように、ある“臨界点”を超えることで、性能や使われ方が一気に変わる瞬間があるのです。

つまり、ハード(半導体)の進化がソフト(AIモデル)のブレークスルーを生み出し、ソフトの進化が次のハード設計を促す。この相互作用が、現在のAIの加速を支えています。

PFNではこのサイクルを社内で完結できるよう、AIチップとLLMの開発チームを含めた社内全体が密に連携しています。たとえば、「LLMがここまで有用なら、それを最大限に生かせるチップを自分たちで作ろう」といったやり取りが、日常的に起きています。こうした技術進化を社内で回し続けられること。それが、私たちPFNの最大の強みだと考えています。

アクシス
ありがとうございます。一方で、現在はさまざまなAI企業が登場しています。その中で、御社が大切にしている思想や考え方について、改めて教えていただけますか。

岡田様
私たちは、AIを使って各産業に深く根ざした実際の課題を解決していこうと事業に取り組んでいます。他のAIスタートアップに見られるような、汎用的なプロダクトを1つ開発して、そのプロダクトの事業成長に経営資源を集中投下していくというモデルではありません。産業ごとの個別課題に合わせてAIを最適化していくアプローチが私たちの基本的なスタンスです。

アクシス
そうした「深い課題」にリーチできる理由は、どのような点にあるとお考えでしょうか。

大河原様
当社のコアバリューの1つに「Learn or Die(死ぬ気で学べ)」という言葉があります。その言葉通り、AIの技術力に加えて、各産業のドメイン知識を徹底的に学び、理解しようとする姿勢が根付いています。これは研究開発側のメンバーだけでなく、ビジネス開発側のメンバーも同様で、技術と現場の両面から本質的な価値提供を行うことを重視しているからだと思います。

野内様
さらに、PFNにはこの10年間、AIに特化して研究と開発を重ねてきた蓄積があります。音声、画像、従来の機械学習・深層学習に、LLMなど、1つの手法では解決できない問題も、アプローチを組み合わせて解決できる柔軟性があるのも強みですね。

必要に応じて社内の最先端技術を活用したり、最新の論文を踏まえて新たな技術を取り入れたりすることも可能です。こうした「技術の引き出しの多さ」があるからこそ、他社では手が出しにくいような産業固有の深い課題にもアプローチできるのだと思います。

「技術力で、常に競合の一歩先へ」PFNが描く勝利の方程式

アクシス
さまざまな業界の難題にAIで挑まれているとのことですが、他社と同じようなテーマでコンペになるようなケースでは、どのような勝ち筋を描いていらっしゃいますか。

岡田様
提案時において、技術力で負けることは、ほとんどないですね。もし競り負けるとすれば、多くは“価格”の部分です。弊社には、トップクラスの研究開発者に加え、ビジネス側も非常に高い専門性やスキルを持つメンバーがそろっており、どうしても一定のフィーをいただくことになります。

そのため、コスト重視のお客さまには敬遠されることもありますが、私たちはその価格以上の成果を提供できると自負しています。結果として、多くのお客さまからお選びいただいていると感じますね。

アクシス
では、現在進行中の具体的な案件についてもお聞かせいただけますか。

岡田様
当社の事業部門は大きく2つに分かれており、それぞれアプローチもテーマも異なります。

1つは、私や野内が所属するAI Products & Solutions部門。こちらでは、さまざまな産業領域における個別課題に対応したソリューションを展開しています。また、業界を越えて共通化できるニーズが見えた場合には、それをプロダクトとして汎用展開するケースもあります。

たとえば金融業界のDXや金融工学の高度化、石油化学プラントのオペレーター業務をAIで自動化するような案件も進行中です。野内はヘルスケア領域を中心に担当しており、医用画像をAIで解析するといったプロジェクトにも取り組んでいます。最近は生成AIを活用したプロジェクトが急増しています。

そしてもう1つが、大河原が所属するMaterials and Drug Discovery部門のような業界別組織です。こちらは、たとえば化学メーカーの研究開発現場に深く入り込み、極めて専門性の高いテーマに挑んでいます。同様のことができる企業は、国内ではまず存在しませんね。

アクシス
大河原さんが取り組まれている化学シミュレーション領域について、もう少し詳しく教えていただけますか。

大河原様
私たちが目指しているのは、シミュレーション技術によって化学系の研究開発を飛躍的に加速させることです。従来の材料開発は「実験第一主義」が主流で、シミュレーションは「遅い」「当てにならない」と見なされてきました。

しかし、私たちがENEOSと共同開発した汎用原子レベルシミュレーター『Matlantis™』は、機械学習の手法を応用することで、従来手法であるDFT(密度汎関数法)の精度をほぼそのままに、最大で数千万倍も計算速度を加速することを可能にしました。このことにより、これまでは数カ月かかっていたシミュレーションを数時間や数分といったスケールで行うことが可能になり、これまで実験が先だった開発プロセスを、「まずシミュレーションで候補材料を絞り込み、その後に実験を行う」という“逆転構造”に変えつつあります。

一方で、シミュレーションできる内容と現実世界の隔たりはいまだ大きく、依然多くの課題を抱えています。現在、お客さまからいただいているニーズの一例としては、時間スケールの拡張(ナノ秒からマイクロ秒・ミリ秒オーダーへ)、システムサイズの拡大(1万原子から10万〜100万原子超級へ)、適用領域の拡張(無機材料等から有機高分子や創薬領域への展開)といったものがあります。

こうした多様なリクエストに応えるべく、顧客企業との共同プロジェクトに加えて、社内研究でもスピーディーに技術開発を進めており、現在も顧客価値創出のために一丸となって取り組んでいます。

大河原様

「現実世界を計算可能にする」ミッション達成へ、ビジネス開発が主役に

アクシス
今後の事業展望についてはいかがですか。

岡田様
半導体領域では、AIチップの開発に引き続き注力し、グローバル市場でのシェア獲得を目指しています。

一方、ソリューション領域では生成AIの進化により、従来は手が届かなかった業務領域にもAI活用のニーズが広がっています。たとえば、バックオフィス業務のDXやHR領域など、業界問わず普遍的なテーマにも今後は積極的に取り組んでいく予定です。

アクシス
お話を伺っていると、すでに完成された組織のような印象を受けますが、実際はいかがですか。

岡田様
そうですね。PFNが今後、事業拡大をしていくためには、より多くのプロジェクトを社会に届けていく必要がありますが、現状、ビジネス開発のメンバーが非常に少なく、その中核を担う人材を採用していくことは、今後の最重要テーマです。

大河原様
加えて、「現実世界を計算可能にする」というミッションのもと、それを実現するには技術だけでなく社会実装までを見据えた動きが必要です。“技術ドリブン”なカルチャーを持つ組織だからこそ、今後は「その技術をどう届け、どう価値に変えるか」を考え、実行できるビジネス開発の存在がますます重要になります。

また、直近で大規模な資金調達を実施し、社会的責任も高まるフェーズにあります。技術と事業をつなぐ人材の必要性はこれまで以上に高まっていますね。

アクシス
具体的に、どのようなスキルやスタンスの人材を求められていますか。

大河原様
大きく2つあります。1つは、技術的な理解やドメイン知識を自ら吸収しにいける姿勢と知的体力。もう1つは、営業、プロジェクトマネジメント、製品企画など研究以外の領域も柔軟に巻き取れるような貪欲さですね。

野内様
生成AIの進化によって、できることは広がりましたが、同時に何をやるべきかを決める難しさも増しています。曖昧な状況でも考え、動き、形にしていく推進力は必要ですね。

とはいえ、私自身、技術的な知識は入社当初ほぼなかったのですが、そこはエンジニアの方々に丁寧にサポートいただきました。好奇心とやる気があればキャッチアップできる環境は整っていると感じます。

野内様

アクシス
ビジネス開発チームの構成についても教えてください。

岡田様
平均年齢は30代中盤〜後半で、新卒採用は行っておらず、最年少でも20代後半です。バックグラウンドは、事業会社とコンサル出身がほぼ半々。たとえば事業会社出身者は、製造業やIT、金融、SaaSなどの有名企業からの転職者などさまざまで、それぞれの深いドメイン知識を強みとして生かし活躍しています。

一方で、コンサル出身者は、論理的に課題を整理する力や、高い提案力・プロジェクトマネジメント力を持っているのが強み。両者のバランスを意識したチームづくりを進めています。

大河原様
また、Materials and Drug Discoveryのメンバーについては、実験化学や計算化学、機械学習のバックグラウンドを併せ持ったメンバーも増えています。

「これは自分のための仕事だ」確信から始まった、自分だからできる挑戦

アクシス
では、改めてお三方の経歴を教えていただけますか。

岡田様
大学・大学院で化学を専攻し、新卒ではAGCに入社。新規事業の立ち上げ部署のエンジニア職として8年、技術企画を2年経験しました。その後 アーサー・ディ・リトル に転職し、約5年間コンサルタントとして活動しました。

当初は「ソフトウエア領域には関わらない」と決めていたのですが、PFNの『Matlantis™』に出会って考えが一変。大学院時代の触媒研究を行っていたこともあり、AIの圧倒的な可能性を感じられる技術に心が揺さぶられました。

さらに、PFNはビジネス開発人材が少数精鋭で、一人ひとりの裁量が大きい点にも魅力を感じました。ビジネスサイドが多すぎないからこそ、個々の貢献の幅が広がると考え、入社を決めました。

大河原様
学生時代は有機合成を専攻し、量子化学シミュレーションにも少し関わっていました。新卒で富士フイルムに入社し、5年間ほど半導体材料の開発に従事。複数の化合物を調合して最適な処方を設計する、いわゆる“実験屋”としての経験を積みました。

その後、A.T. カーニーに転職し、約5年間、半導体や化学を中心に、戦略策定からオペレーション改革、ビジネスデューデリジェンスまで幅広く手がけました。

そんな折、転職エージェントからPFNの求人を紹介されました。曰く、「量子化学計算に明るく、化学系メーカーでの研究開発経験を持つコンサルティング経験者を求む」と。「こんなポジションにフィットするのは自分しかいないのでは?」と衝撃を受けました(笑)。そして、学生時代から胸の内に燻っていた「シミュレーションをもっと世の中に広め、化学系の研究開発を飛躍的に効率化したい」という思いが再燃したのを感じました。やりたいことのど真ん中に挑める環境に出会えたと感じ、転職を決断した次第です。
※現在、Materials and Drug Discoveryビジネス開発としては、量子化学計算の知見・経験は必須とはしておりません。

野内様
大学では都市・交通工学を専攻し、新卒でベイン・アンド・カンパニーに入社しました。約3年弱在籍し、その後PFNへ転職しました。コンサル時代は刺激的でやりがいもありましたが、「自分が主体となり、サービスやプロダクトを生み出す経験がしたい」という思いが強くなっていきました。

何か1つでも、世の中に出してよかったと思えるものをつくりたい。そう考えた時に、「エンジニアが強い」は、最も大事な条件なのではないかと思っておりました。ちょうど転職を考えていた頃、興味のあったヘルスケア領域でポジションを見つけ、「今だ。ここだ」と思って飛び込みました。

アクシス
皆さまそれぞれに、強い思いを持ってジョインされたことが伝わってきました。一方で、入社後にギャップを感じたことなどはありましたか。

大河原様
基本的には想像通りの環境でした。むしろ『Matlantis™』の拡張機能に携われていることが、大きなやりがいになっています。現在私のチームでは、エンジニア約40名に対し、ビジネス開発は3名のみ。その中で、マーケティングや企画などビジネス視点を持ち込める点に、自分の存在意義を感じています。

ギャップがあるとすれば、スタートアップならではの勢い重視なカルチャーを想像していたのですが、実際は意外と慎重派な面もあったこと。ただ、それは大企業を相手にしていたコンサル時代の経験が生きる部分でもありました。丁寧な準備やステークホルダー調整を重視する姿勢は、自分にとってもフィットしています。

岡田様
私が驚いたのは、エンジニアとビジネス開発の関係が非常に良好なことです。正直、少しはギスギスした関係があるのではと想像していましたが、実際には互いにリスペクトし合う文化であり、驚きました。

野内様
私は「強いエンジニアに囲まれて働いてみたい」という思いで転職したのですが、入社してすぐに実感するできごとがありました。入社1週目、社内懇親会に参加した時のこと。金曜日夜の20時頃にですよ、突然、代表の岡野原さんや社員の方々が、ホワイトボードにBW変換やらカリーハワード同型対応やらの解説を書き始めたのです(笑)。「ああ、想像していた通りの世界だな」と感じましたね。

マルチタスクは当たり前。優先順位を自ら判断し前へ進められる人材を求む

アクシス
コンサルティングファーム出身の方も多いと伺いましたが、逆にPFNにあまりフィットしにくいのは、どのようなタイプでしょうか。

岡田様
やはり、転職サイクルが非常に早い方は慎重に見ています。というのも、せっかく入社していただいても、組織に馴染む前に次を探し始めてしまう可能性があると感じてしまうからです。また、これまでご経験を積まれてきた業界と当社の事業展開領域とのマッチ度が大きくズレている場合や、未知の領域に対するチャレンジ精神があまり感じられない場合も、難しいかもしれません。

当社の業務は非常に幅広く、しかも日々新しいテーマが次々と生まれる環境です。そうした中で柔軟性と好奇心を持って取り組める方の方が、活躍のチャンスも広がると思います。

大河原様
私たちの業務には濃淡はあるものの、複数のプロジェクトを並行して進めるマルチタスク環境になります。ですので、自分で優先順位をつけて進められるタイプが向いています。

また、コンサルティングファームでは「アドバイザー」として提案までが役割ということが多いと思いますが、PFNのビジネス開発は違います。最終的な意思決定まで担うこともあり、「自分が決める」という覚悟が求められるポジションです。

スタートアップ気質の強い組織でもあるため、「どう動くか」を上から指示されるのを待つのではなく、自ら判断し、主体的に動くスタイルが求められます。もちろん裁量も大きいですが、そのぶん責任も伴います。それを前向きに楽しめる方にこそ、フィットする環境だと思います。

カルチャー面でも、私たちはお客さまとの距離感を非常に大切にしています。単にクールに“課題を処理する”のではなく、相手の温度感や立場にしっかり寄り添い、丁寧にコミュニケーションを重ねていくことを重視しています。そういう意味で、ビジネスライクに割り切って進めたい方だと、少し合わないかもしれません。

大河原様

アクシス
カルチャーの相性が非常に重要ということですね。一方で、スキル面ではどのような点を重視されていますか?

野内様
最初からすべてのスキルを備えている方は、正直なかなかいないのではないかとは思っています。私自身も前職ではコンサルタントの職位に上がる前で、戦略立案やクライアントフェーシングの経験は一定ありましたが、セールス、契約締結、知財交渉などの業務は未経験でした。入社後に、実践の中で徐々に身につけていった感じです。

大河原様
入社後の挑戦や成長を前提に考えていますが、プロジェクトマネジメントの基礎力は重宝します。たとえば、報告書の構成や目的を明確に定義し、クライアントと合意を取りながら進めていけるか。定例会を適切に設計し、エンジニアとしっかり連携しながらアウトプットを形にしていけるかなど。こうした一連のマネジメントスキルはやはり大きな武器になります。

また私たちは扱う領域も広く、スピードも求められるため、時間をかけて丁寧に作り込むというよりは、短期間で要点を押さえて進める力が必要になります。背景には、やはりコンサルティングで培った論点整理や仮説構築のスタンスが生きてくると思います。

岡田様
私たちは「大量の営業メールを送る」や「企業の問い合わせ窓口にひたすらアプローチする」といった営業はほとんど行っておらず、基本的にはインバウンドでのお問い合わせが中心です。

だからこそ、お客さまが抱える課題を丁寧に整理し、「この技術をどう生かせば解決できるか」をエンジニアと一緒に考え、具体的な形にしていく力が求められます。

そのためには、技術とビジネスをつなぐ基本的な理解力と、すり合わせを丁寧に進めていけるコミュニケーション力が非常に重要だと捉えています。

岡田様

多様なワークスタイルやライフステージにも対応できる自由度の高い働き方

アクシス
ワークライフバランスについてもお聞きしたいです。現在、岡田様は子育てをされているとのことですが、仕事との両立は可能でしょうか。

岡田様
非常に両立しやすい環境だと思います。子育て中のエンジニアも多く、周囲にも理解がある雰囲気です。私自身、子どもの送迎時間は業務時間内でもしっかり予定をブロックしており、必要があれば夜に作業するなど、柔軟に働き方を調整しています。

アクシス
リモートワークの比率はいかがでしょうか。

岡田様
半々くらいですね。クライアントとの対面予定がない日は、基本的に各自の裁量に任されています。オフィスで集中したい人、自宅の方が作業しやすい人、それぞれが自分に合った働き方を選んでいます。

野内様
子育てとは直接関係ありませんが、私自身は課外活動の時間もとりやすい環境だと感じていますし、夜型なので夜に集中して働くこともあります。調整の自由度は非常に高いです。

岡田様
だからこそ、自律的に動ける方に来てほしいですね。指示を待つタイプや、自分でペースをつくるのが苦手な方には少し苦手な環境かもしれません。でも、自分で考えて動くことにワクワクできる方にとっては、これ以上に自由で面白い職場はなかなかないと思います。

アクシス
皆さんが自律的かつ主体的に働かれている様子が伝わってきます。では最後に、この記事をご覧になっている方へメッセージをお願いします。

野内様
特にコンサル出身の方にお伝えしたいのは、スキルセットに関してはあまり心配しなくて大丈夫ということです。AIに対して「難しそう」と構えすぎず、「面白そう」と思えたら、ぜひ気負わずにチャレンジしてみてください。

岡田様
今、AIや半導体は毎日のようにニュースで取り上げられる注目領域です。その“ど真ん中”で、実際に手を動かして社会に影響を与える仕事ができるのが、PFNの最大の魅力だと思います。未来をつくることに熱量を注げる方、一緒に挑戦しましょう。

野内様
コンサル時代もやりがいはありましたが、仮説を立てても検証に時間がかかることに、もどかしさも感じていました。今は、仮説と検証を短期間で回せるスピード感があります。変化の激しい世界で、日々自分をアップデートしながら走っていきたいという方にとっては、本当に楽しい環境です。

野内様

岡田利久 様 株式会社Preferred Networks(PFN)

2022年PFN入社。AI Products & Solutions事業本部長として、幅広い産業・官公庁向けソリューションビジネスやAIを活用したプロダクトの事業を統括。前職ではArthurD.Littleにて大企業向けに事業戦略策定、新規事業創出支援を行った他、PEファンド向けに企業価値評価に携わる。前々職はAGCにて材料開発や海外工場の立ち上げ、本社技術企画に従事。

野内英莉 様 株式会社Preferred Networks(PFN)

2024年PFN入社。AI Products & Solutionsのビジネス開発として、プロジェクトマネジメント/セールス/事業企画等の業務に従事。新卒でBain&Companyに入社し、ヘルスケアや消費財領域における戦略策定を実施した経験を生かし、PFNでも同領域の事業開発を推進。

大河原昂広 様 株式会社Preferred Networks(PFN)

2023PFN入社。Materials & Drug Discovery部門のビジネス開発として、プロジェクトマネジメント/セールス/事業企画等の業務に幅広に従事する他、全社横断プロジェクトであるMisson/Vision/Values刷新検討等にも携わる。前職のA.T. Kearney、前々職の富士フイルムでは、それぞれ約5年間にわたりコンサルティング及び半導体材料の研究開発業務を経験。学生時代に量子化学計算と実験を組み合わせて研究を行い、論文を執筆した経験から、PFNの計算化学ドメインに興味を抱き、PFNに参画。

株式会社Preferred Networks

Preferred NetworksPFN)は、現実世界を計算可能にするというミッションを掲げています。PFNは、生成AI基盤モデルからスーパーコンピュータ、チップ(半導体)まで、AI技術のバリューチェーンを垂直統合することで、ソフトウエアとハードウェアを高度に融合したソリューション・製品を開発し、さまざまな産業領域で事業化しています。現在、電力効率の高いAIプロセッサーMN-Core™シリーズ、AI向けクラウドサービスPFCP™、国産大規模言語モデルPLaMo™等を開発・提供しています。2014年創業。

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

株式会社Preferred Networks_ビジネス開発(ソリューションビジネス)の求人情報

募集職種

ビジネス開発(ソリューションビジネス)

職務内容

Preferred Networksが誇る世界トップクラスのエンジニアたちと並走し、機械、化学プラント、自動車等の製造業から、製薬、金融に至るまで幅広い分野におけるプロジェクトの推進と、新規事業の企画・立上げを担っていただけるビジネス開発人材を募集します。

■役割
・クライアント・パートナー企業とのプロジェクト推進・マネジメント
・新規パートナーの開拓、既存・新規パートナーへのソリューション提案
・Preferred Networksが開発した様々なシーズ技術と市場・社会ニーズをつなぐ事業戦略の策定支援と、新規事業の企画・立上げの支援

■具体的な業務イメージ
・業界:化学、機械、自動車、重工業、製薬、金融、人材サービス等の幅広い業界を対象
・提供ソリューション:LLM(大規模言語モデル)を活用したソリューション、深層学習、機械学習、基盤モデル等のAI関連技術を活用したソリューション
・業務内容:顧客ニーズを踏まえた新規プロジェクトの提案、受注プロジェクトのプロジェクトマネジメント、アカウントマネジメント、契約書対応、担当事業領域の事業計画策定支援、等

応募要件

■Qualifications / 応募資格(必須)
・AI・LLM・Deep Learning・その他最新の技術/業界トレンドを常に学習する意欲
・コンサルティングファーム、SIer、事業会社等でのプロジェクトマネジメント、あるいは社内外を巻き込んでプロジェクトを推進した経験

■Preferred Qualifications / 応募資格(歓迎)
・事業戦略を自身で立案した経験、あるいは新規サービスや新規事業の立ち上げの経験
・顧客への提案書等を自ら作成し契約を獲得した経験、あるいはメガベンチャー等の事業会社でのB2Bソリューション提案と顧客対応の経験
・AI活用、DX推進等の業務に従事した経験、あるいはDeep Learning・AIに関する基本的な知識
・エンジニアとの協働経験
・2-10年程度の社会人経験

Brand ブランド紹介

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