FPTコンサルティングジャパン株式会社 インタビュー/ベトナム最大級デジタルコングロマリットの総合力と、End to Endで実現するグローバルコンサルティング── 多様な業界を横断し、伴走型で価値を創出するBPGチームの挑戦

FPTコンサルティングジャパン株式会社 インタビュー/ベトナム最大級デジタルコングロマリットの総合力と、End to Endで実現するグローバルコンサルティング── 多様な業界を横断し、伴走型で価値を創出するBPGチームの挑戦

FPTコンサルティングジャパン(以下、FCJ)は、ベトナム最大手のデジタルコングロマリット企業であるFPTグループのコンサルティングファームです。
2019年の設立以来、わずか6年で従業員約600名、直近3年で売上300%増という圧倒的な成長を実現。国内ではFPTソフトウェアジャパン、海外では本国ベトナムをはじめとするグループ各社と連携し、企画構想から業務改革・AI活用などの課題解決、共創ビジネスの立ち上げ、テクノロジー導入支援や製造工程のデジタル化など“End to End”で一貫したサービスをグローバルに提供できる点を最大の強みとしています。

同社のBPG(Business Producer Department)はクライアントの現場に深く入り込む「伴走型コンサルティング」を提供し、2022年の設立からわずか3年で100名を超える規模まで急成長を遂げています。特定の業界やソリューションにセグメントを設けていないため、金融(銀行、証券、保険、信託銀行)、製造(自動車、バイク、マリン、家電)、印刷、情報通信など、幅広い業界でサービスの提供が可能です。

今回は、BPGを率いる長谷川洋司様をはじめ、最前線で活躍するコンサルタントのI・To様、I・Te様、K・M様に、同社の「伴走型」という新しいコンサルティングスタイルの神髄、多様なバックグラウンドを持つメンバーが活躍する組織文化、そして急成長を支える人材育成の取り組みについて詳しくお話を伺いました。

ベトナム・FPTグループのコンサルティングファームで上流コンサル機能を担う

村松
FCJ様についてご紹介いただけますか。

長谷川様
FCJは、ベトナム最大級のデジタルコングロマリットであるFPTグループのコンサルティングファームです。FPTグループはSI事業だけでなく、通信事業やドラッグストアも展開し、近年では半導体の設計・製造も行っています。
グループの中核を担うベトナム本国のFPTソフトウェアは、グループ全体の売上の約50%を占める重要な事業部門です。そして、そのFPTソフトウェアの売上の40%を日本が占めているため、日本はFPTグループにとって最重要市場となっています。

日本での事業体制について説明すると、FPTソフトウェアの100%子会社として日本のFPTジャパンホールディングスがあり、その傘下にグループ企業がいくつか存在します。FCJはそのグループ企業の1つです。FPTジャパンは「End to Endのサービス」を掲げていますが、その中でもFCJは特にビジネスの企画・検討、システム開発の上流工程やプロジェクトマネジメントを担う重要な役割を果たしています。

村松
FPTグループがどういう組織なのか、教えてください。

長谷川様
FPTグループは、AIなど最先端のことを扱うのが好きなので、日本でも300億円ほどの投資をしてAIを使うデータセンターを構築しています。FPTジャパンホールディングスにFAIという事業部門を立ち上げて、AIに関する新しいテーマの案件に対応できるのが強みだと思っています。

村松
BPGについてご紹介いただけますか。

長谷川様
FCJについて売上は急成長しているものの、利益率が低いという課題がありました。提案型のソリューションは、お客さまとディスカッションを重ねたり、コンペに参加したりする必要があります。

一方で、現場に常駐してクライアントと一緒に業務をサポートする伴走型の方式は、経験豊富な人材さえ確保できれば、安定した売上を見込むことができます。私がFCJ代表取締役のロンなどとディスカッションする機会があり、この手法を提案したら「やってください」と言われたことが、BPGを作るきっかけになりました。

2022年1月に私が最初に入社して、2、3月に何名かが入社してBPGがスタートしました。そこからは急成長し、今はすでに100名を超える規模となりました。

村松
テクノロジー領域、ビジネス領域を包括的に支援されていると伺っています。

長谷川様
事業として成長しやすく、付加価値の高いサービスを提供できる分野として、結果的にITPMOや業務改善、IT部門の支援など、ITの領域は比較的多くなっています。ただITの領域を狙ったプロダクトアウトというよりは、マーケットイン型ですね。お客さまの隙間を見つけて営業し、スモールスタートから始めて横展開していく形を目指しています。

村松
「伴走型のコンサルティング」について具体的に教えていただけますか。

長谷川様
現場で求められるコンサルは、現場の課長や担当者が目先で困っていること、たとえば「人が足りないから資料を作れない」、「プロジェクトをいくつも抱えていて回しきれない」といったことへの支援です。基本的にお客さまのところに常駐し、一緒に同じ業務をサポートしていくというスタイルが「伴走型」です。

長谷川様

銀行の基幹システム統一から国民生活を支えるシステムまで、業界の垣根を越えた多彩なプロジェクト事例

村松
この数年間のプロジェクトの中で、「BPGらしさ」「FPTグループらしさ」を感じた事例があれば、伺いたいです。

長谷川様
FCJないしFPTは、どんなソリューションでも提供できるチームも、人材もそろっています。AIのサービス提供もしていますし、SAPやSalesforce、Microsoftのソリューションを全て持っています。

ハンズオン型のコンサルティング、伴走型コンサルティングをする際には、お客さまから「こういうソリューションを提供できますか」という相談を受けることがありますが、私たちはソリューションを提供できるチームのリーダーとディスカッションさせるという流れを組むこともできます。

村松
I・To様は、入社されてから現在に至るまでどういったプロジェクトに携わってこられましたか。

I・To様
銀行の案件で、新規事業の規模を大きくしていくために基幹システムを入れるというプロジェクトが印象に残っています。

業務側のビジネスサイドとシステムサイドをきちんとつなぐような人を入れてほしい、かつ、短納期で実施してほしいという案件でした。両者の意見が食い違っていた中、いろいろな方とコミュニケーションを取りながら落としどころを探りました。

村松
他のプロジェクトの事例はありますか。

I・To様
公共系の大規模な案件で、国民の生活を支えるようなシステムの案件に携わったこともあります。プロジェクト内の1つのチームのPMOとして、かつ、複数のコンサルティングファームが関わっている中に入り込んでいくプロジェクトでした。ステークホルダーが多く、いろいろな方の思いをくみながら、どうすれば皆の顔を立てつつ、国民向けにも良いものが作れるのかと考えて提案し、実行に移していきました。

I・To様

村松
I・Te様も、これまで担当されてきたプロジェクトについて伺えますか。

I・Te様
金融機関の案件で、バックオフィスの事務処理プロジェクトですね。クライアントのさらに先にある金融機関から移管してくるような内容でした。どんな課題があるか、どんなリスクがあるかも明確に見えていない中で調査し、進捗も把握し、承認プロセスの合意形成まで進められました。

村松
そのプロジェクトには自身で手を挙げたのでしょうか。それともプロジェクトにアサインされたのでしょうか?

I・Te様
BPGの方から「困っているから、入ってほしい」と言われ、参画しました。ITをベースにしていた私には未経験の分野でしたが、視野が広がりました。

村松
K・M様は入社されてから、どのようなプロジェクトを経験されましたか。

K・M様
これまでに2つのプロジェクトを経験しました。1つ目は大手銀行のプロジェクトで、グループ会社全体で基幹システムを統一するというものでした。その中で私はPMOとして、特に子会社の展開部分に参画し、複数並行して進む導入プロジェクトを担当しました。

村松
これまで銀行や金融系のお客さまを担当されたご経験はありましたか。

K・M様
1度経験がありました。現在まさに進行中の2つ目のプロジェクトも大手銀行の案件です。前のプロジェクトではプロジェクト全体を推進し、ベンダーやお客さまをコントロールしながら進めていく形でしたが、今回はお客さま側に入り、お客さまの視点からシステム開発に関わっています。具体的には、要件定義を行ったり、お客さまの意向をどのようにエンドユーザーに伝え、新しいシステムへ移行していただくかを考えたりしています。

村松
現在のプロジェクトでは、どのような特徴的な業務があるのでしょうか。

K・M様
現在のプロジェクトの特徴として、エンドユーザーが海外にいることが挙げられます。そのため、要件定義や仕様確認、ユーザーとの調整などを行う際に、日常的に英語を使用しています。具体的には、英語での資料作成やメール対応、海外のユーザーとの打ち合わせなどが業務の中心となっています。これまでIT分野での経験を生かしながら、グローバルな環境でのプロジェクト推進という新たなチャレンジができており、非常にやりがいを感じています。

村松
これらのプロジェクトはご自身で希望されたのでしょうか。

K・M様
はい。前職ではシステムの運用保守や導入支援に携わり、プロジェクトを推進する知見があったため、まずはPMOとしてプロジェクトに参画したいと考えていました。2つ目のプロジェクトに関しては、再度金融機関のプロジェクトに携わることで、金融分野での経験をより確かなものにしたいという思いがありました。また、今回はより深くお客さまの業務に入り込み、クライアントと一緒に業務を進めていく経験をしたいと考えていました。

「大企業化で歯車になりたくない」多様なキャリアパスを持つメンバーがFPTを選んだ理由

村松
長谷川様のご経歴について教えてください。

長谷川様
30年ぐらい前ですが、大学卒業後JALに入り、情報システム本部に配属されました。

途中で今の総務省の総合通信基盤局にあたる、旧郵政省の電気通信局に出向して情報通信の法制度を学びました。

当時はインターネットの黎明期だったため、有識者を呼びインターネットについての勉強会も主催していました。そうした中で「いろいろな技術を知っているし、法律も学んでいる。インターネットの人脈もある。私はJALにいる必要もないかな」と思い、出向を終えてから、すぐにアクセンチュアに移りました。

それからは郵政三事業や旧防衛庁など、いろいろな案件のコンサルを担当しました。

12年ぐらいたった後に、大手総合コンサルティングファームからのオファーがあり、とにかく面白そうだと思って転職しました。その後、FCJの幹部と知り合い、こちらに入社しました。

村松
FCJ全体でデリバリーの組織もあるというところが魅力的だったのでしょうか。

長谷川様
グループ全体での受け皿があるため、どんなテーマが来てもベトナムなり、他のチームと協力しながら実現できると感じています。

長谷川様

村松
I・To様のご経歴を教えていただけますか。

I・To様
私は大学を卒業して、SIerで5年ほどキャリアを積みました。そこでは基本的にオフショア先の中国とのやり取りをしていました。また、バグが発生した時の対応などをしてきました。

そのプロジェクトもかなり長くなり、違うことをやりたいと思うようになりました。それまでPMのような役割もしてきたので、コンサルティングやITのPMOのようなところにもチャレンジできるし、収入も上がるだろうと考えて大手総合ファームに転職しました。そこではITのPMや業務のPMOを5年ほど務めました。

その後、何か専門性を身につけた方がいいと思い、ITに強いシンプレクスに行きました。ただ、もっとお客さまとコミュニケーションを取りながら、より伴走型でサービスを提供していきたいという気持ちが強くなり、2年半ほど前にFCJに入社しました。

村松
転職活動ではどういった軸を持って会社を見ていましたか。最終的にFCJ を選んだ背景について教えてください。

I・To様
コンサルティングファーム時代の働き方が好きだったのですが、大企業化が進んで自身が歯車のような存在だと感じるようになっていました。

同じような文化やカルチャーの中で新しいことに取り組んでいくところの方が面白いのではないかと思い、FCJ への入社を決断しました。

村松
実際に入社されてみていかがですか。

I・To様
基本的には想定通りでした。長谷川や他のMD陣とフラットに話すこともできます。

I・To様

村松
I・Te様のご経歴を教えていただけますか。

I・Te様
大学院を卒業して、最初はIT企業のエンジニアとして2年間働きました。その経験を生かしてさらに上流工程に携わるため、大手総合ファームに転職しました。その後、FCJ に入社しました。

村松
転職を考えた理由と、FCJ に入社した決め手を教えていただけますか。

I・Te様
組織が大きくなって帰属意識がほぼなくなってしまったということが理由の1つでした。ただ働き方は好きだったので、「同じような働き方ができて、和気あいあいとした雰囲気を兼ね備えたチームがある」とお声がけいただいたことがきっかけで入社しました。

村松
具体的にFCJ のどういったところが良かったのでしょうか。

I・Te様
インダストリーカットがないところですね。私はもともとITが専門ですが、IT以外の分野の顧客案件にも参画して、自分の知見を広げられます。

I・Te様

村松
K・M様のこれまでのご経歴と、FCJ に入社された理由について伺えますでしょうか。

K・M様
前職はSIerに所属し、ERPパッケージの運用保守や導入支援を行っていました。若手の頃から1つの領域を任せていただき、導入支援などを経験しました。一方で、支援できる領域が限られていたこと、また女性社員の先輩が少なく、今後その会社で長く働き続けられるか不安だったこともあり、転職を検討するようになりました。FCJ は会社全体として女性の活躍を推進しており、男性社員も育休を取得しやすい文化があると聞き、入社を決めました。また、FCJ は業界やサービス、業務内容に関わらず、さまざまなプロジェクトに参画できるという点も魅力でした。

村松
実際に入社されてみていかがですか。前職との違いなど、感じられたことがあれば教えてください。

K・M様
会社全体の組織体制が毎年変わり、社会情勢に合わせて変革していこうという姿勢は非常に面白いと感じています。また、FCJ ではクライアントと直接接する機会が多いため、お客さまに響く表現を考えるなど、新たな視点が増えたと思います。

K・M様

ベトナムカルチャーが根付く温かい職場、クォーター評価と充実したワークライフバランス

村松
チームの雰囲気はいかがですか。

長谷川様
FCJやFPTは大きな会社ですが、その中のBPGは100名の社内ベンチャーなので、勢いはあるし、風通しの良い組織です。会社として裁量権を任せる雰囲気もあり、仕事がしやすいです。ただ大企業でない分、一人ひとりの力量が試されると思います。

全体的に、ベトナムのカルチャーも流れています。ベトナム人の上司もたくさんいますが、みな優しいです。

村松
昇給や昇格についても伺えますか。

長谷川様
BPGでは独自の昇給・昇格制度を設けています。評価は四半期ごとに実施され、個人の売上や稼働率といった数値による定量評価と、複数の関係者による定性評価を総合的に判断して行われます。そして毎年2月に昇給・昇格が決定される仕組みとなっています。

村松
I・To様は、カルチャーや雰囲気をどう感じられていますか。

I・To様
イベントや行事などもあり、横のつながりは非常に大切にしています。仕事の時もしっかりコミュニケーションを取るスタイルが根付いていると思います。

村松
入社後のキャリアパスについて伺えればと思います。

I・To様
インダストリーやサービスカットがないので、自分のやりたい案件をある程度、自分で組み立てることができます。いろいろ経験しながら、極めたい分野を決めていくこともできます。もしくは幅広くいろいろな分野を知って、業界の知見を他の業界に生かせるコンサルタントにもなれると思います。

村松
キャリアパスを相談できる仕組みなどはあるのでしょうか。

I・To様
四半期に1回、人事と面談して、自分がどういう案件をやりたいかを話す機会はあります。それ以外にもイベントなどで仲良くなった人にフランクな形で今後のキャリアについて相談する機会はあると思います。

村松
I・Te様は会社の雰囲気、カルチャーをどのように感じられていますか。

I・Te様
手を挙げればそれをしっかり聞き、チャレンジさせてくれる環境です。上司への相談もしやすいです。

また、残業に関してもチームとしてしっかり把握しています。残業が多すぎる場合は、すぐにカバーが入る体制になっているため、ワークライフバランスも取りやすいと思っています。

村松
K・M様にも、チームの雰囲気について伺えればと思います。FCJに入社されて、特に外資系企業、ベトナム企業のカルチャーについて、どのように感じていますか。

K・M様
まず会社全体として、社員全体のイベントが多いと感じます。年に1度、全拠点をつないで行うイベントがあります。BPGでは、年に2回、たとえば夏にはバーベキュー、冬には忘年会兼クリスマス会といった交流会もあります。
こういったイベントは、他のプロジェクトに参加している先輩や同年代の方々と交流し、情報交換ができる貴重な場だと感じています。

K・M様

AIエージェント対話研修からベトナム本社体験まで、グローバル企業ならではの充実した育成制度

村松
育成制度についても伺えますか。

長谷川様
OJTで成長してほしいと思っていますが、ロジカルシンキングやコミュニケーションなど、一通りの研修は会社として用意し、適宜開催しています。各チームの紹介を兼ねてソリューションや先進的な事例紹介を学ぶ機会もあります。

また、BPG内でもコンサルタントとしての素養を基礎から学べる研修も一通りそろえています。

村松
本社主催の研修としてAIなどがあるのが特徴的だと伺いました。

長谷川様
AIに関しては、最近よくオンライン研修などで扱っています。基本的に自由参加なので、いろいろなテーマのものを適宜開催しています。

K・M様
FCJとして、子会社単位で研修がよく開催されています。まとまった期間、業務終了後の18~20時くらいに、毎日異なるテーマで研修が行われます。たとえば、ドキュメンテーション作成(Wordの使い方など)や議事録作成などです。マネジメント層向けの研修など、ランクに応じた研修も用意されています。研修については、上司も「行ってきなさい」と後押ししてくれます。
また、AIエージェントとの対話型研修もあります。会社全体としてAI事業に注力しており、社員一人ひとりのナレッジを底上げするという目的で行われています。

村松
ノウハウやナレッジの蓄積は、どのように行われていますか。BPG内で共有されているのでしょうか、それとも会社全体で共有するような仕組みがあるのでしょうか。

K・M様
現時点ではBPG内での共有が中心です。ただFCJ全体としても、これまで部署ごとに活動していた部分を見直し、採用や社員満足度、その後のデリバリーを強化していこうという動きがあります。今後、そういったプラットホームができてくると期待しています。

また最近、各チームが持ち回りで、自分たちのプロジェクト内容を発表する勉強会が月曜日に開催されるようになりました。営業の際に車のエンジンについて知らないことがあっても、自動車関連のプロジェクトを担当しているチームに聞くなど、連携も取りやすくなると思います。

村松
K・M様は以前ベトナムの研修にも参加されたそうですね。

K・M様
はい。これは、日本の社員にもっとFPTのことを知っていただこうと、FPTグループ全体で3、4カ月に1度、20~30名ほどが参加する社内研修なのですが、その際にベトナム側で部署を統括されている方と知り合うことができました。今でも時々連絡を取り合い、業務の状況などについて情報交換をしています。

村松
現地の社員の方々との交流や、ベトナムにおけるFPTの立ち位置など、何か感じられたことはありましたか。

K・M様
想像をはるかに超える規模と先進性に圧倒されました。ハノイなどの大都市には大きな自社ビルがあり、少し郊外に出ると広大な土地にFPTの施設があって、その中をバスで移動するほどでした。また、事業内容も多岐にわたっています。特に自動車産業には力を入れていて、車をアプリで動かせるようにしようという取り組みをまさに進めているところでした。

「相手に答えを求める人は合わない」1,000名規模を目指すトリプルWIN組織の求める人材像

村松
最後にBPGチームの今後のビジョンについて教えていただけますか。

長谷川様
今の組織を相似形のままで大きくしていくようなイメージを持っています。
少なくとも1,000名ぐらいまでは同じような形で、FCJ、お客さま、社員の三者にとって「トリプルWIN」になればいいという思いで運営しています。

村松
どんな方に入社してほしいですか。

長谷川様
特定のソリューションや業界に縛られたくない人を求めています。また、相手に答えを求めようとする人は合わないと思っています。意見を述べて、打ち返されたものに対してまた打ち返すということができる人を期待したいですね。

村松
今いらっしゃるメンバーのバックグラウンドはいかがですか。

長谷川様
コンサル出身者はそんなに多くありません。事業会社出身やプログラミングをしていた人、経理の仕事をしていた人などさまざまです。個人の能力やマインドを見て、良い人がいれば積極的に採用しています。

村松
最後に候補者に向けてメッセージをいただければと思います。

長谷川様
コンサルティング業界の転職にあたっては「End to Endでサービスを提供できるか」「ソリューションの受け皿を持っているか」といった点をよく検討した方がいいのではないでしょうか。

弊社は今、小さいので、裁量権が大きく、自部門だけで対処しきれない案件にも、他部門やグループ会社、本国の支援を受けられる体制が整っています。

I・To様
主体的に考え、プロジェクトを推進し、価値を提供していくことに興味がある方には来ていただきたいと思いますね。

自分のやりたいインダストリーやサービスカットに迷いがある方も、当社ではいろいろなことが経験できるので、入ってみると次の自分の道につながると思います。

I・Te様
何かしら専門性を持った人は、BPGに入社しても生かせると思います。「成長したい」「インダストリーカットがないハンズオン型のコンサルで、いろいろな分野にチャレンジしていきたい」という思いがある人は、ぜひ応募していただければと思います。

I・Te様

K・M様
経験がなくても大丈夫だということを伝えたいです。FPTにはウェットな人間関係を築ける環境がありますので、クライアントワークが多くても、人間関係の構築については心配いりません。

村松
最近は社名やブランド、年収などで企業を選ぶ方が多いように感じますが、コンサルタントを目指す方や転職を考えている方が、他にどのような観点を持つと良いかなど、アドバイスがあれば教えてください。

K・M様
次にやってみたいプロジェクトをはっきりさせておくと、ご自身が描くキャリアを築きやすいと思います。今後を見据えた長期的な目標も大切ですが、直近の具体的な目標を持つと、ミスマッチなく、より良い形でプロジェクトに参画していただけると思います。

長谷川洋司 様 FPTコンサルティングジャパン株式会社 執行役員 エグゼクティブディレクター

日本航空株式会社の情報システム本部でグローバル通信システムの企画・構築を担当。その後、外資系総合コンサルティングファームに入社し、官公庁・民間企業向けにシステム評価・監査からSCM、チェンジマネジメントまで幅広いコンサルティングに従事。日系コンサルティングファームでの経験を経て、2022年にFCJへ入社。ハンズオン型コンサルティングを手掛けるビジネスプロデューサー部(Business Producer Department:通称BPG)を新設し、現在に至る。

I・To 様 FPTコンサルティングジャパン株式会社 シニアマネージャー

SIerにてSEを経験後、複数のコンサルティングファームを経てFCJに入社。IT領域を中心にPM・PMOを幅広く経験し、クライアントと密に連携する伴走型コンサルティングを強みとする。

I・Te 様 FPTコンサルティングジャパン株式会社

ITエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後コンサルファームでIT領域を中心に活躍。業界や分野にとらわれず、多様なプロジェクトをリードしてきた実績を持つ。

K・M 様 FPTコンサルティングジャパン株式会社

SIerにて、ERP導入・運用やグローバルプロジェクトを経験後、FCJに参画。IT知見と現場力を武器に、業務改革から開発・運用まで一貫して支援する。

FPTコンサルティングジャパン株式会社

FPTコンサルティングジャパン(以下、FCJ)は、ベトナム最大手のデジタルコングロマリットであるFPTグループ唯一のコンサルティングファームとして、2019年に設立されました。
FCJは、FPTグループが有するベトナムの豊富なリソースを活用し、FPTソフトウェアジャパンと連携しながら、ソリューション提案から実装支援までを担う上流検討部隊として機能しています。アジア発の総合コンサルティングファームとして、今後さらなる認知拡大を目指しています。
企画構想フェーズにおけるビジネス戦略立案やビジネス課題解決(直近ではAIを活用した業務効率化)、共創ビジネスの立ち上げ、さらには実装フェーズのシステム開発(要件定義・設計・製造)から運用・保守まで、“End to End”で一貫したサービスをグローバルに提供できる点を強みとしています。

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

FPTコンサルティングジャパン株式会社の求人情報

募集職種

新規創設部門/(BPG)コンサルタント

職務内容

【概要及び仕事の進め方】
・FPTコンサルティングジャパンに、業界やソリューションセグメントのカテゴリー分けしない新組織を立ち上げます。
・コンサルタントは、特定の業界や業種、ソリューションに偏ったプロジェクトしか経験や実績が積めないということはなく、幅広いプロジェクトに携わる機会を持つことができます。
もちろん、専門性を高めたい方は特定業界を中心にコンサルティングスキルを磨いていただくことが可能です。
・コンサルタントは、FPTが支援する既存顧客(国内・海外の大手企業)や新規顧客に対する様々な支援プロジェクトに参画し、クライアントファーストのコンサルティング業務に従事していただきます。

【業務】
・業務内容は、経営戦略、事業戦略、DX戦略、業務高度化、事務効率化、CIOサポート、IT企画支援、システム開発・運用支援など多岐に渡っております。
・基本的には、一つのクライアントに100%アサインを基本としています。なお、若手であっても実力があれば、リーダやサブリーダなどのポジションにて業務を行うことも可能です。

【主なクライアント】
・国内・海外の金融業、製造業、流通業、通信・ハイテク業、エンターテイメント業など大手企業が中心となります。

会社、仕事の魅力
・FPTコンサルティングジャパンは、3年で売り上げ300%UPという急成長を遂げている外資系の総合コンサルティングファームです。
・日本の高い技術力、品質へのこだわりとベトナムの勤勉で豊富なITエンジニアリソースを融合することで、技術・品質・コストにおいて競合優位性を確保できる企業です。
・外資系、特にアジア系ならではの風通しのよいオープンマインドな職場環境が整っています。また従業員の9割は日本人です。
・創業3年と若い会社であり、コンサルタントと一緒に会社を作っていきたいと考えています。自ら考えてビジネスをイノベーションすることで、会社をデザインしていける環境があります。
・経営戦略や事業戦略、DX企画・立案などプランニングするだけでなく、サービス導入、開発、運用、保守に至るまでの一貫したビジネスとテクノロジーに関わることができます。

応募要件

必須スキル
〇経験年数
事業会社、コンサルティングファーム、SIベンダー、ソフトウェアハウスなどにおける実務経験年数3年〜10年程度の方。

〇実務経験
下記のいずれかの実務経験のある方。
・経営戦略、事業戦略、サービス企画、海外展開など
・IT企画(システム企画、グランドデザイン策定、IT投資計画、コスト削減など)
・システム構築(アプリ開発、パッケージ導入、各種ツール活用など)
・インフラ構築(基盤構築・更改、DWH、BI、セキュリティーなど)
・プロジェクト管理(PM経験、PMO経験)

〇学歴 大卒、大学院卒

〇語学 完全な日本語能力(会話と読み書き)

歓迎スキル
・システム開発案件(上流工程)の経験。
・コンサルティング案件の経験。
・英語力がある方。

求める人物像
・コミュニケーション力が高く、クライアントや同僚などと良好な関係を築ける方。
・他責志向でも評論家でもなく、ご自身でフットワーク軽く活動できる方。
・最新のビジネス知識やテクノロジーを常に吸収する努力を続けられる方。
・どのようなクライアントや案件に対しても果敢にチャレンジする意欲を有する方。
・クライアントに積極的に改善提案し、クライアントとともに問題解決に取り組める方。
・未経験領域でも早期にキャッチアップして知識、スキルを吸収する意欲のある方。

Brand ブランド紹介

アクシスコンサルティングでは、多様化するハイクラス人材のキャリアをワンストップでサポートしています。
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