「経営・意思決定に貢献する“CFOアドバイザリー” ~ KPMGジャパンが描く会計×テクノロジーの最前線」 ─ あずさ監査法人 × KPMGコンサルティング × KPMGアドバイザリーライトハウスが挑む変革の現場とはー

「経営・意思決定に貢献する“CFOアドバイザリー” ~ KPMGジャパンが描く会計×テクノロジーの最前線」  ─ あずさ監査法人 × KPMGコンサルティング × KPMGアドバイザリーライトハウスが挑む変革の現場とはー

近年、CFOに求められる役割はますます拡大し、従来の財務・経理業務にとどまらず、ESGや戦略的経営への貢献まで、その責任範囲は飛躍的に広がっています。こうした変化に対応するため、多くの企業が「CFOアドバイザリー」サービスに注目していますが、単一の専門領域だけでは解決できない複雑な課題が増加しています。

このような状況の中、KPMGジャパンでは、あずさ監査法人の財務・会計や各種制度の専門性、KPMGコンサルティングの変革実行力、そしてKPMGアドバイザリーライトハウスの最先端テクノロジー知見を融合した「三位一体」のアプローチで、CFOが直面する多面的な課題に応えています。
2022年から本格化したこの連携体制は、「制度会計・管理会計・テクノロジーの全方位支援」を可能にし、戦略立案から実行・定着までワンストップで伴走する新たなサービスモデルを確立しました。

今回は、この革新的な連携がどのように生まれ、実際のプロジェクトでどんな価値を創出しているのか、3社のリーダーに詳しくお聞きしました。
※2025年10月時点での内容です

KPMG3社リーダーのご経歴と、KPMGアドバイザリーライトハウス立ち上げの背景

アクシス
本日は、KPMGコンサルティング、あずさ監査法人、そしてKPMG アドバイザリーライトハウスの3社から、それぞれの領域をリードされている皆さまにお集まりいただきました。まずは自己紹介をお願いできますでしょうか。

後藤様
KPMGコンサルティングで経理財務コンサルティングを担うFinance Strategy & Transformationの後藤と申します。現在、あずさ監査法人の公江パートナーと共に、KPMGジャパン全体でCFOアドバイザリー領域を共同で担当しています。加えて、最近では経理部門にとどまらず、法務・人事・総務などのコーポレート機能全体を対象とした「コーポレートサービス」のコンサルティングチームも担っています。

後藤様

公江様
KPMG/あずさ監査法人の公江と申します。新卒で入所してから今年で30年になります。キャリアは会計監査から始まり、システム監査や上場準備企業のアドバイザリーなど幅広い業務に携わってきました。ロンドン事務所への駐在経験を経て、帰国後は会計・内部統制などのファイナンス領域のコンサルティングを中心に担当。現在は約1,100名規模のアドバイザリー部門を統括しています。

公江様

マヌエル様
KPMGアドバイザリーライトハウスのマヌエルと申します。10年以上にわたり、データアナリティクスやAI、インテリジェンス領域に携わってきました。現在は、エンジニアリング・データ・AIを活用して、KPMGジャパンにおけるデータ分析の高度化を推進するアドバンスドアナリティクス&AI部門のリードをしています。

アクシス
KPMGアドバイザリーライトハウスはどのような背景から設立されたのでしょうか。

マヌエル様
これまで、AIやテクノロジーといった要素は、それぞれの業務領域に存在していました。しかし近年では、AIやデータ活用はどのビジネス領域でも欠かせない存在です。そこで、KPMGジャパンのアドバイザリー領域全体に横断的に関与し、次世代のアドバイザリーサービスの基盤となるアセットを蓄積・開発・展開する専門組織として、KPMGアドバイザリーライトハウスが設立されました。

データ&テクノロジーに関する技術的支援にとどまらず、コンサルティングチームや監査法人のメンバーと共に営業・提案・デリバリーにも深く関与しています。また、約10カ国から集まった多様なメンバーが在籍しており、世界約40拠点のKPMG Lighthouseメンバーファームと連携した国際的なネットワークも特徴です。こうしたグローバルな連携を生かし、海外の専門性の高いサイエンティストと協力しながら、日本市場に最適化されたソリューションの開発を日々進めています。

マヌエル様

CFOアジェンダの拡大に、監査法人とコンサルが「面」で挑む

アクシス
CFOが現在直面している課題について、マーケットの観点からご教示頂けますでしょうか。

公江様
私たち監査法人は、企業と資本市場の間に存在し、企業の内部と外部の接点といえる存在です。2015年にコーポレートガバナンス・コードが導入されて以降、企業は「いかに企業価値を高めるのか、それをきちんと外部に説明できるか」を強く求められるようになりました。

特に近年は、PBR1倍割れ(企業の株式時価総額が純資産額を下回っている状況)に象徴されるように、“企業価値を持続的に向上させるためのガバナンス・経営になっていない”という課題を突きつけられている企業が少なくありません。その改善に向けた戦略策定、ポートフォリオマネジメント、それを可能にするCFO機能やFP&A機能の向上、そしてそれを数値と結び付けたクリアな説明が、CFOにとって最大のアジェンダになってきていると感じています。

後藤様
今、世界的に不確実性が高まる中でCFOに求められる役割はますます広がってきていると感じています。これまでは財務や経理といった従来の業務にとどまっていましたが、近年は公江パートナーからコメントがあった企業価値向上に向けた取り組み、ESGや経営への貢献度など、より戦略的な視点が強く求められるようになっています。そのためには、CFO自身がより広いパースペクティブ、つまり将来を見通した視野を持つことが必要であり、そうした観点で課題を抱えている企業は非常に多いという印象を強く感じますね。

アクシス
CFOの役割が広がる中、あずさ監査法人とKPMGコンサルティングが同じブランドである「KPMGジャパン FST」として活動される背景をお聞かせ頂けますでしょうか。

公江様
もともと私たちあずさ監査法人は、会計基準のアドバイザリーを中心に、上場支援やディールアドバイザリーなど、会計に関係するコンサルティングを中心として提供してきました。しかし、企業の課題に向き合っているうちに、ビジネスプロセスやシステムの領域にもコンサルティングが広がっていきました。

その結果、KPMGコンサルティングが手掛ける「変革の支援」と自然にオーバーラップしてくるようになりました。そこで2022年に、まずは両者の対外的なブランドを「ファイナンス&ストラテジートランスフォーメーション(FST)」として統一しました。その後も、マーケティングやソリューション、アサインの面でも連携を深めてきたのです。それぞれの「オリジン(起源)」は異なるものの、互いの知見を持ち寄ることでソリューションの幅は確実に広がっていますね。

アクシス
クライアントから見ても、解決できる範囲が広がっているということですね。

公江様
特に、KPMGコンサルティングで後藤パートナーが率いるコーポレートサービスのユニットにはFSTに加えてPeople & Change(以下、P&C)という人事コンサルティングを担うチームがあり、このチームとシームレスにコラボレーションできることが大きな強みです。「DXを進めて生産性を上げたい」「生成AIを活用したい」といったニーズは高いのですが、それを実行できる人材が不足しているのが現状です。そうした領域も含めて一緒に取り組むことで、提供できる支援の幅はさらに広がると思います。

後藤様
変革を進める上では、「理屈では分かっていても実際に行動に移せない」という壁が必ずあります。そこで私たちはEnd to Endという考え方を重視しています。つまり、戦略の立案からオペレーション改革の設計、そして実行までを一連で支援するということです。監査法人とコンサルティングが連携することで、単なる戦略立案にとどまらず、実際の運用定着までをワンストップで伴走できる点は、クライアントにとって非常に大きな価値だと考えています。

アクシス
KPMGジャパン・FSTとして約2年間を活動されて、どのような変化がありましたか。

後藤様
もちろん以前から連携はしていましたが、それは部分的なものでした。現在は、提案活動の初期段階からあずさ監査法人のメンバーと共同推進するようになり、クライアントの問題意識に対して「点」ではなく「面」で支えるチーミングができるようになったのは、大きなメリットだと感じています。

公江様
以前は「困ったら声をかける」といった関わり方が多かったのですが、それが大きく変わりました。たとえば、KPMGコンサルティング側で、クライアントのコーポレート機能の変革やCFO機能の高度化といったテーマで、構想からプロセスの変革、システム導入、それらの定着のためのチェンジマネジメントまでプロジェクトを支援するケースは多いのですが、そこで必ず出てくるのが「管理会計と制度会計は別物でいいのか?」「制度化されるサステナビリティ開示のことを考慮しなくてよいのか?」といった論点です。

決算業務や開示は、監査法人が圧倒的に強い領域です。コンサルティング側ではどうしてもこぼれ落ちがちな部分を、監査法人側が高い品質で補う。「変革」に「信頼」が加わるイメージです。そうした補完関係によって、従来型の変革プロジェクトに新たな価値を生み出せていると実感しています。

公江様

学会レベルの最新技術を即座にビジネス活用。KPMGアドバイザリーライトハウスの実装力とサポート力

アクシス
続いて、KPMGアドバイザリーライトハウスとの連携について伺います。やはりビジネスの専門家とサイエンスの専門家がチームアップし、AIを活用できる体制は大きな強みですね。

後藤様
その通りです。従来から「業務とITは車の両輪の関係」と言われていますが、その重要性は今も変わりません。特に近年はDXや生成AIの進化が急速に進んでおり、KPMGアドバイザリーライトハウスのような専門組織が最新の技術トレンドを業務に結びつけていくことが不可欠になっています。

テクノロジーは導入するだけでは定着せず、オペレーションやプロセスにどうフィットさせるかを一緒に考えることで初めて価値が生まれます。そうした取り組みが、開示や決算、制度会計の強化にも直結するのです。AIを含め、ここまで全方位的に対応できるコンサルティング会社・ブランドはそう多くはないと考えています。

アクシス
KPMGアドバイザリーライトハウスは、どのような体制で強みを発揮されているのでしょうか。

マヌエル様
KPMGアドバイザリーライトハウスには大きく3つのチームがあります。1つは大量のデータを活用し、現場のコンサルタントが新しい切り口を持てるよう支援するデータ戦略チーム。次に、高度な分析や予測、因果推論モデルを構築するアナリティクスチームで、世界的に著名な専門家も在籍しています。そして、幅広い調査を行い有益なインサイトを即座に提供してくれるインテリジェンスチームです。これらのチームが現場を支えることで、相乗効果がどんどん生まれているのを実感しています。

私たちは国内外の学会にも積極的に参加し、常に最新の技術やモデルを吸収しています。その知見をもとに、以前なら数カ月かかった開発も、今では数週間、場合によっては数日でプロトタイプを提示できるようになりました。コンサルタントやクライアントと共同で、新しいソリューションをスピーディーに形にしていけるのが私たちの強みです。

アクシス
KPMGのグループ内でのコラボレーションがうまくいっている背景もお聞かせ頂けますでしょうか。

後藤様
KPMGにはコラボレーションを重視する文化が根付いていて、特定の組織だけが成果を独占するという考え方はありません。KPMGジャパン、さらにグローバル全体で成長していくことを前提に連携しています。その結果として、クライアント企業により大きな価値を提供できるのだと思います。

公江様
人材交流が活発で、現場主導で柔軟に進むのも特徴ですね。実際に監査法人からKPMGアドバイザリーライトハウスへ出向するケースもあります。必要だと思えば現場が主体的に動いて実行に移す。いちいち上層部にお伺いを立てるのではなく、「クライアントのために」「長期的な成功のために」という判断基準で組織が動いているのです。KPMGにそういうカルチャーがあるからこそ、個々のメンバーが自律的に考えて行動できるのだと思います。

後藤様
まさにそうですね。「この方向がいい」と思えば、ランクに関係なく誰でも手を挙げられる。皆で議論して認め合い、アクションに結びつけていく。その積み重ねが、自然なコラボレーションや新しいチャレンジにつながっているのです。

後藤様

ROIC経営への「全面見直し」を3社で伴走

アクシス
ここからは事例を伺いたいと思います。あずさ監査法人、KPMGコンサルティング、KPMGアドバイザリーライトハウスの3社が連携して取り組まれた案件についてお聞かせください。

後藤様
クライアント企業が、ROIC経営の実現を目指し、業務のあり方や経営管理の運営方法を全面的に見直すためにプロジェクトを立ち上げた事例について、いくつかの代表的なケースを組み合わせてお話しさせていただきます。
クライアントからは「制度会計・管理会計・テクノロジーを全方位的に支援してほしい」というご要望をいただきました。

プロジェクト初期の構想策定や財務分析から経営戦略の立案は監査法人とコンサルティング側双方がコラボレーションを図り、経営側が考える戦略の方向性をオペレーションとしてどう実現・定着化していくかをご支援しました。テクノロジーの観点ではコンサルティング側が中核となり、中立的な立場から複数のツールをご紹介し、その上で特定の業績管理(EPM)ツール を選定し、導入も含めて対応しました。

公江様
このようなプロジェクトは先ほど述べたように「構想策定 → 導入 → 実装 → 定着」という流れで進みます。メインとなるのはEPMシステムの導入で、監査法人側は制度会計と管理会計の整合性を取る役割を担いました。企業内部で管理している業績数値と資本市場など外部へコミット・公表する業績数値に違いがあってはならないからです。最終的な運用定着に向けては、KPMGコンサルティング側のP&Cチームがチェンジマネジメントを担いました。

また、管理会計上の予測分析はKPMGアドバイザリーライトハウスの知見を活用しました。EPMは企業がグループワイドで業績管理のPDCAを回すためのシステムですが、グローバルかつ連結ベースで活用するとなると非常に大規模な仕組みになります。過去実績の把握だけでなく、計画値や見込み値、さらに将来の業績予測を立てるために多様なシナリオを検討する必要があるためです。

従来は多くの企業がExcel(※)で対応していましたが、それではスピードも精度も限界がありますし、AI普及への備えとしても甚だ不十分です。EPMシステムには、AIを使った様々な機能が組み込まれ始めていますが、クライアントのニーズは多様であり、そのまま利用するのはハードルが高いと見ています。KPMGでは、KPMGアドバイザリーライトハウスが、あらかじめ実際に動くAIモデルを開発しているため、潜在クライアントに対して「こういうモデルであれば実現可能です」と具体的な提案ができるため、クライアントの納得感が高く、大きな強みとなっています。

アクシス
確かに、こうした高度なモデルを自分たちで一から作るのは難しいですね。

マヌエル様
最近はAIが“民主化”され、誰でも簡単にモデルを触れるようになってきました。ただ、汎用的なアルゴリズムでは複雑なビジネス課題を解決しきれないことが多いです。私たちは単にAIで“数字が出ました”というだけではなく、その裏にある前提や因果関係まで明確にできるソリューションを提供しています。だからこそクライアントは安心して結果を意思決定に生かせるのだと感じています。

公江様
そうですね。最近はAIモデル開発をするスタートアップ企業も増えてきていますが、「なんとなくそれっぽい結果が出てくるAI」は作れても、業務知識に根付いた専門性が不足しており、企業の利用には堪えません。AIを“ブラックボックス”的に使うのではなく、「なぜその結果になるのか」を説明できる専門知識が必要です。それを業務で実際に使う人や意思決定をする人が理解できる形で提示できるのは、本当に大きな強みです。具体的な提案につながるということですね。

マヌエル様
さらに私たちは、ファイナンスに特化したモデルを作れる技術と手法を持っています。だからこそ、ビジネス課題に対して一般的なAIモデルやアルゴリズムよりも高い精度のソリューションを提供できます。

3名

PoCから運用定着まで3社で伴走―ツール導入を成功させる「連携の力」

アクシス
コラボレーション事例をもう1例お聞かせ頂けますでしょうか。

後藤様
EPMツールの導入プロジェクトについても、いくつかの代表的なケースを組み合わせてご紹介します。
これらのケースでは、単にシステムを入れるのではなく、PoCを通じて「本当に自社の業務や文化に合うのか」をクライアントと一緒に検証するところから始めました。

市場には数多くのEPMベンダーがありますが、機能は優れていても専門性が高すぎて使いづらいケースも多く、結果的に一部の人しか使えない──そうした課題感を持つ企業が少なくありません。

私たちはCFOアドバイザーとして業務や経営管理を深く理解しています。一方で、KPMGアドバイザリーライトハウスは初期段階から参画し、ツールに何が欠けているのか、どう補えば使いこなせるのかを的確に見極め、知的アセットを組み合わせながら支援してくれました。結果として、経営層も納得感を持って意思決定できる仕組み作りにつながったと感じています。

マヌエル様
私たちKPMGアドバイザリーライトハウスが担っているのは、技術を開発するだけではなく、その有効性を評価し、分かりやすく説明することも含まれます。技術を“現場でどう使えるか”の視点で整理し直すことが、私たちのプレゼンスだと思っています。

アクシス
KPMGアドバイザリーライトハウスが高い技術や知見を持っているからこそ、個社ごとのニーズに合わせた支援が実現できるのですね。

公江様
まさにそうです。しかもKPMGアドバイザリーライトハウスのメンバーは、単なる高度な技術者集団ではなく、我々の提供するコンサルティング領域、すなわちファイナンス業務を理解しようという姿勢、私たちに寄り添い、ともにクライアントに価値を提供しようとする姿勢がある。これが大きい。だからこそ私たちとのコラボレーションが成り立ち、クライアントにも価値を還元できているのだと思います。

マヌエル様
私たちは「ものを作る」こと自体がゴールではなく、その成果が最終的にどんなインパクトを生むのかを強く意識しています。現場で本当に役に立ったかどうかを一緒に確認する。この粘り強い姿勢こそ、私たちの特徴だと思っています。

3名

「信頼と変革」を3社で体現するために、求める人物像とは

アクシス
あらためて、求める人物像についてお伺いします。

後藤様
KPMGジャパンとしてFSTで活動していく上で、私たちはクライアント企業に対し、戦略立案から実行・定着までを一貫して支援していきたいと考えています。コンサルタントとして、当然専門領域の強みは重要ですが、それに加えて 知的好奇心を持ち、職能の枠を超えて挑戦できる姿勢 が不可欠です。

CFOアドバイザリーの領域は、従来の会計にとどまらず、いまや経営・ESG・人材・テクノロジーまで広がっています。だからこそ、幅広い視野を持ち、アクティブに動きながらCFOや経営層に真摯に向き合える方にぜひジョインしていただきたいと思っています。

公江様
私たちは監査法人ではありますが、アドバイザリー部門でファイナンス系のコンサルティングを担っている部署には約400名が所属しています。そのうち会計士は半数以下で、残りはコンサルティングファーム出身者、IT系の専門人材、あるいは事業会社の経営企画部門出身者など、多様なバックグラウンドを持つメンバーで構成されています。

KPMGコンサルティングとの強みは異なりますが、会計にとどまらず、変革のためのプロセスやシステムの領域も私たち自身が取り組みますし、両者で連携しながら進めます。会計に関するソリッドな知識を身につけたい方にとっては、非常に学びの多い環境だと思います。

また、ファイナンス周辺領域として、M&Aや組織再編、内部統制やサステナビリティ、不正対応といったテーマは企業からのニーズが高く、幅広い経験を積めます。そうした分野に挑戦したい方も、ぜひ歓迎したいですね。

マヌエル様
KPMGアドバイザリーライトハウスでは、特定のビジネスドメインの知識・経験よりも「技術やデータに対するパッション」を重視しています。Pythonなどのテクニカルスキルやデータ分析の経験をお持ちの方はもちろん歓迎です。入社後はファイナンス領域におけるリスクやカスタマーアナリティクスをはじめ、業界横断的な幅広いテーマのリアルな課題を、技術を生かして解決していくことが求められます。

また、コラボレーションの姿勢も欠かせません。クライアントと直接関与するコンサルタントや、海外拠点のKPMG Lighthouseメンバーなど、社内外の多様な専門家と日常的にコミュニケーションを取りながら進めます。そうした協働を通じて多様な課題を経験し、成長していきたい方には、非常に合った環境だと思います。

アクシス
コラボレーション文化や専門性を尊重し合いながら働ける環境だということがよく伝わってきました。最後に、メッセージをお願いします。

公江様
KPMGのパーパスは「社会に信頼を、変革に力を」です。私たちはこれを愚直に実践しようと考えています。他の大手会計・コンサルティンググループも同じようなパーパスやミッションを掲げていますが、グループ内で「信頼=監査法人」「変革=コンサルティング」と役割を分けて捉えているのではないかと思います。私たちはクライアントに向き合う際に、常に変革と信頼の両方を同時提供することが不可欠だと考えています。

特にAIやテクノロジーの時代では、この3社が一体となることで初めて「信頼と変革の同時追求」が可能になります。これからもこの形は揺るがず、さらに強化していきたいと思います。

後藤様
加えてKPMGは「いたずらに規模を追わない」という考え方を大切にしています。大切なのはクライアントと長期的な信頼関係を築くこと。その結果として自然に新しいお付き合いが広がっていく。このスタンスが私たちの仕事の根幹にあると考えています。

マヌエル様
従来のコンサルティングは、クライアントからの依頼を受けてヒアリングし、解決策を提案するスタイルが中心でした。しかし最近は、意思決定までを含めた“プリスクリプティブ”な支援が求められるようになっています。不確実性の高いマーケットでは、リスクや予期せぬ事態を先回りして予測し、クライアントが課題を感じる前にソリューションを提供していく必要があります。そのためにも、技術力と高いビジネス専門性を兼ね備えた人材がますます重要になると感じています。

3名

※Microsoft Excelは、マイクロソフト グループの企業の商標です。

後藤友彰様 KPMGジャパンFST 共同代表、KPMGコンサルティング株式会社 執行役員パートナー

大手電機メーカー 経理財務部門での実務経験の後、外資系コンサルティングファームおよび現職において、経理財務領域を中心とする20年以上のコンサルティング経験を有する
KPMGコンサルティング コーポレートサービス(経営企画・経理・人事を中心とする管理部門向け)コンサルティング部門の責任者

公江祐輔様 KPMGジャパンFST 共同代表、有限責任あずさ監査法人 常務理事 アドバイザリー統轄事業部長 パートナー 公認会計士

監査法人での30年のキャリアを通じて、財務・会計、経営管理、内部統制、会計システム、上場準備などのコンサルティングの豊富な実績と、大手グローバル企業の監査責任者として従事した経験を有する。現在、あずさ監査法人のアドバイザリー部門を統括し、CFO向けのアドバイザリーのほか、サステナビリティ、DX、金融セクター、パブリックセクターなどのコンサルティングサービスをけん引する。

マヌエル・マイオレッリ様 株式会社KPMGアドバイザリーライトハウス アドバンスドアナリティクス&AIラボ室長

日本において10年以上にわたりアドバイザリー業務に従事し、データ、アナリティクス、AIおよびビジネス開発の分野で豊富な実績を有する。現在、KPMGジャパンにおけるアドバンスドアナリティクス&AI部門の統括および戦略策定を担い、クライアント向けアドバイザリーサービスの高度化・付加価値創出を目的とした先端技術の研究開発を推進。AIおよびデータサイエンスを駆使し、複雑かつ高度な課題解決に取り組んでおり、その対象領域はコグニティブテクノロジー、コンピュータビジョン、確率モデル、因果推論、最適化問題など多岐にわたる。

KPMGコンサルティング株式会社

グローバル規模での事業モデルの変革や、経営管理全般の改善をサポートするコンサルティングファーム。具体的には、事業戦略策定、業務効率の改善、収益管理能力の向上、ガバナンス強化やリスク管理、IT戦略策定やIT導入支援、組織人事マネジメント変革などを提供しています。世界143ヵ国のメンバーファームに約265,000名のプロフェッショナルが在籍。
参考URL:http://recruit.kpmg-consulting.jp/

アクシスコンサルティング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。

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