株式会社グリッド 元コンサル出身者インタビュー/「型なき挑戦環境」で輝くコンサル経験-数理最適化×戦略思考で実現する「手触り感ある仕事」

株式会社グリッド(以下、グリッド)は、「インフラと社会を、その先へ」をミッションに掲げ、電気、海運、SCM、スマートシティなど社会の基盤を支える最前線の現場オペレーションを最適化するためのAIソリューションを提供する企業です。
グリッドが今、積極的に採用を進めているのがコンサルティングファーム出身者です。博士号取得者や重工・メーカー出身者で構成されたエンジニア組織に、戦略的思考力を持つコンサル人材が加わることで、どのような化学反応が生まれているのか。
今回は、コンサルティングファームからグリッドに転職した3名に、転職の決め手から「型なき挑戦環境」での働き方まで、率直に語っていただきました。
※内容は2025年9月時点のものです。
Index
数理最適化を事業の真ん中に据えるグリッドに惹かれて入社を決意
坂口
では、まずは皆さまのご経歴を教えていただけますか。
村上様
新卒で大手重工業メーカーに入社し、生産工学の分野でデータ分析を活用しながら、工場の生産性を最適化する業務に携わっていました。現場で課題を見つけて解決に導くそのプロセスが、コンサルティングの仕事と通じるところがあると感じ、そうした働き方に興味を持ったことがきっかけで、アクセンチュアに転職。アクセンチュアではデータサイエンティストとして、主に製造業やエネルギー・電力業界を対象に、データ分析プロジェクトに参画していました。
その後、数理最適化という自分の専門領域をより生かせる環境で挑戦したいと考え、事業の軸にその分野を据えているグリッドに強く興味を持ち、入社しました。現在はエンジニアとして在籍していますが、プリセールスの段階から提案・技術支援を行い、プロジェクトマネジャーや実装・開発など幅広く携わっています。

長野様
前職はパシフィックコンサルタンツで、官公庁を対象にリサーチやコンサルティング業務に従事していました。当時の業務は官僚の方々と直接議論を交わしながら調査を進めていくようなもの。非常にダイナミックな仕事でしたが、次第に「もう少し地に足の着いた、手触り感のある仕事がしたい」と感じ始めていた頃、大学時代の研究室の先輩がグリッドで働いており、声をかけていただいたのがきっかけです。
もともと数理最適化という分野については少しだけ知っていたのですが、それを実際のビジネスとして展開している点がとても面白いと感じ、入社を決めました。

山田様
新卒で機械専門の商社に入社し、製鉄施設向けの生産設備の営業を約6年間担当していました。その後、業界やソリューションの枠を越えて幅広い経験を積みたいと考え、ベイカレントに転職。自動車やエネルギー業界を中心に、戦略策定からシステム開発、業務運営の支援まで、2年間でさまざまなプロジェクトに携わりました。
社会人になって以来、DXへの関心は常に持ち続けており、日々リサーチを続ける中で偶然グリッドに出会いました。同社の事例は、定量的に効果が示されている点が非常に印象的で、そこに強く惹かれたのです。その後、ご縁があって入社し、現在はアカウントセールスグループに所属。営業として、新規開拓から提案活動まで幅広く担当しています。

型がない環境だからこそ問われる主体性、コンサルスキルが武器に
坂口
皆さま、前職ではコンサルタントとしてご活躍されていたとのことですが、グリッドに入社されてからギャップを感じた点や、逆にこれまでのご経験が生かせていると感じる部分はありますか?
山田様
働き方の面で大きなギャップを感じましたね。前職では、3〜6カ月ごとにプロジェクトが変わるため、2年間で8つほどの案件を担当しました。さまざまな業界やテーマを経験できるのは魅力でしたが、1つの事業に腰を据えて取り組みたいという思いが強くなり、自分には事業会社の働き方の方が合っていると感じたことが、転職を考えるきっかけの1つになりました。
一方で、コンサル時代の経験は現在の業務でも非常に役立っています。たとえば、オーナーシップを持って業務に取り組むマインドセット、タスク管理力、プレゼンテーション力、そして顧客とのコミュニケーション能力など。特に、多くのステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを前に進める経験は、今の仕事にも直結しています。現在は営業として、社内のAIコンサルタントやエンジニア、上司などをうまく巻き込みながら、商談をどう進めていくか日々試行錯誤しています。
坂口
村上様は、前職のコンサルティングファームとグリッドでの働き方にどんな違いを感じましたか? また、コンサル時代の経験が生きていると感じる場面があれば、ぜひ教えてください。
村上様
これは良くも悪くもという言い方になりますが、グリッドのメンバーは非常に柔らかく、優しい雰囲気の方が多くて、安心感があります。また、組織として標準的な“型”がまだ確立されきっていない分、自主性が重んじられていて、自由度が高いと感じています。
その一方で、プロジェクトをしっかりとドライブしていくためには、誰かが積極的に方向性を示していく姿勢が求められる場面もあり、そこは前職との違いがありますね。ただ、その分コンサルティングファームでの経験は非常に生きています。
グリッドの事業は、もちろん高い技術力を持ったエンジニアの力があってこそですが、
顧客の業務を深く理解し、ビジネスとして利益につながる課題を正しく定義し、それを数学的な問題に落とし込んで解決していく。こうしたプロセスは、まさにコンサル時代に鍛えられた部分だと感じていますね。
坂口
長野様はいかがですか?
長野様
一般的なコンサルティングファームでは、役割ごとに分業されることが多い印象がありますが、グリッドは“チームプレーの会社”だと強く感じています。それぞれ得意分野が違うメンバーが、自分にしか出せないバリューを持ち寄って、チームとして課題解決に向かっていこうとする姿勢が根付いていると思います。
たとえば、私自身は「AIコンサルタント」という職種で、顧客の課題をヒアリングし、それを整理した上で、私たちのソリューションをご提案していく役割を担っています。その際、エンジニアと連携して技術的な検討を一緒に進めることも多く、まさにチーム一丸となって課題解決に向かって動いている実感があります。
そして、コンサルティング経験については、正直なところ生かせる場面しかないですね。社内でまだ体系化されていない部分についても、コンサル時代に培った視点やスキルを生かして、自ら推進していくことができる。そういう意味で、グリッドには自分の経験を生かせる余地がたくさんあると思います。

顧客課題に合わせて柔軟に解を探すプロジェクトの面白さ
坂口
ここまで皆さまのバックグラウンドや働き方の変化について伺ってきましたが、実際にグリッドで取り組まれているプロジェクトで特に印象に残っているものがあれば、ぜひお聞かせください。
村上様
印象に残っているのは、最適化技術を用いたプロジェクトですね。グリッドでは“数理最適化”を活用した案件が多いのですが、まず大事なのは、お客さまに「最適化とはどういう技術なのか」をきちんとご理解いただくところからスタートすることです。
というのも、プロジェクトの初期段階で「こういう課題を解決したい」「こういう仕組みを作りたい」と方向性を決めていても、進めていくうちに お客さまの中でも「やはりこうした方がいいのでは」といった新たな要望が出てくることが少なくありません。こうした“変化”に柔軟に対応していくことが、この仕事の難しさであり、同時にコンサルタントとして培った腕の見せどころです。
たとえば、お客さまとの間に認識のズレがあった際、その原因を掘り下げて整理して、本当に求められていることを引き出し、それをプロジェクトにきちんと反映していく。限られた期間の中でこうした調整を行っていくのは簡単ではありませんが、一つひとつの試行錯誤が、プロジェクトの完成度を高めていく手応えにもつながっています。
坂口
長野様は、印象に残っているプロジェクトはありますか?
長野様
印象に残っているプロジェクトは2つあります。
1つは、初めて自分がリードして受注に至ったコンペです。私は技術営業としてプリセールスの段階に関わることが多いのですが、そのときは提案のストーリーを丁寧に組み立てて、お客さまが本当に求めていることにしっかり応える内容を意識しました。結果として「グリッドさんの提案が一番良かった」とお客さまから直接お言葉をいただけたのでとてもうれしかったですね。コンサル時代に培った提案力や仮説構築力が、そのまま生きたと感じた経験でした。
もう1つは、社内プロジェクトで新たな制度を作ったときのことです。以前のグリッドでは、プロジェクトのキックオフを実施する文化があまりなかったのですが、プロジェクト開始前にメンバーの認識をそろえる場は大事な機会だということで制度化の依頼を受けたのです。村上と協力しながら「最初に何を共有すべきか?」を議論し、資料を整備してプロセスとして体系化しました。
実際に、その後のキックオフに立ち会った際、エンジニアの皆さんがホワイトボードの前に集まって、自然と議論を始める光景を見たときには、「こういう場を作れて本当に良かったな」と思いました。自分の取り組みが社内のオペレーションの一部として機能していると実感できた、印象深い経験です。
坂口
一方で、山田様は入社してまだ間もないとのこと、印象に残っているプロジェクトはありますか。
山田様
印象に残っているのは、入社してまだ1カ月ほどのタイミングで、新規のお問い合わせ対応から提案までを担当した案件です。私はフロントの営業として対応し、社内では上長、AIコンサルタント、エンジニアの方々とチームを組んで進めました。
最初のステップでは、お問い合わせの内容から「お客さまの本質的な課題は何か」「どのようなアプローチが最適か」といった点を、メンバーと丁寧に議論しました。打ち合わせを重ねる中で、当初私が想定していた数理最適化ではなく、LLM(大規模言語モデル)の方がニーズに合っていることがわかり、最終的にはその方向で提案を行うことに。
私はそれまで、「グリッド=数理最適化に特化した会社」というイメージを持っていたのですが、実際には、技術にこだわらず、お客さまの課題に対して最適なソリューションを柔軟に検討する姿勢が徹底されていて、そこに驚きと新鮮さを感じましたね。
役割を超えて挑戦できる自由度が成長を加速させる
坂口
これまでのお話と少し重なるかもしれませんが、改めて、前職と比べてグリッドで働く中で感じる「やりがい」や「成長できていること」について教えていただけますか。
長野様
1番の魅力は、幅広い領域で活躍できることだと思います。私は「AIコンサルタント」という職種ですが、所属はエンジニアチームでありながら、実際には営業寄りのポジションです。そのため、エンジニアと技術的な議論を交わすこともあれば、営業の観点からエンジニアが作った技術デモを価値に転換し、お客さまに提案することもあります。
役割が厳密に定義されすぎていないからこそ、柔軟にいろいろな領域に関われる。この自由度がやりがいにつながり、毎日が刺激的で本当に面白いですね。
山田様
私は営業として入社しましたが、前職がコンサルだったこともあり、「思いついたことは何でもやっていいよ」と言っていただいています。
実際に、課題のヒアリングやソリューションのアイデアだし、提案書の作成といった、本来はAIコンサルタントが担う部分にも積極的に関わっています。前職で培った経験を生かしながら、幅広く挑戦できる環境があるのは大きなやりがいですし、今はそこにできるだけ貢献していきたいと努力しているところです。
村上様
先ほどもお話ししましたが、グリッドには「型」が決まっていないので、思いついたことを声に出せばどんどん挑戦できる環境があることです。前職では担当領域がきっちり決まっていて枠を外れることは少なかったのですが、ここでは「会社やプロジェクトを良くするためなら何でもやっていい」という文化がある。その自由度が新しい挑戦を後押しし、自身の成長につながっていると感じます。
さらにグリッドには技術的に突出したエンジニア、いわば“とがった人材”が数多くいます。前職ではバランスのとれた人材が多かったのですが、ここでは専門性の高い仲間と一緒に働ける。そうした人たちから学べることが非常に多く、刺激を受けながら楽しく働いています。

フラットで温かいカルチャーと多様な働き方を支える制度
坂口
ありがとうございます。ここまで個人の成長ややりがいについて伺ってきましたが、続いて、組織全体としての雰囲気やカルチャーについても教えていただけますか。
山田様
まず感じたのは、関係性がとてもフラットだということです。皆さん本当に人当たりが良くて、親身になって教えてくださるので、入社して間もない私でもキャッチアップが早くできました。プライベートでも一緒にサウナに行ったり釣りに行ったりと、垣根なく交流できるのも特徴だと思います。
坂口
仲の良さが伝わってきますね。
長野様
そうですね。土日にフットサルをするなど、社外での活動も自然と生まれています。みんなで楽しく過ごす機会が多いです。
坂口
では実際の働き方についてもお聞きしたいのですが、リモートやフレックスをどのように活用されていますか?
村上様
私は小さな子どもが2人いるので、子育てをしながらリモートワークを中心に働いています。勤務体系がフレックスなので、急に送り迎えが必要になったときも対応できますし、無理なく仕事と両立ができています。とても働きやすい環境だと思いますね。
長野様
私は朝に集中して作業を進めたいタイプなので、午前中はテレワークで取り組み、午後は出社してメンバーとブレストや議論をしています。自分に合ったスタイルを柔軟に選べるのがありがたいです。
山田様
私も前職はフル出社だったので、グリッドに入って働き方の自由度の高さを実感しています。今は子どもの送り迎えもできるようになり、生活に合わせた働き方が可能になりました。私は朝型なので、早めに仕事を始めて、午後は上司やエンジニアの方々とディスカッションする、といったスタイルをとっています。
求めるのはオーナーシップとチームプレーを両立できる挑戦者
坂口
最後にお聞きしたいのは「これから一緒に働きたい人」についてです。グリッドに合う人、ぜひ仲間になってほしいと思う人はどんな方でしょうか。では、村上様からお願いします。
村上様
積極性のある方だと思います。グリッドは型が決まっていない環境だからこそ、自分なりに「こうしたい」という思いを持ち、それをしっかり発信できる方であれば、必ず周囲に応援してもらえます。挑戦心を持っている方ほど、フィットしやすいのではないでしょうか。
坂口
では、長野様はいかがですか。
長野様
私たちは「高い人間性と高い専門性」を掲げているのですが、まさにその言葉通りの人が多いと感じています。だからこそ、何か自分の専門性を核として持ちながら、チームプレーを大事にできる方はとても合うと思います。また、上から与えられた仕事をこなすのではなく、自発的に動いてビジネスを推進していける人。そういう方であればすぐに活躍できるはずです。
さらに、グリッドは人をよく見て「この人ならここで力を発揮できる」と周囲が全力で支えてくれる会社です。最初からポジションが決まっていなくても、その人の強みを生かせる場を一緒に見つけてくれる。だからこそ、熱い思いや専門性を持って飛び込んできてもらえれば、必ず活躍できる環境があると思います。
坂口
では最後に、山田様お願いします。
山田様
私からは2つあって、1つは「オーナーシップ」、もう1つは「チームプレー」です。グリッドでは自分でアイデアを出し、それを実行に移す姿勢が求められます。そうしたオーナーシップを持つ人は、確実に活躍できると思います。同時に、多くのメンバーが関わるプロジェクトでは、チームプレーも欠かせません。指揮を執り、しっかりとコミュニケーションをとれる方は、組織にとって非常に頼もしい存在になると考えています。


新卒で重工業メーカーに入社し、データ分析・最適化技術を用いた社内工場の生産性向上に従事。その後、アクセンチュアにて、主に製造業・エネルギー業界を対象としたデータ分析・コンサルティング業務に従事した後、2024年にグリッドにエンジニアとして入社。 グリッドでは、電力会社向けの最適化システム開発を主戦場にエンジニアリングからプロジェクトマネジメントまで幅広く取り組む。

新卒で総合建設コンサルタント企業であるパシフィックコンサルタンツに入社、その後、2024年にグリッドにAIコンサルタント職として入社。パシフィックコンサルタンツではエネルギー・環境に関する政策領域での技術的なコンサルティング支援を担当。高度なデータ分析を駆使した法制度に関わる技術的な調査・分析経験を持つ。グリッドでは、電力業界を中心とするお客さまへの技術提案の他、社内制度整備や新規ソリューション企画など幅広い役割を担う。

機械専門商社、ベイカレントを経て2025年にグリッドに営業職として入社。機械専門商社では製鉄業界向けの営業を担当。ベイカレントでは、コンサルタントとして自動車・エネルギー業界のプロジェクトに従事。具体的には、大手自動車メーカー向けのR&D戦略策定支援や、ITサービスの運用業務フロー導入支援を担当。エネルギー業界におけるDX研修支援にも携わり、戦略立案からPMOまで幅広い業務実績を持つ。

「Infrastructure + Life + Innovation」を企業理念に掲げ、AI技術による社会インフラの最適化を推進し、電力、製造・運輸、都市・交通、エネルギーマネジメントの4分野を中心に、社会の基盤を支える現場オペレーションを最適化するAIソリューションを提供しています。

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。
株式会社グリッドの求人情報
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