合同会社デロイト トーマツ(旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社) 人事トップインタビュー/真の『プロフェッショナル』を育む文化と仕組み

プロフェッショナルファームにおける人材育成が大きな転換点を迎えています。AI時代の到来と働き方の多様化により、従来のスキル習得中心の育成から、個人の価値観と組織の目的を統合した新たなアプローチが求められています。
合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング(以下、DT LLC_C)は、デロイト トーマツ グループ創業50年以上にわたり紡いできた哲学・文化を「プロフェッショナリズム」として再定義し、この文化を成長戦略の根幹として、同社のパーパスである「Making an impact that matters(クライアント、メンバー一人ひとり、そして社会にとって、最も価値あることをもたらす)」実現に向けて全方位で取り組みを行っています。
同社は、その取り組みの1つとして、メンバーが仕事を通じた成長・貢献の実感をえられること、そのために大切な互いの意見に耳を傾け、対話を繰り返すことで共感と信頼をはぐくむこと、またそれらを通じて新たな可能性や才能の発揮につなげていくことを重視した人材育成をはじめとした各種人事制度や仕組みづくりにも注力しています。
今回は、オペレーティングユニット Human Resourceリーダー | Talentリーダー 友野敬介様と、オペレーティングユニット DEIリーダー 増永加奈子様に、同社が大切にしているプロフェッショナルの在り方や組織作りで築いてきた組織文化やプロフェッショナリズムについて詳しくお話を伺いました。
※記事内容は2025年12月時点のものです
Index
コンサルタント出身の2人が人事トップへ – 2人のリーダーが歩んだキャリア転換
アクシス
まずは、お二方の自己紹介をお願いいたします。
友野様
2000年に大手コンサルティング会社へ入社し、2005年4月にDT LLC_Cへ移籍しました。新卒以来、一貫してファイナンス領域を中心にコンサルティング業務に携わり、2023年12月よりHuman Resourceリーダーに就任し、人事全体の責任者を務めています。また、2024年7月からはTalentリーダーとして教育ビジネスにも携わっています。

増永様
1999年に大学を卒業後、外資系コンサルティングファームに入社し、コンサルタントとしてキャリアをスタートしました。多くの企業に貢献できることにやりがいを感じていた一方で、「1つの組織の中で、自分たちの仲間が活躍し続けられる環境や、やりがいを持って働ける場をつくりたい」という思いが強くなり、人事部門へのキャリアチェンジを決意しました。以来、約20年近く人事領域に携わり、2024年4月にDT LLC_Cへ入社。現在は人材戦略、採用、ラーニング、DEIのリーダーを担っています。

「心・技・体」で磨く、成長し続けるプロフェッショナルへの道
アクシス
改めて、御社全体の歴史や強みを教えていただけますか。
友野様
デロイト トーマツ グループは1968年に国内初の全国規模の監査法人として誕生しました。設立以来、個人や自社の利益にとどまらず、社会に良い影響をもたらすことを一貫して重視し、その精神は現在のパーパスである「Making an impact that matters」に受け継がれています。
そしてこのパーパスを実現するために、私たちはプロフェッショナルとしてクライアントに誠実に向き合い、仲間と共に仕事を極めることを大切にしてきました。その日々の営みの中で、個人とファームが共に成長する文化が自然と育まれてきたと感じています。
アクシス
今のお話にも出てきたプロフェッショナルという言葉ですが、改めてお二人にとっては、どのように定義できるでしょうか?
増永様
私にとってプロフェッショナルとは、常に目指し続ける理想の姿です。いつもプロフェッショナルになりたい、プロフェッショナルでありたいと思っています。
しかし、プロフェッショナルかどうかを決めるのは自分自身ではなく、他者からどう見られるか。だからこそ、絶えず学び、成長し続ける姿勢が不可欠だと思っています。少し背伸びした挑戦に取り組むことも必要です。そうした経験を積み重ねながら、自分自身が成長していく。やがて周囲から「あの人はプロフェッショナルだ」と認めてもらえたとき、初めて自分自身をプロフェッショナルと呼べるのではないでしょうか。
友野様
私は、「心・技・体」のバランスだと思っています。健康な身体(体)、卓越したスキル(技)、そしてその力を“世の中を良くすること”に使いたいと思えるかどうか(心)。この3つがそろってこそ、プロフェッショナルと呼べる。
たとえ同じスキルを持っていても、自分のために使う人と、“心”を持って社会のために使う人とでは、最終的に生まれる成果や信頼には大きな差があると思いますね。そして、こうした大義があるからこそ、そこに共感する人材が自然と集まり、より大きなインパクトを生み出すことができます。
アクシス
他社ではコラボレーションや社会課題など、それぞれキーワードを打ち出しています。そうした中で、御社が「プロフェッショナリズム」というコンセプトを掲げるに至った理由や背景について教えていただけますか。
友野様
「自分は何のために仕事をしているのか」、その問いを、組織全体で再認識したいと考えたのが出発点でした。
どんな事業も、社会の変化とともに大きく変遷を遂げます。しかし、100年、200年もの間、社会から必要とされ続ける企業には、必ず中核となる文化が根付いています。
デロイトは180年、デロイト トーマツは50年以上の歴史を持ちます。その間、私たちはクライアントや社会から信頼され、必要とされる存在であり続けるために、誠実さを旨とした文化を築き上げてきました。
この文化こそが成長戦略の根幹であり、私たちのコアコンピタンスなのです。
長い歴史を紡いできたデロイトの哲学、それを社職員と共有し、育んでいくために再定義したものがプロフェッショナリズムです。
でも、それが本当に大事なことなのかと。今、改めて「何のために働くのか」という共通認識を打ち出すことでプロフェッショナルとしての在り方がより明確になったと考えています。
双方向の率直なフィードバックで、人の成長を加速させる仕組み
アクシス
では続いて、そうしたプロフェッショナルを生み出すための、成長を促す仕組みについてお伺いしてもよろしいでしょうか。
増永様
まずはCheck-in制度。プロジェクトにアサインされると、2週間に1回という頻度で「Check-in」と呼ばれる1 on 1を実施し、タイムリーかつ継続的なフィードバックを通じて、個人の成長とパフォーマンスの向上を支援します。
期初には、自身の成長・キャリア形成・キャリア目標も考慮しながら「Goal Setting」としてその年の目標設定を行い、四半期ごとに目標達成度合いやプロジェクトのパフォーマンスの振り返りを上長と実施します。
期末には、さらなる成長に向けた翌年度の目標を設定します。
また、その他に、個人の中長期の成長を支援する目的でマネジャー以上がコーチとなり、
担当コーチから自身の成長・キャリア形成・キャリア目標の達成に向けてサポートを受けることができます。
その他、全社でも各種サーベイを実施し、個人のエンゲージメント状況の確認を行うとともに、改善に向けたアクションをとっております。
さらに、この1年で特に強化しているのがフィードバック研修です。もちろん、これまでもフィードバックや傾聴などの研修はありましたが、フィードバック文化の醸成を目指し、より踏み込んだ研修を実施しています。

出典)合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング「採用案内パンフレット」
アクシス
具体的には、どのような取り組みなのでしょうか?
増永様
市場環境やコンサルティングに求められる価値は日々変化しており、私たち一人ひとりにも常に新たな価値創出が求められています。この点においては、パートナーであれアナリストであれ、絶え間ない学びと成長が等しく期待されており、それぞれが大きな成長の可能性を秘めていると考えています。
集合研修やe-ラーニングなどを通じた学び、プロジェクトでの経験の積み重ねなど、様々な成長機会がありますが、個人の努力だけでは成長に限界があり、また自身の取り組みが適切な方向に向かっているかを独力で判断するのは容易ではありません。だからこそ、立場や部署を超えた人々が関わり合い、対話し、多様な視点から学ぶことが、成長を加速させる重要な要素となります。
ここでいうフィードバックは、上司から部下への業務指示にとどまりません。入社1年目のメンバーからパートナーに至る全ランクを対象に、立場や組織の枠を超えて多方向に行われることを目指して設計しています。この研修を通じて、一人ひとりの成長に寄り添い、その人自身に着目した気づきを率直かつリアルタイムで伝え合うこと、支えあい・高めあうこと、そういった文化を醸成したいと考えています。
先ほどご紹介したような「Check-in」などの仕組みも、仕組みが存在するだけではなく、そこでかわされる会話も非常に重要な成長に向けての要素となります。フィードバック研修により、そういった既存の仕組みが、よりメンバーの成長・キャリア形成・キャリア目標の達成にむけて後押しできるものに進化すると考えています。
アクシス
なぜ、そこまでフィードバックを重視されるのでしょうか?
友野様
1番の理由は、等身大の自分を正しく知るためです。たとえばクライアントサービスでも、課題を正確に認識できれば、解決の8割は終わったようなものだとよく言われます。キャリア開発においても同じで、その人の伸びしろや課題がどこにあるのかを正しく把握し、かつ本人が腹落ちすることが非常に大切なのです。
ただ、伝え方1つでできていないことに気づけなかったり、改善につながらなかったりすることもあります。だからこそ、誠実に、率直にフィードバックをし続けることが成長の鍵だと思っています。
アクシス
実際に、取り組みを始めてから変化は見られましたか?
友野様
はい。先行して取り組んでいた組織では、研修から半年ほどたった段階で、いくつか興味深いことが分かってきました。
たとえば、厳しいフィードバックをする人ほど、実は周囲のメンバーから慕われ、感謝されているという事実です。これはモニタリングを通じて初めて可視化されたものでした。ただ一方で、同じように厳しく伝えても、きついと受け止められてしまう人もいます。その違いを生む根っこにあるのは、フィードバックをする相手の成長を本気で願っているかどうかです。
「自分のためを思って言ってくれている」と感じられれば、受け手の腹落ち感はまったく違ってきます。今後も、モニタリングを継続しながら、フィードバックがより効果的に育成につながるよう強化していきたいと考えています。
最長5カ月半の研修×Shared Values(共通の価値観)、徹底した育成が文化をつくる
アクシス
研修制度についてもお伺いしたいと思います。御社では人材育成の期間が非常に長いとお聞きしています。
増永様
そうですね。特に新卒の場合は、共通研修に加えて配属先の部門での研修があり、2カ月半から、長い場合は5カ月半に及ぶこともあります。
もともと当社は人材育成に力を入れているため、短期間で最低限の研修だけをして、すぐにプロジェクトに送り出すというスタイルはとりません。十分な教育を社内で行った上で現場に出ていただくことを重視していますので、結果としてその期間になります。

出典)合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング「採用案内パンフレット」
アクシス
御社の特徴がよく分かりますね。
友野様
加えて、研修が長い理由として、共通研修にテクノロジー教育を取り入れていることも挙げられます。今はどのプロジェクトでもテクノロジーは不可欠です。クライアント企業のIT基盤がどうなっているのか、変化に伴いどのようにアーキテクチャが変わっていくのか、そうした基礎知識がなければクライアントとの会話すら成り立ちません。
そのため、たとえ戦略ユニットに配属される人であっても、IT基礎は全員が学ぶようになっています。
アクシス
長期間にわたる研修を行うにあたって、何か工夫はされていますか?
増永様
おっしゃる通り、研修が長期化するとモチベーションが低下してしまう懸念があります。
だからこそ、私たちは研修そのものの体験価値(エクスペリエンス)を大切にしています。
新人研修では、教わるだけの単調な期間にならないよう、チームビルディングのワークを設ける、リフレクションの時間を設けて小さな達成感を積み上げられるようにする、参加者同士で教えあう学び場を設けるなど様々な工夫を取り入れています。
また、デロイト トーマツ グループは千葉県木更津市・かずさアカデミアパークに「デロイト ユニバーシティ アジアパシフィック ノースイーストアジア」を建設する計画を進めており、2029年頃の開校を予定しています。
新卒入社だけでなく中途入社・既存社職員も対象に、日常から離れた場所で、多様な専門性・経験を持つ仲間とのワークショップ型の各種研修活動を通じて、リーダーシップスキル開発やアイデア創出の体験を提供し、学びの質と体験価値を高めていただく。そんな取り組みを進めています。
アクシス
研修では、パーパスを浸透させるために、全ランクの方が対象になる研修もあると伺いました。
友野様
はい。私たちが大切にしているのは、Shared Valuesと呼ばれるグローバル共通の5つの価値観です。これは、私たちが意思決定をする際の拠り所であり、また日々どのように行動すべきかを示す指針になっています。
こうした価値観を、単に文字として理解するだけでなく、実際の行動にどう落とし込むのかを考える研修を、全ランクのメンバーが毎年受けています。

出典)合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング「採用案内パンフレット」
増永様
加えて、Shared Valuesは全社職員が守るべきグラウンドルールでもあります。どの研修プログラムにも必ずそのエッセンスが組み込まれており、常に意識できるように設計されています。そうした積み重ねによって、自然と価値観が浸透していく仕組みになっているのです。
アクシス
なるほど。一方で、グローバルにおけるメンバーファームとの研修についてもお聞かせいただけますか。
増永様
必修研修については基本的に日本で実施しています。オンラインやe-ラーニングなどの研修機会も充実しているので、わざわざ海外に行かなければならないという必要性はほとんどありません。ただ、ディレクターなど上位のランクになると、実際に現地に集まって研修を受ける機会はありますね。
友野様
そうですね。一方で、研修というよりは、むしろネットワーキングを目的とした場が多い印象です。私自身も、毎年世界各地で開催されるファイナンス領域のミーティングに参加していましたが、そうした場でリレーションを深められるのです。結果として、国をまたいだ案件が動くときにも、既に信頼関係があるので非常にスムーズに進められます。
増永様
また、研修に限らず、グローバルプログラムに希望して参加するケースや、実際に海外へ赴任するケースもあります。アジアや欧米をはじめ、業務を通じてグローバルに行く機会は多く、そこでの経験は大きな成長につながっていますね。
アクシス
研修制度が知見習得にとどまらず、価値観やネットワークづくりまで包括していることがよく分かりました。
誠実さと人間関係の垣根の低さが能力を最大化、自分らしく働ける理由
アクシス
ここからはカルチャーについてお聞きしたいと思います。特に増永様は2024年に入社されたばかりですが、実際に働かれてみてどのような発見がありましたか。
増永様
まず感じたのは、人に対して非常に誠実であるということです。私自身のキャリアやこれまで培ってきた経験、価値観などをしっかり尊重してくれていると実感しましたし、それは私に限らず、入社した多くの方が同じように感じているのではないかと思います。
正直に言うと、入社前はストイックな体育会系のプロフェッショナルファームというイメージがあって、心理的にもタフな状況の中で働く覚悟をしていました。ところが、実際に働いてみるとその印象は大きく覆されました。
入社して半年ほどたったときに、「自分らしく働けているな」と感じた瞬間がありました。誰かに合わせたり、言いたいことが言えなかったり、やりたいことを我慢したりすることがなく、自然体のままで仕事ができている。あまりに自然体で過ごせていたので、逆にそれまで自分らしくいられているかなど意識することもなかったのです。これは大きな発見でしたし、今後もこのカルチャーは大切にしていきたいと考えています。
友野様
やはり大事なのは、その人の能力を最大限に発揮していただくことです。なぜそう考えるかというと、私自身、この20年間そうやって育ててもらったからなのです。
一定の自由度を持ちながら、少し高い目標にチャレンジできる環境をつくってくださった。そして、自分でそうした環境を創り出すことも奨励されてきた。そうやって尊重されながら成果を出してきた経験があるからこそ、周りにも同じ環境を提供したいと考える人が多いのだと思います。
アクシス
そうした思いが積み重なって、カルチャーが形づくられているのですね。
増永様
本当にそうだと思います。それに加えて、人間関係の垣根の低さも強く感じます。私が入社した時は社内に知っている人がほとんどいませんでしたが、困ったことはありませんでした。誰かに聞けばすぐに教えてくれるし、必要ならつないでくれる。みんなが「より良い価値をつくる」という共通の目的を持っているからこそ、適切にサポートしてくれるのだと思います。
友野様
こうした協働の姿勢は、フロントの現場も同じです。たとえばオファリング組織同士、あるいはオファリング組織とインダストリー組織が組み合わさることで、新しい価値が次々と生まれています。未知のものに対して「やめておこう」ではなく「面白そうだから一緒にやろう」と思える文化がある。心理的なハードルが低いからこそ、コラボレーションが自然に活発化しているのだと思います。
アクシス
確かに、コンサルティングファームには自分たちだけで抱え込む人が多いというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、むしろ逆なのですね。
友野様
その通りです。もし「自分の専門性はこれだから」と自分の枠に閉じてしまえば、組む相手を選んでしまったり、内向きで自己中心的な思考に陥ったりします。でも、私たちの目的はあくまで世の中にインパクトを生み出すことです。そのためには、専門性を閉じ込めている場合ではありません。むしろ他者の知見や強みと組み合わせてこそ、新しい価値が最大化されるのです。結局のところ、仕事をする意味をどこに置くのかによって、そのスタンスは大きく変わってくるのだと思います。
人生の願望を後押しする「ワークライフエンリッチメント」と多様な働き方制度
アクシス
御社ではワークライフエンリッチメントという考え方を大事にし、制度としても支援されていると伺いました。これはどのような考え方なのでしょうか?
増永様
よくワークライフバランスという言葉が使われますが、これはワーク(仕事)とライフ(生活)を対立構造で捉えていますよね。でも私たちが大切にしているのは、そうではありません。
人生やキャリアの中で実現したいことを、仕事が阻害するのではなく、むしろ後押しする。ワークとライフそれぞれの相乗作用により、人生をより豊かにするという考え方です。
たとえば、私自身のライフテーマは高齢者・障がい者・動物への貢献です。もちろんボランティアという形で取り組むこともできますが、もしそれを仕事の中で、さらにいうと自身の仕事の目標にアラインさせ実現できたら最高だと思うのです。
つまりは、自分の人生の願望をかなえるためにデロイトというプラットフォームを活用する。そうすれば、仕事はよりやりがいのある楽しいものとなり、相乗効果で人生全体が充実していく。だからこそ、まずは自分が「どうありたいのか」を言語化することが大切だと考えています。そして、その思いを会社としてどこまで後押しできるのか。そこに真剣に取り組んでいきたいと考えています。
友野様
日本には忍耐を美徳とする文化が根強くありますよね。仕事はつらいもの、それに耐え抜いた先に楽しい余暇があるという構図です。だからこそ、仕事と人生を相乗効果で豊かにしていくという発想は、非常に面白い概念であると同時に、大きなチャレンジでもあると思っています。
増永様
そうですね。多くの方は社会に出るにあたり、夢や志を持って就職活動をしたはずです。しかし、ライフステージが変わるにつれて、仕事を辞めるか我慢するか、といった選択に追い込まれ、徐々に仕事そのものを、充実した人生の阻害要因ととらえてしまうケースも少なくありません。本来は、そうではなく会社としてその夢や志を応援していきたい。それがワークライフエンリッチメントという考え方の根底にあるのです。
アクシス
働き方についてはいかがでしょうか。
増永様
当社には フレキシブルワークプログラム(FWP) があります。これは、社職員の事情や状況に応じて 勤務時間や就業条件を柔軟に設計できる制度で、法定制度としての短日短時間勤務をベースにしつつ、さらに当社独自に拡張した仕組みです。育児・介護・不妊治療に加えて、大学院での学び直しや自己研さんとの両立など、事由を問わず利用可能であり、社職員一人ひとりのライフステージやキャリアの希望に応じた働き方を実現できるのが特徴です。

出典)合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング「採用案内パンフレット」
アクシス
では最後に、読者へのメッセージをお願いします。
友野様
自分の人生を自分でデザインしたい方、未知の世界に触れることにワクワクし、その出会いを共創につなげて新しい価値を生み出したい方にぜひ来ていただきたいと思います。それは簡単なことではありませんが、私たちは挑戦を通じて確かな成長を実感しながら、世の中に自分の仕事で貢献できる実感を得られる会社だと考えています。
増永様
ご自身の「ありたい姿」が明確な方も、現在模索中の方も、この記事を通じて、仕事と人生の相乗効果によって充実した人生を実現できる場としてDT LLC_Cにご興味をお持ちいただけましたら、ぜひご応募ください。そして、面接官と直接会い、今日お話ししたカルチャーや価値観が実際に根付いているか、ご自身の目で見極めていただければと思います。
※2025年12月1日に、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社・デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社・デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社は合同会社デロイト トーマツになります。

大手コンサルティング会社を経て現職。グローバル経営管理/管理会計制度設計、ファイナンス組織設計、ファイナンスオペレーション最適化など、ファイナンス領域を中心に幅広いコンサルティング・サービスに従事する。2023年12月よりHuman Resourceリーダー、2024年7月からはTalentリーダーを務める。

大学卒業後、大手外資系コンサルティング会社に入社。2004年より人事として、採用、HRビジネスパートナー、インクルージョン&ダイバーシティ、従業員エクスペリエンス、人材戦略等に従事。2024年より現職。

合同会社デロイト トーマツ/コンサルティングは、戦略・業務・テクノロジー・ファイナンスなど、幅広い領域を横断して企業変革を支えるプロフェッショナルファームです。
デロイトのグローバルネットワークを基盤に、最先端の知見と実務に根ざした専門性を掛け合わせ、構想策定から実行、テクノロジーの導入・運用までを一気通貫で支援できる点が大きな強みです。
また、各インダストリーに精通した専門チームがクライアントの事業構造や業界特性を深く理解し、競争力強化や新規事業創出、DX推進など、経営アジェンダに直結する価値提供を行っています。
「デロイト」と「トーマツ」という2つの名前に象徴される信頼性とプロフェッショナリズムを土台に、企業・社会の変革をリードするコンサルティングサービスを提供し続けています。

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。


