アビームコンサルティング株式会社 財務戦略·構造改革 戦略ユニットインタビュー/戦略を描く、その先へ。CxOと向き合い、変革を実現するCF&T戦略ユニットの挑戦

アビームコンサルティング株式会社の財務戦略・構造改革戦略ユニット(以下、CF&T戦略ユニット)は、StrategyからM&A、PMI、Transformationまでを一気通貫で支援する組織です。戦略を描くこと自体を目的とするのではなく、その実行、そして現場への定着までを見据え、クライアントの変革に伴走する点を大きな特徴としています。
国内コンサルティングファームおよびBig4コンサルティングファームの戦略部門にて執行役員を歴任した後、アビームコンサルティング株式会社に参画した浪越健吾は、現在CF&T戦略ユニットにおいてTransformation領域をリードしています。グループガバナンス、組織・人材、オペレーションなど、企業経営の中核に関わるテーマを中心に、幅広い変革支援に携わってきました。
本記事では浪越様に、企業変革の現場でいま本当に求められていること、CF&T戦略ユニットならではのTransformation支援の強み、そしてまだ比較的コンパクトな組織規模だからこそ得られる成長機会やキャリアの可能性について話を伺いました。
Index
過去の成功体験が「歪み」になる時代に、Transformationが果たす役割―中長期成長を実現するために求められる、経営×現場の変革―
アクシス
浪越様が、これほどまでにTransformation(企業変革)に注力されている背景について、お聞かせください。
浪越様
近年、企業経営を取り巻く環境は、これまでとは比較にならないスピードと不確実性で変化しています。成長を続けるために変革が必要であること自体は、もはや多くの企業が認識しているでしょう。ただ一方で、今求められている変革は、従来の延長線上にあるものではありません。変革の対象となる領域は広がり、その振れ幅や頻度も大きくなり、取り組みの難易度は格段に高まっています。
これまで多くの企業をご支援する中で、私が強く感じてきたのは、過去の成功体験を前提に築かれた経営システムが、環境変化の中で次第に歪みとなってしまっているケースが少なくないということです。その結果、本来であれば大きな想いや能力を持っているはずの方々が、十分に力を発揮できない状況に陥っている。そうした場面を、何度も目の当たりにしてきました。
だからこそ私は、想いと強みを持つ日本企業が、本来の力を取り戻し、次の成長へと踏み出すための変革を実現したいと強く思うようになりました。Transformationとは、単なる業務改革や制度変更ではなく、経営の在り方そのものを問い直し、企業の未来をつくり直す取り組みです。その挑戦に、経営の当事者として伴走できることこそが、この領域に向き合い続ける理由だと感じています。
アクシス
Transformationの現場では、具体的にどのようなことが求められるのでしょうか。
浪越様
Transformationにおいて重要なのは、クライアント企業の中長期的な成長を見据え、その企業が本来持っている組織や個人の力——時にはまだ顕在化していない潜在的な力——を最大限に引き出すことだと考えています。
「Transformation」という言葉が使われていても、実際にはBPRや人事改革など、個別・単発の施策にとどまっているケースも少なくありません。しかし、現在多くの企業が置かれている状況を踏まえると、そうした取り組みだけでは十分とは言えず、より複合的・総合的な変革が求められていると感じています。
そのため、Transformationでは文字通り、経営と現場の両面からの取り組みが欠かせません。
- 経営目線:長期的な将来を見据えた新たな経営の舵取り方針(マネジメントモデル)を描き、その実現に向けて当事者としてリードしていくこと。
- 現場目線:上記の方針に即した行動を妨げている要因(意識・ケイパビリティ・システムなど)を丁寧に、時には泥臭く特定し、実効性のある取り組みに落とし込んでいくこと。
そして、これら経営と現場の取り組みを分断することなく、統合的な変革ロードマップとして描き切ることが重要になります。いずれも高い視座と胆力が求められる、決して容易な取り組みではありません。
それでも、変革を通じて従業員一人ひとりが本来の力を発揮し、企業全体が前向きに大きく変わっていく。そのプロセスに伴走できることこそが、Transformation領域ならではの大きなやりがいであり、面白さだと感じています。

戦略を「描く」だけで終わらせない―Strategy・M&A・PMI・Transformationを一気通貫して支援―
アクシス
CF&T戦略ユニットのTransformation支援の強みは、どこにあるとお考えでしょうか。
浪越様
CF&T戦略ユニットの大きな特徴の一つは、Strategy、M&Aトランザクション、PMI、そしてTransformationまでを一気通貫で支援できる体制にあります。これらは多くのコンサルティングファームでは組織やチームが分断されがちですが、CF&T戦略ユニットでは同一組織の中でカバーしており、常にチーム一体となってクライアントを支援しています。
この体制があるからこそ、変革の実行までを見据えた戦略策定が可能になりますし、描いた戦略の意図を、確実にTransformationへと落とし込んでいくことができます。戦略を描いて終わるのではなく、「どう実現するのか」「どう定着させるのか」までを一貫して担える点は、CF&T戦略ユニットならではの強みだと考えています。
加えて、CF&T戦略ユニットのTransformation支援では、これまでお話ししてきた通り、経営と現場の両方の視点を持って変革を推進することを何よりも重視しています。その底流にあるのが、アビームコンサルティングが掲げる「Real Partner®」という企業理念です。
大きな変革は、必ずしも容易に受け入れられるものではありません。だからこそ私たちは、クライアントの成長に真摯に向き合い、経営に対しては変革に向き合う覚悟を正面から問い、現場に対してはその先にある未来を、あらゆる手段を用いて丁寧に伝えることを大切にしています。一方的に変革を押し付けるのではなく、変革の意義への理解と納得を積み重ねながら、組織全体を前に進めていく。そのプロセスには、時に泥臭い調整や対話も欠かせません。
こうした泥臭さも含めて、変革を「実現する」ために、必要なことをやり切る。その姿勢こそが、CF&T戦略ユニットのTransformation支援の本質であり、私たちの最大の強みだと考えています。

キャリアの軸を、もう一段引き上げたいと考える方へー一人ひとりの裁量が大きい、CF&T戦略ユニットという環境―
アクシス
今後のキャリアを考える中で、CF&T戦略ユニットでの挑戦を検討してほしいのは、どのような方でしょうか。
浪越様
CF&T戦略ユニットでは、特に次のような志向をお持ちの方に、強い魅力を感じていただけるのではないかと思っています。
- 戦略領域で経験を積んできたものの、描いた戦略を「実行」や「成果」につなげるところまで深く関わりたいと考えている方
- 変革実行の経験を持ち、そこからさらに戦略やM&Aといった上流領域へ専門性を広げていきたいと考えている方
いずれの場合も、共通して大切にしているのは、クライアントファーストの姿勢を持ち、チームとして成果を出すために切磋琢磨しながら、互いを高め合えることです。戦略コンサルティングの経験をお持ちの方であっても、そこからさらに一歩踏み込み、実行・実現・成果にまでこだわり抜きたいという方にとって、CF&T戦略ユニットは非常にフィットする環境だと思います。
CF&T戦略ユニットでは、領域の垣根にとらわれることなく、幅広い経験を積むことができます。若手から中堅のフェーズで、戦略、M&A、そしてTransformationといった経営変革の一連のプロセスを経験することで、経営視点を早期に身につけることが可能です。
そして、こうした経験を重ねる中で、戦略・M&A・変革といった専門性が高いレベルで横断的につながっていくと、やがてCxOとの議論の中心に立ち、経営の意思決定に直接関わる存在になっていく。その成長のプロセスこそが、CF&T戦略ユニットで働く大きな魅力だと感じています。
アクシス
現在、CF&T戦略ユニットは100人に満たないまだ比較的コンパクトな組織規模だと伺っていますが、そうしたフェーズならではの魅力はどのような点にあるとお考えでしょうか。
浪越様
アビームコンサルティング全体には、
「クライアントのためであれば組織の垣根を越えて支え合う」
「自ら強くなりながら、人も育てていく」
といった価値観が根付いていますが、CF&T戦略ユニットにも、その“アビームらしさ”はしっかりと浸透しています。
CF&T戦略ユニットは、そうした文化を土台にしながら、キャリア入社のメンバーが加わることで、新しい専門性や多様な個性が掛け合わさりつつある組織です。その結果として、これまで以上に幅広いテーマでクライアントの要望に応えられる体制が着実に整ってきていると感じています。
実際、プロジェクトの領域やテーマは確実に広がっていますし、メンバー同士が日々刺激を与え合うことで、一人ひとりの専門性が想像以上のスピードで拡張されているのも、このユニットの特徴です。
こうした環境は、100人に満たない規模だからこそ実現できているものだと思います。役割が細かく固定されていない分、自ら手を挙げて挑戦できる余地が大きく、成長の機会も自然と増えていく。自分自身も成長し続けながら、クライアントに本質的な成功をもたらしたいと考える方にとっては、非常に稀有で魅力的な環境ではないでしょうか。
このような環境に面白さを感じていただける方には、ぜひ仲間として加わっていただきたいと思っています。一緒にCF&T戦略ユニットのこれからをつくっていけることを、楽しみにしています。

国内コンサルティングファーム、Big4コンサルティングファーム戦略部門で執行役員を歴任後、アビームコンサルティングに参画。
特にコーポレートを中心とした企業変革に強みを持ち、多様な業界にて長期ビジョン・戦略策定から企業変革の実行・定着まで一気通貫で支援。
現在はCF&T戦略ユニットのTransformation領域をリードし、グループガバナンスや組織人材、オペレーション等幅広い領域の変革を伴走している。

クライアントの「リアルパートナー」、「日本発、アジア発」を標榜し、グローバルに展開する日系コンサルティングファーム。ヘッドクオーターが日本に置かれているスピード感を活かし、海外展開する大手企業を多数支援しています。
設立年月日:1981年(昭和56年)4月1日
従業員数:8,278名 (2024年4月1日現在 連結)
資本金:62億円
代表者:代表取締役社長 山田 貴博
連結売上高:
2024年3月期 1,408億円
2023年3月期 1,217億円
2022年3月期 991億円
営業内容:マネジメントコンサルティング(経営診断・戦略立案・M&A・アライアンス)
ビジネスプロセス コンサルティング(業務改革・組織改革・アウトソーシング)
ITコンサルティング(IT 戦略・企画立案・システム開発・パッケージ導入・保守)
アウトソーシング

アクシスコンサルティングは、コンサル業界に精通した転職エージェント。戦略コンサルやITコンサル。コンサルタントになりたい人や卒業したい人。多数サポートしてきました。信念は、”生涯のキャリアパートナー”。転職のその次まで見据えたキャリアプランをご提案します。
アビームコンサルティング株式会社の求人情報
| 募集職種 | コンサルタント(財務戦略・構造改革)【Strategy Unit所属】 |
|---|---|
| 職務内容 | 【組織について】 各企業に不連続の変化が求められ、よりスピード感を持った成長が必要な中、インオーガニック戦略含めたファイナンスサービスへのニーズが高まってきています。 【業務内容】 ■財務戦略 企業価値向上に資する事業ポートフォリオの変革としてM&A・カーブアウト、グループ内組織再編などの支援を行っています。 ■構造改革 組織横断での構造改革を通し企業競争力の獲得支援を行っています。 【入社後のアサイン想定プロジェクト】 <プロジェクト例>
※それぞれ業界問わずプロジェクト多数あり |
| 応募要件 | 【経験業務-必須要件】 下記、いずれかの業務経験を有する方。 ■財務戦略
■構造改革
【歓迎資格/スキル】
【求める人材像】
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