KPMGコンサルティング、コーポレートガバナンス報告書から読み解くガバナンス改革の動向を考察
・社外取締役の役割と存在感が一層重要に
独立社外取締役が取締役会の過半数を占める企業が増加し、取締役会議長を社外取締役が務めるケースも拡大。社外取締役に求められる「少数株主の保護」や「実効性の担保」といった期待が明確化している。
・投資家との対話に向けた情報開示の変革が加速
プライム市場では英語開示や決算情報のタイムリーな開示が義務化され、株主・投資家との建設的な対話に向けた開示の在り方が進化。有価証券報告書の開示タイミング前倒しも視野に入れた制度改正が進行中。
・“モニタリングモデル”を支える機関設計の見直しが議論の焦点に
監査等委員会設置会社への移行が加速し、ガバナンス体制における「監督機能の強化」と「意思決定の迅速化」の両立が求められている。制度的な柔軟性と、企業の自律的選択のバランスが問われている。
KPMGコンサルティング インサイト
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