コンサルティングファームの在籍者数はどう推移している?2025年6月最新データから読み解く業界の人材動向

コンサルティングファームの在籍者数はどう推移している?2025年6月最新データから読み解く業界の人材動向
2025年3月から6月にかけて、主要コンサルティングファーム各社の被保険者数(≒在籍者数)が着実に増加しています。特に5月〜6月にかけては、新卒社員の入社と定着を背景に、全体で600名を超える増加が見られました。この記事では、定点観測による業界トレンドをもとに、各社の人材戦略と採用の方向性を客観的に読み解きます。

2025年上半期は“人材投資の継続”が全体傾向

一言でいうと、コンサルティング業界は引き続き人材拡充を継続しており、3月からの累計で2,500名以上の増加が見られます。新卒採用の影響が顕著だった5月に加え、6月も安定的な人員増が確認され、各社とも中長期的な体制強化を図っていると考えられます。

業界データから見える4つのインサイト(2025年3月〜6月)

1. 全体で2,564名増加、約4.3%の人員拡大

  • 総被保険者数: 
     3月:59,157名 
     6月:61,721名(+2,564名、+4.3%) 

これは新卒社員の入社に加え、既存事業の拡張・新領域対応に伴う中途採用など、複合的な人材ニーズの高まりが背景にあると考えられます。

2. 6月も人員増が継続、600名超の純増

  • 前月(5月)今月(6月):+601名(+1.0%
  • 多くの企業で小〜中規模の増加が見られ、新卒社員の定着や配置完了が進んだ結果とも捉えられます。
  • 一部では保険手続きの登録時期が6月にずれ込むケースもあることから、新卒採用の影響が引き続き反映されている可能性があります。

3. 成長企業だけでなく中堅・特化型ファームも着実に増加

  • 大規模ファームだけでなく、人数規模の小さなファームでも安定した人員増加が見られたことが注目ポイントです。
  • 数値としては120名程度の増加が多く、事業領域に即した人材確保を行っている様子がうかがえます。

4. 一部企業では人員調整も見られるが、構造的な傾向ではない

  • 数名単位での減少が見られる企業も存在しますが、多くは短期的な人員最適化や契約更新タイミングによる調整であり、業界全体の方向性としては依然として拡大傾向にあります。

FAQ(よくある質問)

Q1. 被保険者数とは何ですか?
社会保険に加入している従業員数であり、実質的な在籍者数の目安となります。

Q2. 6月にも人員が増加した理由は何ですか?
新卒社員の配属完了や後追いの登録処理に加え、中途採用や異動人事が反映されたことが理由と考えられます。

Q3. 業界全体が拡大していると見てよいですか?
数字上は明確に拡大傾向です。ただし企業ごとの増減は経営方針やプロジェクト動向により異なります。

Q4. 減少傾向にある企業も問題ですか?
いいえ。組織の再編や人材配置の見直しに伴う調整であり、必ずしも業績不振を意味するものではありません。

人材拡充フェーズが続く2025年上半期、戦略的採用が顕在化

20253月から6月にかけて、コンサルティング業界では2,500名を超える在籍者の増加が記録されました。これは単なる採用強化ではなく、事業成長を見据えた計画的な人材投資の一環であり、各社の戦略的意図が反映されています。

人材は今後の競争優位を築く基盤です。本調査は、その先行指標として、引き続き注目に値するものといえるでしょう。

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