EY調査、2025年上半期の世界のIPOは市場のボラティリティが高まる中で回復力を示す

2025年上半期の世界のIPO市場は回復力を示し、539件のIPOにより614億米ドルを調達し、前年同期比で調達額は17%増加。政策の不確実性や市場のボラティリティが高まる中でIPOの実績が持続したことは、戦略的に優位な立場をとり、準備を整えた上場準備企業の回復力および変化する資本市場への適応力を浮き彫りにしている。特に、中華圏は主要なプレーヤーとして再浮上し、世界全体の調達額の3分の1を占めた一方で、欧州のシェアは10%まで減少した。
<ポイント>
・世界のIPO市場では、2025年上半期に539件のIPOが614億米ドルを調達し、調達額は前年同期比で17%増加
・中華圏(中国本土、香港、台湾)が世界全体のIPO調達額の3分の1を占めている一方、米国は109件とIPOの件数で首位に立ち、2021年以来、最も好調な上半期のパフォーマンスを記録
・クロスボーダー上場の件数は2025年上半期に過去最高を記録し、米国における上場の62%が外国企業によるもの
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