デロイト トーマツ、プライム上場企業における生成AI活用調査発表~生産性向上実現や収益増を見込む企業が増加、4割が人員の配置転換を実施

本調査では、日本のリーディング企業における生成AIの導入・活用状況をはじめ、その目的や成果、収益や人員への影響を明らかにしました。また、前年度との比較も交えながら、日本企業における生成AI活用に関連する課題や今後の展望を多角的に分析している。
<ポイント>
・ほぼ全ての企業が生成AI導入を有益と考え、約半数が「全社的に導入している」と回答、導入状況と比べて社内の利用割合は限定的で「ほとんどの社員が利用している」の回答が約2割
・生成AIの導入目的は「業務の自動化・効率化」が最多。一方で社員の生成AI利用割合が高いほど生成AI活用を前提とした「事業構造の変革」を重視する傾向に
・PoCやトライアルの段階から生成AIの本格的な開発・導入に取り組む際の課題は「専門人材の不足」が第一に挙がるほか、ガバナンス体制の整備や全社的な推進機能、データ整備やAI基盤構築など多くの要素が存在
・生成AI導入による社内の意思決定スピード向上、競争優位性向上、社員の生産性向上、収益増を見込んでいる企業の割合は全体的に昨年を上回る中、社員利用割合が高い企業ほどその傾向が顕著に
・生成AIの導入により人材の配置転換を行っている企業は約4割と前年よりアップ、AIで代替される人材の雇用を減らし始めている企業の割合は2.5割ほどで前年比横ばいだが、業界によっては3割を超えるところも
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