コンサルティングファームの在籍者数はどう変化している？2025年8月時点の最新データをもとに人材動向を分析

8月は“第2の採用ピーク”、増加率は過去最大

一言でいうと、8月は新年度採用予算の解禁や中途採用の強化などが重なり、前月比＋2.1%という高い増加率を実現した“第2の採用ラッシュ月”です。 これにより上期累計で約4,100名、+6.9%の純増となり、業界全体の成長意欲が鮮明になりました。

業界データから見える4つのインサイト（2025年3月〜8月）

① 5月に続く“2回目の採用波”：8月の大幅増加（+1,313名／+2.1%）

• 総被保険者数は61,935名（7月） → 63,248名（8月）
• 増加の裏には、7月決算を経た採用予算の投入や中途採用の加速という2つの要因が重なっています。

② 春・夏に「採用の2大ピーク」が明確

• 5月：新卒の社会保険加入反映による大幅増（+1,932名／+3.3%）
• 8月：決算期後の採用本格化による再びの高成長（+2.1%）
• この“2段構え”の増加傾向は、年間を通じた組織基盤強化の証といえます。

③ 全体として明確な拡大トレンドを維持

• 3月：59,157名 → 8月：63,248名
  → 累計で＋4,091名／＋6.9%の増加
• 計画的な採用と育成戦略により、成長のモメンタムを維持しています。

④ 個社の増減は戦略と運用フェーズに応じた調整の一環

• 企業ごとに数十名単位の増減があり、戦略的な採用・人員最適化の一部と判断されるため、全体の傾向とは別に捉えるべきです。

FAQ（よくある質問）

Q1. 被保険者数とは何ですか？
→ 社会保険に加入している従業員数を指し、実在の在籍数を測る信頼性の高い指標です。 

Q2. 5月と8月の増加の違いは？
→ 5月は主に新卒採用の反映、8月は決算後の採用予算執行や中途採用が主因です。 

Q3. 8月の増加率が高いのはなぜですか？
→ 7月決算後の採用予算が動き、人材確保が活性化したためです。 

Q4. 減少する企業もありますが、問題ですか？
→ いいえ。これはプロジェクトや人材配置の調整によるものであり、業績不振とは限りません。 

Q5. 今後もこの傾向は続くでしょうか？
→ DXやAI関連案件の増加に伴い、中長期的には引き続き採用・組織強化の動きは継続すると見られます。

8月は“採用の第2波”が示す戦略的組織拡張期

2025年8月は、前月比＋2.1%（＋1,313名）という大幅増によって、“第2次採用ピーク”が確認された月でした。これは新年度の採用予算の反映により、春の新卒受け入れ以外にも中途・追加採用が活性化した結果です。今後も四半期ごとの推移を注視することで、業界の組織戦略や競争力がより明瞭になります。