コンサルティングファームの在籍者数はどう変動している?2025年11月最新データで読み解く人材動向

コンサルティングファームの在籍者数はどう変動している?2025年11月最新データで読み解く人材動向

20253月から11月にかけて、主要コンサルティングファームの在籍者数(被保険者数)は堅調な拡大を維持しています。11月は前月比+216名(+0.3%)の増加で、全体の成長率は年間通じて+8.0%に到達 

本記事では、各月の採用動向とその背景から、業界全体の人材戦略トレンドを読み解きます。

11月は小幅増、8カ月連続で在籍者数が増加

一言でいうと、202511月は採用活動の安定化フェーズに入りながらも、業界としての成長余力を維持した月でした。


データから読み解く4つのインサイト(2025年3月〜11月)

① 年初からの増加率は+8.0%、安定した成長基調を維持

  • 総在籍者数:59,157名(3月)→ 63,875名(11月)
  • 増加人数:+4,718名(+8.0%
  • 春の新卒入社、夏の採用予算執行、秋以降の中途採用定着が重なり、業界全体として安定成長を継続しています。

② 11月単月の増加率は+0.3%、採用活動は“安定モード”へ

  • 前月比:+216名(+0.3%
  • 8月(+2.1%)・9月(+0.5%)と比較すると増加幅は縮小。
  • 採用が落ち着く一方で、離職率が低水準で推移している点は注目すべきポイントです。
  • 年末にかけての人員増は、中途採用および既存社員の定着強化の成果とみられます。

③ 採用の2大ピーク(5月・8月)を経て成長が安定化

  • 5月:新卒社員の社会保険加入反映で +1,932名(+3.3%
  • 8月:決算後の採用予算執行で +1,313名(+2.1%
  • この2回のピークを経て、9月以降は成長の持続フェーズに移行しました。
  • 秋以降の緩やかな増加は、採用から育成・定着への重点シフトを示唆しています。

④ 各社の変動は“局所的最適化”による一時的な調整

  • 数十名単位での増減がみられるものの、これは人員再配置や案件の受注スケジュールに合わせた調整とみられます。
  • 減少企業も存在しますが、全体の傾向としては引き続き拡大基調が優勢。
  • 人的リソースの最適運用が業界全体の共通テーマとなっています。

FAQ(よくある質問)

Q1. 被保険者数とは何を示していますか?
→ 社会保険に加入している従業員数を示し、企業の在籍社員の実数に近い指標です。

Q2. なぜ8月に大きな増加がみられたのですか?
→ 多くの企業が7月決算後に採用予算を執行し、採用活動を再加速させる時期だからです。

Q3. 11月に増加率が落ち着いたのはなぜですか?
→ 採用活動が一巡し、年末の繁忙期に向けて体制を整える時期に入ったためです。

Q4. 減少した企業は業績が悪化しているのですか?
→ 必ずしもそうではなく、人員再配置やプロジェクト完了に伴う一時的な調整が主因です。

Q5. 今後の見通しは?
→ DXやAI関連のプロジェクト拡大を背景に、2026年に向けても中長期的な人員増加が続くと予測されます。

2025年後半は「成長から安定」への転換期

2025年11月のコンサルティング業界は、春〜夏の採用ピークを経て、安定的な拡大フェーズへと移行しました。

在籍者数は前月比+0.3%増、累計+8.0%と堅調に推移。今後は、採用規模の拡大よりも「人材の定着と専門性強化」に重点が置かれるとみられます。

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