【レポート公開】瞬考力を鍛える~シニアコンサルまでに身につけるべき“仮説構築力”とは 開催しました!

元ドリームインキュベータの代表を務められたビジネスプロデューサーの山川隆義さんにご登壇いただき、オンラインセミナー「瞬考力を鍛える~シニアコンサルまでに身につけるべき“仮説構築力”とは」を開催しました。
未来を切り拓くビジネス思考術として、ビジネスの基礎体力をつくるための“四季報写経”、 「瞬考」を可能にする“情報インプット術”、 そして「瞬考」で切り拓く未来。約1時間にわたる今回のトークセッションで、ビジネスプロデューサーとして活躍する山川さんにお話を伺いました。
トークセッションのフルアーカイブ動画限定公開中。詳細はこちらから。
山川隆義(ビジネスプロデューサー)
ボストン コンサルティング グループ(BCG)および株式会社ドリームインキュベータ(DI)において、25年間にわたり幅広いコンサルティング業務を手がける。同時に、多数のベンチャー企業のIPOに貢献。現在はビジネスプロデューサーとして、エンターテインメント、証券、産業財、ヘルスケア、IT分野における企業活動に対して、社外役員およびアドバイザーとして活動するとともに権利マネジメントビジネスを実践。
モデレーター : 藤澤専之介
RPA業務を自動化するテクノロジーの会社を2018年に立ち上げ、2022年にクラウドワークスにM&Aでイグジット。その後、子会社の社長やスタートアップの支援などを行い、現在はM&A支援に従事。
Index
研究開発からコンサルタントファームへ。つらかったBCG1年目
今回のトークセッションでは、未来を切り拓くビジネス思考術について、山川さんの経歴を踏まえてお伺いしました。
藤澤(モデレーター):山川さんは横河ヒューレット・パッカード株式会社(現日本ヒューレット・パッカード合同会社)で研究開発をされ、そこからBCGに丸腰で飛び込んだと書籍にも書かれていますが、どのようにコンサルファームでの仕事をキャッチアップされたのでしょうか。
山川さん:YHP(横河ヒューレット・パッカード株式会社)には計測器の研究開発で入ったつもりだったのですが、その頃には日米半導体摩擦の影響で計測器があまり売れなくなっていました。当時、UNIXの開発をやっていたのですが、YHPはコンピュータのトップメーカーではなかったので、違う会社に転職しようと思って友人に相談したら、「SEだと他に行ってもあまり変わらないので、違うところに行った方が良いのでは?」と言われて、BCGを受けたのがコンサル業界へ飛び込んだきっかけです。
今考えると何で通ったのかがまったく分からなくて。オファーレターをもらって入社したのですが、まったくの門外漢でした。みんなハーバードやスタンフォードなど、当時の僕でも知っているような大学のMBAを出ていました。
周りはほとんどそんな人ばかりだったので、これはまずいところに来たなというのが最初の印象でした。1年間くらいは本当にしんどくて、毎日「いつ辞めよう」しか考えていなかったですね。
藤澤:入社されてから1年くらいは門外漢できつかったとのことですが、どのあたりがターニングポイントになったのでしょうか。
山川さん:最初はまったく畑が違うし、常時しんどかったです。知り合いから「3日に1回くらいは仕事を辞めたくなりますね」と言われましたが、僕なんか「3分に1回は辞めたい」と思うくらいで。
でも1年半くらい経って「もしかしたらいける」という感覚が出てきました。その時にプロジェクトマネージャーを任されて。そんなものはできないと思ったのですが、結局2年くらいやることになりました。その時にはだいぶ軌道に乗ってきていたと思います。
強みになった“四季報写経”の知識
藤澤:1年半くらい経ってから軌道に乗り始めたとのことですが、何か特別に取り組まれていたことはあるのでしょうか。
山川さん:YHPの時に次々と開発プロジェクトが中止になってやることがなくなりました。何も仕事をしないわけにはいかないからと、上司から四季報を渡されて。開発したソフトを売りに行くから、とにかく儲かっていそうな会社を探せと言われ、特にやることもないので、四季報をずっと入力していたのです。
そのおかげで、多くの会社が何をやっているのか、売り上げはどのくらいか、工場はどこにあるのかなどの情報を把握することができました。BCGではみんな優秀な大学出身だったので、当然そんなことは知っているだろうと思っていたら、ほとんど誰も知らなかったことに気づいて。どこかの会社の話が出た時に、「あの会社は本社がこの辺で、工場がこの辺りにあって、この辺りのプロダクト分野はそんな強くない」ということが何となく分かっていたので、その知識が強みになった気がします。
藤澤:クライアントに対してもそうですが、周りの同僚に対して山川さんが卓越していたのは、四季報に関する知識が頭の中に入っていたからなのですね。
山川さん:ただ、当時僕はそれが得意なことだとは思っていませんでした。1,000人以上の上場会社は当時3,000社くらいで、さらに従業員が3,000人以上の会社だと900社くらいしかなく、ある程度を把握していました。コンサルティングはなんだかんだ言って法人営業なので、1,000人以上の規模の会社を3000社くらい、すべて覚えておけば良いのではと。
今では上場会社が4,000社くらいあるのでもっと増えていますが、そういう感覚で頭にある程度入っていましたが、みんながそうではないのだと1年くらい経ってから気づきました。
その後は、「投資と視野の広げ方」 「キャリアの考え方とプロデューサー思考 」「AI時代の働き方」「知識と習慣の重要性 」について、山川さんの著書『瞬考 メカニズムを捉え、仮説を一瞬ではじき出す』の内容を踏まえて語っていただきました。
ここから先はぜひ、動画版をご視聴ください。
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“瞬考力”を鍛えたい方や“仮説構築力”を身につけたいと考えている方は、ぜひこの機会にご覧ください。
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