コンサルタントの副業実態調査:月収10~30万円が最多、新規事業・CxOが人気

働き方の多様化により、大手コンサルティングファームでも副業解禁が進み、コンサルティング業界で働くコンサルタントの約半数が副業可能な状態になりました。今回、コンサルタントへ副業経験の有無や人気の副業内容、副業を選ぶ際に重視する要素などこの記事では、調査結果をもとにコンサルタントの副業実態を解説します。
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コンサルタントの副業経験とその実態
調査によると、副業を行った経験があるコンサルタントは52%に達しました。副業案件の同時受注数は1~3件が全体の84%を占めていますが、中には6件以上を同時に進行している方もいました。
人気の副業内容
コンサルタントの副業として特に人気を集めている業務内容は以下の通りです。
- 新規事業開発(21.5%)
- 経営・CxO(15%)
- 資料作成(13%)
コンサルタントが副業として関心が高いのは、「戦略的・上流の業務」であることが明らかになりました。特に新規事業や経営層(CxO)に関わる仕事は、単なる作業代行ではなく、専門性を活かして企業の成長に直接貢献できる点が魅力として挙げられています。一方で、「資料作成」といった実務的な副業にも一定の需要があります。
コンサルタントの副業平均月収
コンサルタントの副業で得られる月収は以下のようになっています。
- 最も多い収入帯:10~30万円未満(42%)
- 経営層(CxO)やリサーチ・データ分析は高報酬の傾向
- 複数案件を掛け持ちすることで、月収30万円以上の報酬を得ているケースも
副業として魅力的に感じる案件
コンサルタントが特に魅力を感じる副業案件は次の通りです。
- 新規事業(20%)
- CxO(13%)
- リサーチ・データ分析(13%)
さらに、副業でスタートアップ企業のCxO経験を希望するコンサルタントは76%と非常に高く、自身のスキルや経験を、副業を通じてさらに磨きたいという意向がうかがえます。
副業を選ぶ際に最も重視する要素
副業を探す際にコンサルタントが最も重要視している要素は以下の通りです。
- 業務内容(29.5%)
- 柔軟な働き方(27%)
- 報酬(24%)
この結果から、多くのコンサルタントは副業を選ぶ際、単なる報酬額ではなく、「業務内容の魅力」や「本業とのバランスが取れる柔軟な働き方」を重視していることがわかります。
副業をする上で苦労したこと
副業を経験したコンサルタントが挙げる課題として、「案件探しに時間がかかった」「応募しても案件にマッチングしない」「応募先の情報が少なく、マッチングの精度が低かった」などがあります。これらの課題を解消するため、副業マッチングプラットフォームでの透明性の高い情報提供や、より精度の高いマッチングシステムの構築が求められています。
調査概要
- 調査方法:オンラインアンケート
- 対象者:アクシスコンサルティング スポットコンサルティングサービス「コンパスシェア」に登録しているコンサルタント46名
- 調査期間:2024年12月16日(月)~22日(日)